週に2回くらい
会ってるのかな
たぶんしごといがいのときは
あいたいっていえばあいにきてくれる
LINEでなまえをよべばすぐに
どうしたんだいって
やさしく返事をくれる
会えばふんわりここちよい距離感で
そばにいてくれる
たまにうしろからふわっと
だきしめてくれる
ちょっと慣れてない感じで
愛情をくれたりもする
ひざにねころんできたり
頭をぽんぽんさらさら
なでてくれたりもする
おねがいしなくても
わたしがしてほしいことを
ぜんぶしてくれるなら
すきなんてことばがなくても
恋人なんてくくりがなくても
安心できるんだって知った
すきだよって
お互い言ったことがないけど
わたしはふざけて一回
口走ったことがある
やば、って思って
なんにもないふりをした
きのうのことだった
きのうのよる
君がわすれてたものを
とりにきてくれて
明日もしごとだし
すぐにばいばいしようと思ってたけど
散歩でもする?って聞いたら
うんってうなずいてくれた
玄関にころがる
サッカーボールが目について
ころころ蹴りながら
公園まで歩いた
パジャマで散歩するふたりを
月が
やさしくみていた
だれもいない公園の
遊具でなにやら競い合って
サッカーをして
疲れたからてきとうにもたれかかって
ひとやすみしていたら
またうれしくなっちゃう
月あかりみたいにふんわり
うしろから抱きしめてくれたから
ずるいなぁ、とか思わないよ
ただ愛しいな
あったかいな
しあわせだなっていうきもち
恋人でも家族でもない
それ以上の安心が
そのうでにはあるようなきがするから
帰り道、寒がるわたしに
上着を着せてくれた
肌着の彼が
ボールを蹴りながら
あったまってきた、って言う
そんなほんのりとしたやさしいが
いちばん心地いいうれしいだったりする
帰って
足をあらって
歯をみがいて
疲れたね、楽しかったねって
そのまま秒で
なかよく手をつないで眠った
朝、先に起きて
君の寝顔をみていた
かわいくて愛おしかった
なんでだろう
わからないけど
ずっとこうしてたいって思った
こないだ、一緒に服を買いに行ったとき
店員さんに
ごきょうだいですか?って聞かれた
わたしがしばらく戸惑っていたら
きみがやさしい声で
ともだちです、って答えてくれたのが
なんでかわからないけど
すごくかっこよくて
ともだちって言われたのが
なんでかわからないけどうれしかった
店員さんが大変申し訳ございませんって
頭を下げるから
失礼なことみたいになったけど
お店を出て話していたら
君は話しかけてくる店員さんが苦手だって
わざと論点をかえてるみたいに
ちょっとめずらしく怒っていて
子供扱いされることが
やっぱり嫌だったんだろうなって
可愛く思えたし
わたしの分も怒ってくれたみたいで
そんなことがすごくうれしかった
一緒にいるだけでいいなんて
わたしは
このうえないしあわせなんだけど
きみは
こんなわたしたちのこと
どうおもうのかな
たとえば明日自分が
この世界からいなくなっても
このまま君のなかに
生きられるようなきがして
それならそれでいいなって
すばらしい人生だったって
悔いがなく笑ってばいばいできるなって
思ったりする
だけどわたしをのこして
君が消えてしまうのは
どうしたらいいかわからないくらい
さみしくてくるしくて
もうないそのうでを
さがしてしまうとおもう