デジタルゲートを超えると、そこにははじまりの街が広がっていた。
「おぉ、すげぇ………。」
「ここは不干渉地帯だから、狙われる心配もないんだって。」
「うん、ロイヤルナイツはここを襲ってこないよ。
………でも闇の勢力がいつ来るかわからないから、油断はできないよ。」
「…そうだね。」
「美月、それにルナモンも。………コロナモン、無事だったんですね?」
「あ、オファニモンだ!」
オファニモンに駆け付けたコロナモンを見て流司はなぜだかホッとした。
「……あれがオファニモン?」
「はい、オファニモンです。」
「初めまして、オファニモンと言います。
貴方がコロナモンのパートナーですか?」
「あ、はい。涼宮流司って言います。」
「この度は私達デジタルワールドの勢力争いに巻き込んでしまって申し訳ありません。」
「あ、いやいや。なんていうか、困った時はお互い様だよ。
そもそも悪いのは闇の勢力なんだろ?
デジタルワールドだけじゃなくて人間界をも支配しようとしているって聞いたから。
オファニモンが謝る必要はないと思うけど。」
流司の言葉に幼年期のデジモン達はそうだそうだと一斉に頷いた。
「………で、オファニモン。アグモンがコロモンの村が心配だって言うの。」
「………そうでしたか。私も行きたいのは山々なのですが、万一ここが狙われては危険です。」
「うん、確かにはじまりの街が狙われないって言う保証は何処にもないものね。
私と流司さんで行くわ。」
「お願いします。」
「よし、じゃあコロモンの村に行こうぜ、アグモン。」
「うん!」
続く。