よるのしじまにおもうこと。3

終電を待っていたのに

だれかが線路にとびこんで

足止めをくらってた

たまたまそばにいたわたしに

きみは声をかけてきたね



歳を聞けば10歳も下だったけど

背が高いだけで見るからに若くて

『わたしのこと何歳と思ってるのか知らないけど

びっくりさせるから言わないでおくね』





ふたりになるときみは教えてくれた

かつていた最愛の人に

わたしが似てるんだって言った

もう結婚してるんだけど、って

切ないカオして言った

写真見せてとせがんだら

ちゃんと見せてくれて

未練たらたらだね

こんな可愛いこに

似てるなんておこがましいって言った





言わかなかったけど

わたしのかつて愛したひとに

あなたも似ていたんだよ




お互いに

夏の幻として会っていた

どうせきみも本気にならないって思ってた

だけど名古屋からわざわざ

頻繁に会いに来てくれてたあのときは

じつはほんのすこしだけうれしくて

勘違いしそうだったよ




だけどはっきり

俺に期待せんといてなって

他の人も見てなって

そう言うからわたし

すぐにさよならした

遠回しでもなく振られたんだと思ったから

振り返りもせずにさよならした




ちょっと最低だなと思って

さよならしたけど

今なら優しさだったなと思うよね

10歳も年上だから気を遣ったんだね







それからまだ3年もたってないのに

その間にわたし

『結婚して離婚したよ』

きみは驚いて、だけど変わらなくて

いまも若者みたいなふりをして

さかなみたいな眼をしてる

面倒のない女だけ家に入れて

しんだように生きないでよ

そんなさみしい生き方なんて

してないでよ


30過ぎればそんなきみの眼にも

光がさすのかな

たぶん変わらないよね

こどもみたいに純粋なんだろうね




ひとは変われないよ

いつまでもほんとはきれいで

大丈夫なふりとよごれたふりが

上手くなった気がするだけ

ほんとは全然大丈夫じゃないし

むしろつよさなんてどこかに置いてくる

だからひとりだけ

甘えさせてくれるひとが欲しいって思う

弱さを知って受け入れてくれるひとが

たったひとりだけ欲しいと思ってしまうよ





だからそんな大人になった顔で

かっこよくなって

迎えにきたりしないで






何回も泣かせないで























よるのしじまにおもうこと。2

秋の終わり

あなたは半袖のTシャツを

重ねて着てたね

長い手脚が

ちいさな顔が

めずらしくて見てた



わたしは何を着てたかな

長いスカートが風にながれて

よるのしずかな街

つめたい雨をあびても

隣を歩くのが楽しかったな



それから

手をひろげて、すごい勢いで

上書きしようって言ってくれたのが

お酒のせいだとしても

わたし泣いてたね

嬉しかったもの

あのことば

あの、どこからきたかわからない自信が

可笑しいのに

嬉しかったの



プロポーズをされずに結婚したから

余計かもしれないよね

これくらい感動するものなのかなぁと

思ったのよ、あの日

なんでもないよるの

なんでもないカラオケルームのなかで、



はじめましての星のしたで





運命ってものが

あるのかないのかはしらないけど

もしかしたらそれは

つくるものなのかもしれない








C.







よるのしじまにおもうこと

あなたにかんじたことは

可能性

安心とかやすらぎ

誠実さ

それから愛情



かわいいなぁと思ったの

目が離せなかった

すごく、いい瞬間をきりぬいた

感動的な写真だった

そうおもったよ




はじめましてと

動いてるあなたを見て

また感動したとおもう

それは嘘ではない

あの夜おもったことは嘘ではないよ

だけどさよなら





S.



このまま泣いて寝ててもカレンダー痩せてゆくだけだから

石鹸の香りでちょっとセンチメンタルになっても
青春は終わったわけじゃない

とっ散らかった言葉をぶつけて困らせてごめんね

大人の貴方は煙草わたしはシャボン玉

とまあ、歌うわけです

土曜日のよるです

もうわたしはこんな歌をうたうほど

若くはないなぁ

この女の子のきもちに返るなら
10年前だなぁ





バレンタインで胃もたれになったところを

いじめるようにお気に入りのカツレツ焼いて

こないだから3度めの
菜の花とサーモンのクリームパスタを作って

ちょっとシアワセな週末にしようっていう試みです

菜の花パスタは
歳下くんの家で作ろうってわたしが提案したやつ

一緒に作ったのに楽しくなかったやつ

彼はいまごろどうしているんだろうか

夢のように通り過ぎた1月を

いつか思いだすことがあるのだろうか




お料理といえば元旦那さん

パスタ、得意だったな

一緒につくるごはんも楽しかったな

あなた以上のひとは

どこにもいないかもしれない、

あなたはわたしの

運命だったのかもしれない、

お別れしてから

まだたったの3ヶ月

あなたはまだわたしのことを

心配してくれている

だけどそれもこれも

何の意味もなさない







好きに歌おう今日くらい

バレンタインの夜に

いまさらつくりました^ ^

お菓子つくってるときって

無になれると聞いて。

ほんとうでした、

つくってるときだけ

痛みまったく感じない

すごい、なんでかわからないけどすごい。

わたしが唯一つくれるお菓子

ちょこクロ。

そして生チョコ。

溶かして冷やすだけだからね!

わたしでも作れちゃいそうな

簡単なお菓子のレシピ募集中です^ ^


おやすみなさい、いい夢みましょう*