市役所くんと
ほんとは今日と先週の今日
会う約束をしていましたが
どちらもなしになりました
恋愛感情をもてないでいたけど
誠実に思ってくれてるうちは
向き合っていこうとしていました
愛されるなんてありがたいことだから
正直会うのはちょっとしんどいなと
思っていたけど
信頼はしていたので
連絡はちゃんと返していました
そしたら数日前から相手が突然
連絡を控えてくるようになりました
切り替えたのかな、それならそうと
約束の今日も会わないとか
何か言って欲しかったけど
当日に、わたしが聞いてから答えるなんて
かなりてきとうな人だよね
見切りをつけたらこうなんだなぁ
会ってるときはあんなに
可愛い可愛い言ってくれてたのに
あれは何?
それまでめちゃくちゃマメだったのに
急に連絡が来なくなったから
もう会いたくないってことでいいのかなって
ストレートに聞きました
そしたら
気になるひとができたって
言っていました
教えてくれてありがとうって
よかったって言いました
それならそうと言えばいいのに、とか
2週間前、告白してきたり
手を繋いできたりしたのは
何だったんだろうって思いましたが
そーゆうひとだったんだなぁと
あれこれ考えるのもむだだなと思いました
すっきりした
2月は清算したり
原点に帰る月みたい
切り替えの早さでいえば
わたしも人のこと言えないけど
筋は通してきたから
筋の通ってない人間は
ほんとうにかっこ悪くてきらいです
ただ残念なことに
彼から本を借りているので
読み終えたら会って返さなくちゃなりません
流星の絆
まだ25ページしか読めてなくて
ゆっくり読みすすめたいと思ってたやつ
わたし、縦字が読めないという
謎のハンデがあるのです
一種の発達障害だと思うのですが
だからゆっくりしか読めなくて
こんなことになる前に
はやく返して欲しかったかもね
ごめんね
今日は雨ですね
こちらではずーっと降りしきっています
わたしは泣いてないよ
泣いてないけど
こんなときはあのこに会いたくなる
ただ抱きしめてほしい
なぐさめてほしい
こどもみたいだって
笑ってくれてもいい
終電を待っていたのに
だれかが線路にとびこんで
足止めをくらってた
たまたまそばにいたわたしに
きみは声をかけてきたね
歳を聞けば10歳も下だったけど
背が高いだけで見るからに若くて
『わたしのこと何歳と思ってるのか知らないけど
びっくりさせるから言わないでおくね』
ふたりになるときみは教えてくれた
かつていた最愛の人に
わたしが似てるんだって言った
もう結婚してるんだけど、って
切ないカオして言った
写真見せてとせがんだら
ちゃんと見せてくれて
未練たらたらだね
こんな可愛いこに
似てるなんておこがましいって言った
言わかなかったけど
わたしのかつて愛したひとに
あなたも似ていたんだよ
お互いに
夏の幻として会っていた
どうせきみも本気にならないって思ってた
だけど名古屋からわざわざ
頻繁に会いに来てくれてたあのときは
じつはほんのすこしだけうれしくて
勘違いしそうだったよ
だけどはっきり
俺に期待せんといてなって
他の人も見てなって
そう言うからわたし
すぐにさよならした
遠回しでもなく振られたんだと思ったから
振り返りもせずにさよならした
ちょっと最低だなと思って
さよならしたけど
今なら優しさだったなと思うよね
10歳も年上だから気を遣ったんだね
それからまだ3年もたってないのに
その間にわたし
『結婚して離婚したよ』
きみは驚いて、だけど変わらなくて
いまも若者みたいなふりをして
さかなみたいな眼をしてる
面倒のない女だけ家に入れて
しんだように生きないでよ
そんなさみしい生き方なんて
してないでよ
30過ぎればそんなきみの眼にも
光がさすのかな
たぶん変わらないよね
こどもみたいに純粋なんだろうね
ひとは変われないよ
いつまでもほんとはきれいで
大丈夫なふりとよごれたふりが
上手くなった気がするだけ
ほんとは全然大丈夫じゃないし
むしろつよさなんてどこかに置いてくる
だからひとりだけ
甘えさせてくれるひとが欲しいって思う
弱さを知って受け入れてくれるひとが
たったひとりだけ欲しいと思ってしまうよ
だからそんな大人になった顔で
かっこよくなって
迎えにきたりしないで
何回も泣かせないで
秋の終わり
あなたは半袖のTシャツを
重ねて着てたね
長い手脚が
ちいさな顔が
めずらしくて見てた
わたしは何を着てたかな
長いスカートが風にながれて
よるのしずかな街
つめたい雨をあびても
隣を歩くのが楽しかったな
それから
手をひろげて、すごい勢いで
上書きしようって言ってくれたのが
お酒のせいだとしても
わたし泣いてたね
嬉しかったもの
あのことば
あの、どこからきたかわからない自信が
可笑しいのに
嬉しかったの
プロポーズをされずに結婚したから
余計かもしれないよね
これくらい感動するものなのかなぁと
思ったのよ、あの日
なんでもないよるの
なんでもないカラオケルームのなかで、
はじめましての星のしたで
運命ってものが
あるのかないのかはしらないけど
もしかしたらそれは
つくるものなのかもしれない
C.
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