そんなことしか考えられないいま

人工的な眠りに落ちる。殴られた時と同じ感覚がする。目の前真っ暗。もう目は覚めないかと思う。
そろそろ、現実とこんにちはしなくちゃいけない。
未だに、X氏以外は敵にしか見えない。すこしかなしい。

【とある精神病患者の話2】

お薬がなくなった。そのあとのS氏は大変なものだった。病院に行けば良いのに、行くのが嫌だと駄々をこね、数週間、治療も受けずにぼんやりとしていた。結局、カウンセラーのほうが出向いてくれて、S氏は、カウンセラーに連れられて病院へ行った。

カウンセラーが連れて行った病院は、いままでS氏が通っていたところではなかった。メガネの可愛い先生はいないのだ。S氏は、およよと泣いたが、「あの病院では良くならないと言われただろう」とカウンセラーに慰められた。
新しく通うことになった病院は、民家を改造した雰囲気のところで、いかにも「アットホーム」な感じを演出していていやらしい。
S氏は、新しい先生としばし話をした。タコのような先生だった。S氏にとってはいくらか難しい質問をした。
S氏はほとんど、「わかりません」と「すみません」と「質問が難しいです」しか言えなかった。そのたびに、タコ先生は、口をすぼめて、しかめっ面をした。それが面白くて、はははと笑ったら、カウンセラーに注意された。

タコの先生は、S氏の現実を疑っていた。S氏はタコ先生に質問されるまでは、当たり前だと思っていた現実のものごとが、タコ先生の質問によって、「どうやら真実ではないらしい」とわかってゆくのが辛かった。

前の病院で、眠たくなる薬しかもらっていなかったのを、新しい病院では、元気になる薬と、現実と仲良くする薬をもらった。

家に帰って、さっそく味見して眠って起きた。そうしてはじめて、ずっとそばにいたカウンセラーさんが、カウンセラーではなくて、恋人だったのだと気づいた。
S氏は、ごめん、ごめんね、と恋人に泣きついた。
ほぼ同じくらいのスピードで記憶が追いつき、S氏は、恩師の前で、豚さん踊りをして幼児じみた言動をしていたことを思い出して、布団にダイブした。

涼しげな目

誰のためでもなくぼくのためにぶん殴らせて。恨みは持っている。誰かの代表なんかしないから、ぶん殴らせて。おれのために殴られて。お前のほうが腕力は強いから、反撃しないで。ただただ単純に殴られて。お前自身の否を認めて反省して反抗しないで反撃を諦めてただただ俺に殴られろ。グーで殴らせて。死ねとは言わないから殴らせて。

ただただ憎い。ひたすらに憎い。あいつさえいなければと、こんな夜には考える。ひたすらに憎い。

サイト移転ほぼ完了しました。

とりあえずサイト作りかえてみました。つかれたー。
ガラケーのかた、スマホーのかた、パソコーのかた、それぞれ、見づらいなーというところあったら教えてください。

絵と写真は消えていたので移せなくて、川端シリーズはiPhoneからは文字化けしているので、どうしたらいいかまたあとで考えます。

文みたいなものは、前のサイトからいくつか移したり改変したりしましたが、今見て気に入らなかったものは置いてきました。ブログトップの案内って書いているところに、無意味に前のサイトも残してます。

つかれりんご。

ジェンダーとか興味ある人は

ジュディス・バトラーのジェンダートラブルという本、読んでみるといいですよ。目から鱗。男と女の二分法を論破しまくり、そもそものセックスとしての性二分すらも否定していて、スカッとする。

バトラーを読んだあとは、うまい煙草が吸える。
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こんにちはお日柄も良く、やしちです。
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