別館でも書きましたが、拍手ありがとうございました!!!!
励みになりますv
凄く嬉しいですvV
みんな大好きだぁぁぁっ!
↑…うわぁ、迷惑。
さて、そろそろ寝ないとね。
今日は戦いなのだから!!
ドラスト二軒はしごしてアウトバストリートメントと日焼け止め購入!!
それから明日の仕事の用意だぜ☆
桜も見に行かなきゃv
楽しみ〜vV
そんじゃ寝ますにょ!!
明日も頑張るぞ☆
2008-3-30 04:23
優しい思い出。
愛しい過去たち。
暖かな温もり。
確かに在った大切な気持ち。
全部、全部。
宝箱に詰め込むの。
愛しげに微笑んで、一つずつ、入れていく。
空に散らばってしまった星をかき集めた。
水に流れた果実を拾い集めた。
燃え盛る炎の中から溶けた鉄屑を取り出した。
バラバラになった大切なそれは、沢山の時間をかけて、沢山の暖かい心を受けた私が、全部一人で取り戻した。
それだけは、私の仕事だったから。
それだけは、他の誰にもできなかったから。
落ち込んで、もう止めてしまいたいと嘆いたとき、いつも誰かが励ましてくれた。
だから私は今、漸く取り戻したんだ。
沢山零れ落ちたそれを。
でもそれは、今の私には必要ないもの。
何度もしまっては開けてしまう私の弱い心は、悲しいほどまたそれを零れ落とすから―――………。
その度に泣いてしまうから。
だからね、私はその大切なものを返してあげる。
一番必要とされたその時間に、返してあげるの。
今の私には不要のもの。
それにどれだけ縋っても、もう私の心は救われない。
ただ傷つけてしまうだけ。
それが大切であればあるほど、傷つくだけ。
既に形を変えてそこに在るそれを無視して、私はそれに縋り続ける。
そんな弱い自分が嫌いだけれど、今は愛せるから。
だから、今は。
そのか弱い心に応えるために、痛みを、重みを、少しでも―――…。
大切にしていても零れ落ちたそれ。
大切にしていたから傷ついたそれ。
けれど、私は微笑む。
優しくそれをとり、宝箱に詰め込むの。
世界で一番柔らかくて儚いそれを、誰にも見えない箱に入れる。
禁忌のように―――……それに入れるの。
そして私は佇む。
湖の畔で。
見つめる先には暗闇の深淵。
深い深い水の底。
私はしゃがみ込み、そっとその手を―――離した。
ゆっくりと、ゆっくりと、箱は沈んでいく。
いつも煮えくり返ったその水は、漸くおさまり、今は静かだった。
まだ少し、濁っているけれど、穏やかだった。
ゆっくりと姿を消していく箱を、ずっと見つめていた。
そして――…一粒の雫をこぼした。
「ありがとう」
私は呟いて元の道に帰る。
決して振り返らずに、歩き出す。
箱が還る場所…それは。
一番私が戦い続けた戦火の時代。
決して膝をつかなかった、あの時代。
一番強くて…一番悲しかったあの時代。
そう、あの時代に、返してあげる。
ねえ?
あなたは何のために戦った?
私は―――…今を後悔しないために戦ったよ。
結局私は後悔したけれど。
やらないで後悔するより、やって後悔したかったから。
何度繰り返しても、あの時は、後悔する道しか残っていなかったと思う。
でも。
今は好きな道を選べられる。
ありがとう。
ありがとう。
だから私は返すよ。
一番必要とされた、その時代に。
私の一番の宝だから。
今の私には勿体無いから。
キラキラ光る星のような、甘い芳香を漂わせる果実のような、そして―――…灼熱の怒りを表すような鉄屑のような、そんな宝を。
あなたに返す。
今は静かに穏やかな水の流れが私を包む。
きっともう、大輪の花は咲かないでしょう。
けれど確かに確実に。
そこに在ったのだと。
思い出すために。
私はそれを捨てることなく封印する。
いつかまたそれが必要なときまで、大切に………しまっておくから―――。
それまで。
さよなら。
2008-3-30 02:00