〈前回のつづきです〉
改札前で
なんだかさっきまでとちがう雰囲気になる。
あれ、これは、もしかして、、
彼が恥ずかしそうな顔をして
すこしかしこまって
ことば詰まらせながら話してる。
これからもお付き合いいただけたら…
と聞こえてきて、
あれ?ん?
となった。
これからもお付き合い。
それは一体どちらの意?
笑
好きだとか、付き合ってくださいだとか、
そんな言葉がない。
これはつまりまたご飯いきましょうとか
それだけの話、、なの?
もう彼の終電10分前きってるしで、混乱。
笑
とりあえず素直に聞いてみる。
「それってどっちの意味ですかね?」
あ、えっと…と話してくれて
告白のほうだとわかるも、
出会って2回目でか。
誰かさんと一緒のやつだ。
「ありがとうございます、
うれしいです。
ただ、まだ今日2回目だし、
展開の早さにびっくりしてます。笑
わたしもちゃんとお応えしたいので、
そんな大事なお話、、。」
そう伝えると
「やっぱ早すぎたかー。
あの、ゆっくり考えてもらって大丈夫です!」
と彼。笑
ゆーてる間に終電1ぷん前。
そのまま慌ててそそくさと帰る彼に
混乱したまま笑いが止まらなかった。
そんなこんなで次回に持ち越し。
グダグダとはまさにこのこと。笑
でも緊張しながら話してくれたの
可愛かったです。
なぞに高感度上昇。
話してるとき、楽しそうだなぁと思ってた。
LINEもすごく、すごーーくマメだなぁと思ってた。
そんな信頼と安心の市役所くん。
フィーリングはどうだろう、
合うのかな、合わなくはないよな。
やっぱりどうしても
結婚したときのことを思い出してしまう。
あのとき、運命を感じて
居心地もすごくよくて
この人だって心から思えたこと。
あれは忘れられない。
色々合わなくなって
別れてしまったけれど。
相手が好きになってくれてるその気持ちが
どれほどのものなんだろうって
心のなかまで入って見てみたい。
わたしが感じてた、あれくらいの気持ち?
離婚した彼が想ってくれていた、あれくらいの気持ちなの?
比べなくて、いいんだけど。
簡単にはひとを好きになれなくなってるなぁと
感じています。
でもそんなのあたりまえかな?
不安が消えるまで
このひとだって思えるまで
もうちょっとお互いのこと
ゆっくり知っていけたらなぁと思った
そんな月曜の夜なのでした。
*
言いました。
ずっと若さ保つには
誰かと会った方がいいよって。
つまり、絶対に本気にはならない、
ただの体のお友達になりませんかってことが
いいたかったみたいです、たぶん。
もしも彼の奥さんが同じことをしていたとしても
それを自分が知らなければ、いいんだって。
知らなければいいって言う。
裏切り合った仮面夫婦を続けてでも
見た目だけイケメンでいたいんですね。
なんてからっぽな。
そんなひとは世の中にたくさん溢れていて
むしろもう当たり前みたいに
なっちゃってんだと思うけど
わたしはあなたと結婚しなくてほんとによかったって
思ってしまいました。
かっこいい人でいたいのも自己満でしかなくて
わたしからすればそんなのかっこわるい人。
今となっちゃ魅力がわからなくなったのは
誰かのものになったからってのもあるのかな。
とにかくそれがわたしの答えとしてようやく出せたので
なんだかすっきりしました。
おさななじみは
わたしが4年想ったひと。
こないだ結婚されました。
わたしは、その人の誕生日に離婚をしました。
べつに、お誕生日プレゼントってわけじゃ
ありません。
ただ、なんかその日にしたかったんです。
離婚届を出して、引越しをして、
ひとりの生活をはじめる日に
その日がぴったりな気がしたんです。
翌日の朝
とても清々しい気持ちで迎えられたのを
覚えています。
それまで1.2年の結婚生活は
きっとすぐに簡単に
わたしの心から消えていってしまうんでしょう。
今、ひとりになって
いろんなひととお話する機会があって思うのは
大体のひとが、
なんだか空っぽに見えて
さみしく思います。
人のこころまでは
探ってもなかなか見えないけれど
無償の愛みたいな、つよくてあったかいものが
結婚していたひとには
ちゃんと、あったような気がします。
身勝手さも、もちろんあったけれど、
悲しいこと、さみしいことも、
たくさん与えられたけど、
なんですかね、これはもう
言葉にできない、絆みたいな
そんなようなものだったんだろう。
やっぱり結婚は特別なものだった。
みんな、可愛いとか、ひとめぼれしたとか、
会った瞬間にこの人だとおもった、とか
どんな気持ちで
どれくらいの確かさで
口にしているんだろう。
自分も同じ気持ちになれないときは
まったくひとつも、ときめいてこないですね。
とてもすてきで、ありがたい言葉なのに。
運命感じられるひとって
この世にそんな、何人もいるんでしょうか。
会えるんでしょうか、いつか
今まで生きてきたことのご褒美みたいな、
そんな貴重な出会いが
まだこの先にもまだあったらいいのにね。
あったなら奇跡だね。