秋の終わり

あなたは半袖のTシャツを

重ねて着てたね

長い手脚が

ちいさな顔が

めずらしくて見てた



わたしは何を着てたかな

長いスカートが風にながれて

よるのしずかな街

つめたい雨をあびても

隣を歩くのが楽しかったな



それから

手をひろげて、すごい勢いで

上書きしようって言ってくれたのが

お酒のせいだとしても

わたし泣いてたね

嬉しかったもの

あのことば

あの、どこからきたかわからない自信が

可笑しいのに

嬉しかったの



プロポーズをされずに結婚したから

余計かもしれないよね

これくらい感動するものなのかなぁと

思ったのよ、あの日

なんでもないよるの

なんでもないカラオケルームのなかで、



はじめましての星のしたで





運命ってものが

あるのかないのかはしらないけど

もしかしたらそれは

つくるものなのかもしれない








C.