2015-6-14 22:32
絵を載せました。
サイトを忘れていたわけではありません。
日々絶望しています☆
拍手お返事
>>衿央さん
あばばばばあれはエイプリルフールの嘘でした、お祝いまで言っていただいたのに申し訳ないです、、結婚する予定ができましたら報告にお店にうかがいます、いまは全然その気配はないです笑
2015-6-9 21:41
困ったことがある。
パンを拾って、ポケットに詰めてきたのだ。しかしぼくはのどが乾いている。パンを食べてしまうと、チーチーカーカーする……。
ぼくは、口をへの字に曲げたと思う。鏡を見ていないので、実際どうだったかわからない。
ポケットに手を突っ込んでみる。ごわごわしたパンダ。パンダ。
パンをぽろっと小さくちぎって、道に捨てた。そして一歩歩いた。また小さくちぎって、道に捨てた。そして一歩歩いた。それを繰り返して歩く。
川の端を通った。ぼくは誰かを忘れていた気がする。ポケットに手を突っ込んだまま、川の向こう側を見た。ぼんやりとした人影が見える。ぼくはぴらっと手を振って笑った。笑ったと思う。鏡を見ていないので、実際どうだったかわからない。
またパンをちぎって捨てて一歩ずつ歩く。ぼくの足元には花が咲いた。知らない花だ。うしろにはたぶん、牛がいる。振り返っては、ならないよ。斜め後ろを確認するときは、目をつむる。目を閉じたと思う。鏡を見ていないので、実際どうだったかわからない。
一歩ずつ歩くぼくのそばを、車はびゅんびゅん通り過ぎていった。ひともびゅんびゅん通り過ぎていった。ときもびゅんびゅん通り過ぎていった。宇宙人も。きりんも。切干大根も。魚の切り身も。水槽の中で。水族館の中で。プールの中で。パンはぽろぽろポケットからこぼれる。さようなら、ぼくの躰。しょうもない躰。指がぽろぽろこぼれていく。もう煙草が吸えない。びゅんびゅん通り過ぎていく、、、蛇口、味噌汁、ギターのピック、扇風機の羽、羅列された言葉たち。羅列された言葉たち。羅列された言葉たち……
そしてぼくはマンホールにぶち当たった。
さよなら。