何十回、何百回

なんて

最初から

思ってなかったけど




はじめてあった日

何も考えてない

ただのひとまわりしたの男の子だって

見下してた



ただ遊びたいだけのこなら

それならわたし興味ないです

ごめんなさいさようならって

思ってた




優しいキスができないのも

我慢ができないのも

ある意味まだ遊んでない証拠で

遊びはじめたこどもみたいで



慣れてるひとは

そこらへんの優しさみたいなことが

得意だから

慣れてないことに嬉しかったりもした



でも思い違いだったのは

彼はひとつも

傷をつけてこなかった

無碍にしたり裏切ったり

そんなことは一回もしなかった




それだけが何よりも

わたしには大事だった

助けてくれることや

心配してくれることも多々あった




彼の生態がわかってきた

純粋にシンプルに

向き合ってくれることも

人を好きになれないことも




それからギターを教えてくれた

なにかに向き合う姿勢が好きだった

飾らずに素直なところも

まっすぐにまじめにきちんと生きるところも



知るたびにわたしも変わった

賢いことも

優しいことも知って

気付いたら見下すのをやめてた



わたしもそんな生き方がしたいなって

思えるくらい

君から教えてもらうことが

たくさんあったとおもう




恋人がいなくても

誰か人に執着しなくても

真っ当に真っ直ぐに

生きる方法があることを知って




どうせ裏切られたり

傷つけあったり

離れ離れになるくらいなら

最初からひとりで

しあわせに生きるのも

いいなって思えた




ひとりでいることに

意味がないなんて

今は思わないよ



誰かがいることは

素敵なことだとおもう



でもひとりでいることも

とても素敵なことだよ



かなしいとかさみしいって

思わなくなったのは

ほかの誰でもなく

きみのおかげだから



会えてよかったって

わたしは思ってるよ