三日間

手をいっぱい繋いだ

君の手が

わたしの手に

絡まった

それがわたしは

なにより

嬉しかった

ほたるを探しにいくときから

帰りの車のなかまで

ずっと

わたしの手が

君の手を探したら

すぐにきづいて

ぎゅって捕まえて

離さないでいてくれた

一番安心した



そうやって手を繋ぐのも

わたしを目を真っ直ぐに見るのも

優しくするのも

冷たくするのも

それらは君の

一体どんな

どんな感情で

人を好きになったことが一回もない君の

一体どんな感情なのかを

想像しても

君の感情は

わたしのなかにはない

君だけの感情だった



ギターの音も

君の瞳も

本を読む横顔も

いままでで一番綺麗だった

いままでで一番綺麗だった

一生わすれたくない

この世にふたつとない

わたしの

わたしだけのだいじな