わたしのすきな音が

あなたの部屋から

わたしの手元のちいさな機械に

うつってそして聴こえてくる

どこにもない

あなたが作った音が

だれも知らない

あなたが考えた曲が

わたしの耳にとどいて

楽しそうな顔がわたしの目にうつって

なんてしあわせなんだろうと思った





来年の今よりきっと寒い

寒い冬の日

わたしはあなたのところへ行って

間近ですべてを感じることができるらしい

ゆめかな

それはほんとうに叶うのかな

信じられないけれど

願ったことがほんとうになるなら

なにかのご褒美みたいだね

どうしてもがんばれなくて

どうしてもしんじられなくて

どうしても届かないわたしのために

こんなすてきなことが起こるとしたら

神様はとても優しくて

わたしのことを信じてくれてるんだなぁと

そう思ったらこらえきれなくて

ぽろぽろこぼれた




相変わらず強くはなりきれない

よわむしでひくつなわたし

だけど勇気をふりしぼって

会いたいですと伝えてみました



しあわせは自分から

掴みにいくものなんだそうです

タイミングやチャンスは

なんども巡ってこないから

逃げてしまうから

自分から手をのばさないとって

だれかが言った

だれも聞いてなかったかもしれないその言葉は

まるでわたしのためにあるようで

とても響きましたって伝えた

あの夜



苦手な場所へ行ったのが

後悔だけにならなかったのは

ちいさな勇気を

褒めてくれるような

知らない人の言葉が

あったからです

優しいひとがたくさん

がんばってるひと

なやんでいるひと

わたしが気づかないような

そのひとだけの世界がある




今日きっとかなしいことだって

あったでしょう

だけどわらっているのは

そのひとの優しさと強さでしかない


だからこんなに泣いても

だいすきなひとたちの前では

優しくわらっていたいなぁ



不安が安心にかわる

あなたの命をすこしだけつなぐなにかが

この手から

つくりだせるといいなぁ




来年

2021年

わたしは行きたかった場所へ

自分の足で行ってきます



楽しみで

わくわくするよ




















ほしのよる

あさ起きて

すこし腫れたまぶたが

ゆっくりまばたきをする

いつものへやで

くるまったまま

あと何分で

この毛布からぬけだそうって考える

手だけのばしてポットのお湯をわかす

ランプが消えてもわたしはしばらく

そのままじっと

朝のわがままを楽しんだ




今日はどんな

1日を過ごそう

ほんのすこしやさしくて

ほんのすこしたのしくて

ほんのすこしときめくような

ほんのすこしの特別に出会えるような

そんな1日になったらいい



昨日、あのひとがくれた

いつもにこにこ、すてきな笑顔をありがとう、
ほっとします

ということばに
いま、泣きそうになる

あのひとがいつかわたしに言った
あなた、わたしの娘にとても似ているの

そんな、おもいがけないことばが
とても嬉しかった

きれいな白い髪の毛の
とてもきれいな女のひと

わたしはあなたに会えただけで
あのすてきなことばを思い出す

あなたの娘ではないけれど
きっと素敵なお嬢様に
似ていると思って
そして言ってもらえたことが
しあわせでした

そんな、忘れられないことばが
毎日立っているあのお店で
いくつか、あるのです

それはいつも
すてきなひとがわたしだけにくれた
たったひとつの宝物です




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