夏休みだ盆休みだと混雑した高速道路や盛り場に人間共が馳せ集まり身動き取れない遊戯を謳歌している時期に、僕は依然鼻を濡らして職務遂行に励んでいるのです。押尾学が合成麻薬、酒井法子が覚醒剤で逮捕されたそうで、定期的にこの手の時事が世間を賑わす。僕も腹痛時には正露丸、頭痛の時にはエヴァを服用するんだ。


それなんちゅう使徒やねん。


お早いお帰りですな、紋次郎隊員。


盆休み前から全然文章伸びてないやないか。


覚醒剤話は紋次郎販売員がいないと進みません。


そういう誤解を招くような言い方やめろな。


覚醒剤取締法違反容疑で酒井法子容疑者逮捕と報じられていたのですが、覚醒剤取締法違反の酒井法子容疑者若しくは覚醒剤取締法違反容疑の酒井法子でいいと思うのです。首相の麻生太郎首相なんて妙だろ。


そこから始めんの?


因みに法律用語では容疑者は被疑者、起訴されれば被告人。民事ならば被告と呼びます。


法律では覚醒剤やなくて『覚せい剤』って書くんやど。


承知の上です。


ほんまかいな。


ぎなた読みと言う言葉遊びがあります。『弁慶がナギナタを…』を『弁慶がな、ぎなたを…』と読んだのが始まり。たとえば『じんるいはめつぼうしていない』は『人類は、滅亡していない』と『人類は滅亡して、いない』二通りの意味に解釈出来る。『ここではきものをぬぐべし』は『ここで履き物を脱ぐべし』『ここでは着物を脱ぐべし』となる。わかるね、紋次郎君。


なにを言いたいんかがわからん。


つまり、ぎなた読みを避ける為、覚せい剤ではなく覚醒剤と書くのですよ、僕は。


いやいや、その言い訳には無理あるって。


数学、哲学、押尾学。押尾学は人名で、まなぶと読みます。


わかっとるがな。


見栄を張るな。君は押尾ガクと読んだはずだ。


ほなもうそれでええがな。それがどないしてん。


どうしようか。とりあえず没記事確定で。
2009年8月16日
20時55分。