ロングキスグッバイ

夜道、光るものを手に歩く人がいて

目が悪いわたしはこわくて

走って帰ってきた






まーくんが

週末わたしを見かけたらしい

わたしもそのころ道端で

まーくんみたいな人がいるなと思っていて

それがどうやら本人だったみたいです笑

ほんとに目が悪いから声かけてねって言ったら

かければよかったって

ほんとかけてくれたらよかった

この週末は会う約束してなかったけど

ちゃんと会えてたんだなとうれしくなった

見かけただけでもね

まーくんは

いつものカフェじゃなくてバーに居たらしい

バーとか行ける人なのか

わたしは入れません、ひとりでは

大人だ

まーくんの歳は5つくらい下

そうなんです歳下なんです

はじめ28って聞いてたから

めちゃくちゃ下やんと思ってたら

もうすぐ30っすよと言われて

ちょっと安心した

その1、2こが結構でかいのよ

歳下となると



そのバーでわたしのお店の話になったらしい

嬉しかったけどそのバーを調べたら

まあまあガールズバーっぽい店だった

ちょっとかなしみ

まーくんはスポーツバーやと言ってたけど

わたしからすればかわいこちゃんのお店

けどいろいろわたしも

そこはつっこめない理由がある

しかたない

まーくんを好きになるなら

煙草もガールズバーも

受け入れなくちゃいけないのかと

しばらく悩んだけど

嫌なものは嫌だよね

無理に好きになるのはやめたい

無理しなくていい恋愛がしたい

もう我慢して一緒にいるのは

わたしは嫌なんだ

それなら付き合わないで

たまに可愛がられるくらいの関係でいいよ


ゆずれないものがあるけど

それを飛び越えてくるくらい

すてきなひとがいたら

そんなひとに思いっきり

恋に落ちてみたいなと

おもうよ



どんなにどんなにつよく

願ったってもう

届かないけど




とか書いてみる




夢を

描きすぎなのかな


夢見る夢子やから、あんたは

と、笑われたことを

きっと一生引き摺る




だけどわたしは

夢見る自分を受け入れなければ

生きては行けないと思うから



夢を見れない

かわいそうな大人を放っておいて



わたしはわたしで綺麗な夢を見て

目を輝かせて生きたらいいわと思う



気の合うひとを選べるような

そんな年齢の大人になったから



好きなものだけ抱きしめて

嫌いなものに愛想笑いをして

生きたらいいわね



こんな世界だけど

探せばけっこう

綺麗なものもあるよ



シンプルで

嘘をつかない

綺麗なものもあるよ



わたしは何個か見つけられた

だから今やっと

こうして息ができるようになった



親友と呼べる子は本当に少ないけど

少ないのがいいと思う

ひとりでもいてくれたら

それでいいと思った




足りないものがないから

何も欲しくない

音楽があれば踊れるし

オーディオがなければ歌えばいいし

ピアノだって弾ける

これだけで十分なのに

しいて言うなら

お金で買えない安心とか

愛情とかを

つくれるひとが素敵だとわたしも思う





今日のわたしの仕事は

仕事をこなすことよりも

関わったひと、お客さんに

幸せな気持ちになってもらうことだ

いまからそのための支度をすると思うと

それだけで生きる意味があるみたい












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