幼なじみがきみでよかったとおもう

久々に会いました

幼なじみと


コンビニ寄ってお酒買って

川べりで花火しました

そのままカラオケに行って

なにげに幼なじみとはじめてのカラオケ

うまいだろうなーと思ってたら

やっぱりお上手でした

懐かしい中学のときのとか歌ってくれて

わたしもSPEEDのホワイトラブとか歌って

宇多田ヒカルのFirst Loveとか歌って

そんなにうまくないのに

うまいうまいっておだててくれて

楽しかったです

さくっと歌ってまたねって解散した

青春か!な夜だった

むかーしむかし5年くらい大好きだったひと

いまもすきだけど恋愛じゃなくて

もう家族みたいなかんじ

たまにこうしてくしゃくしゃに笑いあって

またねって言える関係がいいよね

お互いしあわせになろうね

いつもげんきでいてね


やわらかな肌をよせ合い

君とつなぐ手が

わすれられなくて



ぎゅって

やさしくつなぐ手が

わすれられなくて



でもつらくはないよ

さみしくもない




またつなぎたいな

ふれたいな

その瞳のなかに

入りたいな



そればっかり思う




つまり

会いたいなって

思う

うん、会いたい




きみのなにがそんなにすきなのか

わからないけどすきなの





すきですきで

飛んでいきたいの


あいたくてあいたくて

焦がれてるの

君に










だきあっててをつないでキスをして

何十回、何百回

なんて

最初から

思ってなかったけど




はじめてあった日

何も考えてない

ただのひとまわりしたの男の子だって

見下してた



ただ遊びたいだけのこなら

それならわたし興味ないです

ごめんなさいさようならって

思ってた




優しいキスができないのも

我慢ができないのも

ある意味まだ遊んでない証拠で

遊びはじめたこどもみたいで



慣れてるひとは

そこらへんの優しさみたいなことが

得意だから

慣れてないことに嬉しかったりもした



でも思い違いだったのは

彼はひとつも

傷をつけてこなかった

無碍にしたり裏切ったり

そんなことは一回もしなかった




それだけが何よりも

わたしには大事だった

助けてくれることや

心配してくれることも多々あった




彼の生態がわかってきた

純粋にシンプルに

向き合ってくれることも

人を好きになれないことも




それからギターを教えてくれた

なにかに向き合う姿勢が好きだった

飾らずに素直なところも

まっすぐにまじめにきちんと生きるところも



知るたびにわたしも変わった

賢いことも

優しいことも知って

気付いたら見下すのをやめてた



わたしもそんな生き方がしたいなって

思えるくらい

君から教えてもらうことが

たくさんあったとおもう




恋人がいなくても

誰か人に執着しなくても

真っ当に真っ直ぐに

生きる方法があることを知って




どうせ裏切られたり

傷つけあったり

離れ離れになるくらいなら

最初からひとりで

しあわせに生きるのも

いいなって思えた




ひとりでいることに

意味がないなんて

今は思わないよ



誰かがいることは

素敵なことだとおもう



でもひとりでいることも

とても素敵なことだよ



かなしいとかさみしいって

思わなくなったのは

ほかの誰でもなく

きみのおかげだから



会えてよかったって

わたしは思ってるよ









たとえばきみが

なにか送ってきたとして

わたしがそれをあけなければ

会いたくなることはないと思った

だから

君のなまえを消してみる

ことにしました


この暑さがやわらいで

風が冷たくなってきたころ

まだ君のこと思い出したら

そっとなまえを取り出してみる

かもしれない



もう、会わない

かもしれない

べつにもう

わたしなんかいなくても

君は生きていける

かもしれない









君の手が

何よりも

好きだったなあということと



思い出して苦しくなって

しまうこと、それは



わたししか知らない

君は知らないで

こんな暑い日のよるも

優しいギターを弾いてる





うまれてしぬまでのあいだに

どれだけあいすることが
できるだろう

どれだけいとおしくて
くるしくなるだろう

もうこりごりだっておもうのか
それともこの手を離したくないのか

君はどっちだとおもう?




会いに行った、翌日のよる
線香花火を買うと

ある場所まで車を走らせて
ここ、って君がいう

しずかな広い公園に
連れてきてくれたみたい

ペットボトルと
ライターと

アスファルトにばらまいた線香花火
それからわたしたち

逆さに火を点けて
やけどしそうになる君

短く持つと熱くて
さわいでいるわたし

線香花火って
さみしくなるとおもってた

こんなにここちいいんだね

むしの音と
花火のにおいが

君と一緒に
また夏のよるに染み付いた

君の夏にも
わたしは染み付いただろうか



ふわふわ飛んでひかる
ふたつのひかりみたいに

むし暑い夏

よるにかくれてキスをする





別れ際

今日ばかりは

何て言ったらいいのか

わたしもわからなくて



いつもみたいに

ふざけてキスをして

にこやかに手を触れなくて



また、会いたくなったら

連絡して

(わたしからはしないよ)


気が向いたらでいいから

(もうしてこなくて大丈夫)



ばいばい

(これで最後にしようね)



涙がこぼれそうで

扉を閉めたら

君から見えなくなるまで

走れるだけ走った