スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ACT3-(2)

アグモンの案内で、美月と流司はコロモンの村に向かった。
コロモンの村に向かうと、地面にはたくさんのコロモンとアグモンが倒れていた。
「………これ、皆コロモン………?」
「進化した奴もいるのか………でも、酷いな………。」
美月と流司は近くにいたコロモンに駆け寄った。
「まだ意識がある。はじまりの街へ連れていって、治療しよう。」
「はい!」
2人はデジヴァイスを使い、コロモンとアグモンを内部に収容した。
準備を終えたところで、アグモン、コロナモンとルナモンは何かの気配を感じた。
「美月、流司下がって!」
「何かいるよ!」

「そこにいるのは誰だ!?」

コロナモンの叫びに白いマントがちらり、と見えた。

「我が名はデュークモン。ロイヤルナイツの1体だ。」

白いマントを翻し、デュークモンがその姿を見せた。
「………デュークモン?」
「我が君、イグドラシルの命によりコロモンの村にやってきたが………。
お前達が攻撃をしたのか?」
「違う、美月達が攻撃をしたんじゃない!」

アグモンが叫び、美月と流司はデジヴァイスを構えた。

「我が同胞であるオメガモンは何処にいる?」
「オメガモンならはじまりの街にいるわ。
私達に力を貸してくれるとも言った。」

「………何?人間に力を貸す?と。」
「そうよ助けてくれた恩義はきちんと果たすって。」

「ならばお前達が信頼できるか、その実力を見せてもらおう。」
「………何て堅物なんだ。ウィルスに感染したってわけじゃなさそうだな。」
「ここに来たのもイグドラシルの命令だからって言うけどホントがどうかわかりませんし………。」
「………ところでイグドラシルって?」
「ホストコンピューター的な存在だよ。デジタルワールドを管理してるの。」

「うげ、じゃあ神様みたいなもんかよ………自分の世界を闇の勢力が支配しようと企んでいるの知っているのか?」
「知っているよ。でも人間界には干渉しないって声明を発表したから。」
「オレ達オリンポス十二神族は人間界をも守ろうとして、ロイヤルナイツと三つ巴の戦いをしたんだ。」
「……何か悪いな。人間界を守ろうとしてくれて。人間界を代表してお礼を言うよ。」

「良いよ、オレのパートナーになってくれただけで十分お礼になっているから!」
「……そっか。じゃあ、いっちょ話を聞かせてもらおうじゃないか。」
「私達とデュークモンの間で話がかみ合っていませんからね………!」

2人がそういうとデジヴァイスが光り輝き、ルナモンとコロナモンはディアナモンと
アポロモンへと進化した。

「………ボクも戦うよ。」

「本気なの?」
「うん。」
「アグモン、お前のその行動は無謀でもなんでもねぇ。勇気って言うんだ。大事にしろよ、その気持ち。」

「ありがとう、流司!」
デジヴァイスが輝き、アグモンはウォーグレイモンへとワープ進化した。

「…………ほう、究極体が3体。このデュークモンと戦うか。」



続く。

ACT4-(4)

「春香、良い相手はいなかったのか?」
「………お父様。私、まだ婚約したくありません。」
春香の言葉に健三郎は何、と呟いた。

パーティーの参加者達も春香の表情に、ヒソヒソと話をする。

「私が成人してからでも、遅くはないと思います。
どうか考えを改めてくれませんか?」
「何を馬鹿なことを言っているんだ。
お前の母親も嫁ぐことを望んでいたんだぞ。」
「それは直接お母様から聞いたのですか?
お母様はいつもお父様を気遣って、上辺だけで言っていましたから。」
「何をふざけたことを………。
姫宮のお嬢様も、早くに婚約しているのだぞ!?」

「いや、私と比較しても困るんですけど………。」
「そもそも俺達、特殊過ぎるから…………。」

「とにかく、まだ私は婚約したくありません!この頑固頭!!」
精一杯思いつく限りの罵倒をした娘に健三郎は顔を真っ赤にする。

その時、1人のメイドがパンパン、と手を叩いた。

「申し訳ありませんが、これ以上のパーティーは続行不可です。
春香お嬢様の縁談については後日、あらためてご連絡致しますゆえどうかご容赦を。」

「お、お前……主人たる私の意見を聞くこともなく勝手に………!」

「いいえ、妥当な判断だと思いますよ?」
物吉の言葉に健三郎はえ、と呟いた。

「誰が見てもどう考えてもパーティーどころではないでしょう?
メイドの方がよっぽど弁えていますが?」

「旦那様も落ち着いてください。みっともないところを見られて恥ずかしくはないと思いませんか?」

「………っくっ………。」

メイドに指摘されて、健三郎は顔を俯かせた。

それを見たメイドは春香に向かってVサインをした。

「良かったじゃないか。春香ちゃんには頼もしい味方がいるみたいだね。」
「………すみません、綿貫様、姫宮さん。ありがとうございます………!!」



続く。
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2022年07月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31