双子の兄になる3

シノノメにサイゾウが息子のお話を出します。秘境のことは捏造話です。

サイゾウの話。

シノノメ。俺が何故五代目サイゾウと名乗っているのか知っているか?「サイゾウ」とゆうのはとある王国にいる一族に仕えている上忍の称号だ。これは大変な名誉なことである。

貴女のお父さんリョウマは「雷神刀」を扱える最強の侍であると同時に国民からは模範的になる人物。俺はリョウマの手足になることはそれは‥‥っておい!話を聞けぃ!歴史には興味がないだと。とっと秘境を出た子供の話を出せだと。あい。わかった話題に出そう。

俺には息子が一人いる名前はグ
レイだ。「グレイ」という名前は息子が使っている偽名だ。あいつは技も。頭脳も冴えていた。歴代の忍よりも優れる忍びになれると見込んだ俺はグレイが六代目「サイゾウ」を継ぐのだと思っていた。ところがあいつは年頃になるにつれて難しくなった。訓練を怠けて甘党が高じて自分で甘いものを作ることに熱中し始めた。息子が甘い薫りを纏い始めた頃俺は胸焼けがひどくなった。

「サイゾウ甘いものが苦手なのか。」

「あぁ。甘いものの他に味の濃いのは好かない。」

「辛い味は平気なくせにか。」

「それ以外は薄い素朴な味のがおれにとって食べやすい方だ。」

「忍に好き嫌いがあること初めて聞くぜ。それから息子と疎遠になったんだろう。」

「完全に会わなかったわけではない。仕事先で息子とも会ってはいた。出し抜かれることはないよう張り合うこともいくらかあった。それでもお互い父と息子として話すこともなかった。」

「忍の一族は味気ないな。」

「忍にとってはこれがふつうのことだ。主君の影になる忍びは手足となれるために技を鍛えることが常だ。」

「それから息子とはどうしたんだ。今はどうしているんだ。」

サイゾウは話を続けた。

次に秘境に向かう途中で息子を見つけた。息子はとある豪邸で盗み及び暗殺するよう依頼主からを受けていることを知った。

依頼主を仕留めた後俺はグレイに何故依頼を受けたか問い詰めた。盗みのためだけに人を殺さない心構えを息子は持っていた。

「もうすでに息子はいつでも六代目「サイゾウ」の称号を譲れるほどに誇り高い忍になっていた。グレイは「サイゾウ」を継ぐことに悩んでいたこと打ち明けた時おれは好きに生きろと伝えた。そうして息子は「グレイ」は今はカムイ率いる軍に入っている。後になってから息子のいる秘境には人が減りはじめていた。忍関連の仕事で生計を立ってないと生活が苦しいことを知ってからどうして気づくことができなかったのだろうと後悔したいものだ。」

サイゾウの話は小難しい。「グレイ」のことを話しをしていたサイゾウの雰囲気は普通の父親のような顔をしていた。

「たー。」

カンナが起きて声を出すとシノノメはカンナを抱き上げた。ひっくとカンナがくずりだした。あっまずいと思ったとき遅かった。

「びぇぇぇん!」

泣き止まなかった。オムツが濡れているわけじゃない。哺乳瓶でもない。おもちゃでもない。

ズトドドドド!両親が走ってきた。

「見つけたぞ。シノノメ。」

「カンナお母さんですよ。こんなに泣いて。ではご飯にしましょうね。」

カムイが着物の肩を掴むとカンナに母乳を飲ませようとした。リョウマはカムイを隠しながら仁王立ちをした。これはカムイを見るなと意思表示。サイゾウは後ろを向いたり。シノノメは母乳を飲む赤ちゃん見ようとした。

「見るな!」

口にしていないけどリョウマの目はシノノメを強くにらみつけていた。

続く。













カラオケ

前置き。リョカム一家のお話です。

リョウマが某カフェアニメを歌わされるお話です。仲の人のネタです。嫌な人はスルーしてください。

子供達は長男シノノメと双子のカンナ♂♀です。カンナ♀の呼び方はカナです。




「アラスカの王者だ。ローカルなんて言わせねぇ」

「キャー!!」


謎の商人のとある館でリョウマは歌っていた。カンナを膝に乗せてカムイは大興奮していた。それもギャップ萌で。商人から好きに使っていいと言われた魔法具を使ってリョウマを撮った。声も動きも。

「グリズリー★rock」サビのところを次男のカンナと長女のカンナが合いの手を入れる。

歌い終わるとリョウマに体当たりする形で双子が抱きついてきた。

「お父さんかっこよかったよ。」

「お父さんの美声でもう虜。」

右耳に次男カンナ。左耳にカナに言われリョウマは照れ臭くなった。紛らすように双子の頭を同時に撫でた。

「「お父さん髪の毛くちゃくちゃになっちゃうよー」」

困ったように笑うカンナと無邪気に笑うカナ。リョウマの表情は変わっていないけど口元が緩くなっているのをカムイは見ていた。

次に別の曲が流れ曲名が「ふわわタイム」

「あっ次お母さんだよ。」

カムイとカナがマイクを取る。
可愛い声と幼い声での妻と娘のデェエットにリョウマは聞き入れた。シノノメが曲を入れて。

「シノノメ次はこれ歌ってみて」

「アオノカタがいいぜ。」

息子達はノリでデェエットする曲をいれた。

「ぴざキター。アツ!」

「慌てて食べなくともぴざは逃げないぞ。」

「しひゃがひひひふる(舌がひりひりする)」

「カナは猫舌だったんだな。」

「猫?カナは猫になれるの?」

「猫舌。熱いものを食べて舌が反応しやすいってことだ。」

「ニャー!ニャー!」

「どれ。美味いなこれ。秘境じゃ食べたことねぇ。あっカナこっちを食え丁度いい熱さだ。」

「「美味しい」」

「父さんも母さんもぴざどうぞ。」

シノノメに差し出されぴざを食べるとチーズのトロミが舌にひろがりパンがサクサクしていた。

「美味しい。あれ?リョウマ兄さん食べないのですか。」

「いや。俺ちょっと。」

「父さん食わず嫌いはよくねぇぜぇ。二度も食べれないぜ」

「いや。ぴざの具材が。」

「お父さん食べれないところがあるなら僕に頂戴。」

「じゃ頼も。」

「おぃおぃ。」

プッとシノノメが吹き出した。ピザはシーフード。ピザに乗っていた海老をリョウマが取り除いてカンナにあげた。息子に食われる海老を見て笑わずにいられない。

「またいっらしゃーい。」

カラオケを出たあと遊び疲れたカンナをリョウマがおんぶし眠り。カナがシノノメの肩に乗っていた。

「リョウマ兄さんが「グリズリー★rockを歌ってくれることが叶って嬉しいです。」

「普段の父さんが違う感じに見れて楽しかったぞ。」

「グリリーさんの方はどちらかと言うと俺よりもシノノメの方が似てないか。」

「俺がグリリーさん似か?どこら辺が」

「ウフフ確かにシノノメの方がグリリーさんですね。」

「シノノメグリリー。」

「おぃおぃ茶化さないで言えよ俺の何処がグリリーさんなんだよ。」

「戦っている時のイキイキ感とお祭りの時に人たちをゆ「わーわー母さんストップ!」

「あとだっこ遊ぶの時におむぐっ。」

「もうわかった。俺がもう何もかもグリリーさん似でいい。でも他人に振り回されたことはないからなー。」

カナの口を塞いでシノノメは認めた。

「リョウマさん五回も「グリズリー★rockを歌っていましたね。」

「あれだけしか知らぬ。」

「束縛がしたい人の歌詞を歌うリョウマさんこわかったですよ。本当にそうなりそうですー。バレンタインデーで作ったチョコを防腐しないで早めに食べてくださいよ。」

「もらったその日から食べるぞ。」

それにジョーカーでもあるまいし。

「また親子で行きましょう。今度は戦争が終わって平和になったときに。」

「あぁそうだな。次にいく場所を探しておこう。」


終わり





















































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双子の兄になる2

「そんなのお断りだ!!」

「シノノメこればっかりは駄目なのです。聞き入れてください。」

カムイに背を向けて懐からおんぶの紐を取り出した。背中に弟を。前に妹をおんぶすると外へ飛び出した。

「シノノメ待って!」

母の悲痛な声など聞こえない。ただシノノメは両親から離れたいことしか頭になかった。

秘密基地に行くと簡素な寝床に双子のカンナをおろした。双子は両方同じ名前カンナ。女の子は、カナと呼んでいる。

「シノノメ見つけたぞ。」

「サイゾウ。父さんの命令か。」

「いいえ。命令ではございません。俺はあなたが心配だから探したのです。」

弟がくずりだし泣き出した。同時に妹も泣き出した。

「よしよーし。泣き止め。ほーらサイゾウの顔だぞ。」

更に泣き出した。サイゾウが懐からミルクを取り出し双子の口に運ばせる。

「シノノメはカナに飲ませろ。俺がカンナを見よう。」

「おぅよ。」

言葉もぶっきらぼ。顔も怖い。リョウマの親友に言われた通りにする。双子は寝息をたてた。

「シノノメあなたには無理です。両親の言う通りになさい。」

「やなこった。いくらなんでもそれはねぇよ。というかサイゾウ見ていたんだったら俺の味方になれよ!」

シノノメが人指し指をビシッとサイゾウに向けた。サイゾウはぷぅと笑った。

「泣き止まない赤ん坊に手間取ってよくいえるな。」

「仕方ねぇだろう。ミルクをわすれちまったんだから」

カナが泣き出した。

「今度はなんだ。げぇくせぇ。」

「ほらオムツどうぞ。」

「あぁありがとな。カナ替えような。」

双子を寝かしつけたあとまたシノノメはほっとした。弱くて無防備な双子の赤ちゃん。シノノメの弟と妹の寝顔が綺麗だと思った。

「あなたには双子の世話が出来やしない。貴方はまだ子供。産まれた赤ん坊は秘境に育つことが決められているのです。」

「だからと言ってどうして双子とも別の秘境にいさせようとするだ。どうして俺の秘境にいちゃいけないだ!」

両親と言い合いになったのはそれだった。両親は産まれた双子をシノノメのいる秘境と別の秘境に預けようと話していた。それを立ち聞きをしたシノノメが割って入って猛反対した。弟と妹を同じ秘境にいられないかと訪ねるとカムイから衝撃のことを聞いた。

「秘境に暮らす人間はほとんど秘境を創った星竜たちの手で空気から造られた存在です。秘境にいれば並外れた力と生命力で見えない敵の襲撃から守ってくれる。反面それは産まれた秘境にいればの話で秘境を離れると無力になってしまうのです。」

「マジで。」

「はい。加えて繁殖能力がありません。星竜次第で
老若男女を造ったり。星竜が死なない限り秘境があり。人があるのです。星竜は秘境を委ねていると言ってもいい。」

「それじゃ何?秘境の人間は「赤ちゃんが欲しい。でも産むことが出来ない。カムイ様が戦争に専念できるように産まれた赤ちゃんを秘境に預けて育ってさせるてあげるから」ってお互いの利が重なっているからあっさり双子を預けようとするわけ!」

「そうなりますね。」

「なんで父さんと母さん寂しくないのか。自分の子供を他の人に預けることが」

「秘境は平和ですが外に出たら戦争で荒れた世界です。だからこそ産まれた赤ん坊を危険に晒したくないのです。親として赤ちゃんを育ってられる最適な場所が秘境以外ないのです。聞き入れてください。」

「やなこったそんなのお断りだ!」


そうして現在に至る。


「とにかく!俺は双子と離れるのは反対だ!俺がそこの槍術士に負けないくらいに強ければカンナ達を別の秘境にいる必要がないだろう。」

「ふむ一理あり。兄として弟と妹を守れる強い男になれば。両親が安心してシノノメの元へ暮らせるように進言してくれるでしょ。」

「なら早速。」

「お待ちください。」

「なんだよ!」

「貴方には負担です!」

サイゾウがかっと片眼を見開いて言った。

「貴女はまだ幼い。両親の言うことを聞き入れなさい。特に貴女のお母さんはあれは甘ったれなものの決めたことには決して曲げることができません。」

「マジで」

「えぇマジです。両親はシノノメをのびのびと育ってさせたいのです。いきなり赤ちゃんをシノノメの元へ置いて育ってようとはしません。」

「なんだよ。俺の味方になってくれる一人もいないのかよ。どうしても双子を別の秘境にいさせたいのかよ。」

しゃがみふて腐るシノノメ。

「秘境がなくならない限り「星界」に出られることが叶いません。」

「そんな話もあるのか。」

「聞きたいですか。では「星界」に出された人物のお話をシノノメにきかせましょ。」

サイゾウはシノノメに語りだした。


















双子の兄になる

このお話はシノノメがカンナ♂♀の双子と対面するお話です。秘境にいた頃の捏造話があります。

星界と異なる世界秘境。そこは、カムイ率いる王国軍から産まれた赤ちゃんを戦乱から避けるために預ける所。星界は、時間の流れが速かったりゆっくりだったり異なっている。

その秘境でリョウマは、お腹を大きくした妻カムイの手を繋ぎながら歩いていた。

「シノノメに会えるのが楽しみです。シノノメ私のことを覚えてくれているのでしょか。」

「すぐに打ち解けるさ。カムイお腹大丈夫か。」

「えぇ。少し重たいけどリョウマさんが支えてくれるから百パーセント大丈夫です。」

「そうか。着いたらシノノメにも兄になるのだと言いにいくからな。なるだけ身体を無理するなよ。あと困ったときは、この笛を吹けサイゾウとカゲロウを呼べるようにした。」

「はいリョウマさん。あれ?」

カムイが見ている目線を向けば子供がこちらに向かって走ってきた。

「父さん。帰ってきてくれたのか。」

「久しぶりだなシノノメ。」

カムイ譲りの髪色に。リョウマに似た顔つきをした子供が出迎えてくれた。

「シノノメ大きくなりましたね。」

カムイがシノノメを抱きしめる。

「わわ。‥‥苦しい。というか誰だあんた?」

カムイがショックを受けた。第一声がそれだから。

「‥‥」

「おーぃ。あれ?おーぃ。」

立ったまま気絶したカムイの顔を手をかざすも反応が返ってこなかった。

世話係のいる屋敷にリョウマとカムイを入れると宴会を開いた。父リョウマからカムイがシノノメの産みの母親だと教えてくれた。シノノメからすれば母親と対面するのが初めてだった。カムイは、気品がある美しさと可愛さを兼ね備えた美貌の持ち主。その上に心優しい。すぐに打ち解けてカムイと遊んだ。野原で出掛けて花を見つけるとシノノメが摘んでカムイに渡した。

「母さん来てくれてありがとな。」

「母」と呼ぶだけでカムイは、喜んだ。

「あれ色違いの花もありますね。」

「白い花は母さんで。黄色の花はお腹にいる子供にだ。」

「シノノメありがとう。」

カムイがシノノメを抱きしめる。なんだか照れ臭い。

「なぁ母さんは父さんの妹なんだよな。」

「えぇ。夫婦になる前は。」

「まわりは兄と妹の結婚に反対はなかったのか。兄妹同士の結婚で産まれる子供がかわいそうだとか」

「ありませんね。リョウマさんが私が自信に白‥‥血縁がないことを教えてくれたのです。」

「そうなのか。」

「はい。問題もありません。うっ。」

「母さん?」

カムイがお腹を押さえながら屈みこんだ。シノノメは母の近くに来ると足に水がかかった。

「母さん!どうしたんだ。どうしよう?どうしたら?」

屋敷からもどるにも距離がある。カムイを運ぶにもシノノメには、運ぶこともできない。

「シノノメこの笛を‥‥ふいてください。」

言われた通りにシノノメは笛を腹のそこからピーと吹いた。

「カゲロウ推参いたした。」

「同じくサイゾウ。」

忍が二人現れた。何処からか担架を取り出すとカムイを乗せる。サイゾウは、シノノメを背中にオブさせしがみついてろと声をかけた。忍の速さは風のように早い。あっという間に屋敷につくとカムイに授産師にみせた。

「安定しました。」

「よかった。今カムイに会えるか」

「父さん俺もいってもいいか。」

「いいだろう。」

カムイの部屋に入るとカムイは、脂汗まみれでいた。

「リョウマ兄さん。シノノメ」

「カムイどこかいたいか。大丈夫か。」

「えぇ。シノノメが呼んでくれたから大事にいたりませんでした。」

リョウマがタオルでカムイの顔を拭く。

「シノノメありがとう笛を代わりに吹いてくれて」

「びっくりしたぜ。なぁ赤ちゃんできるとお腹が大きくなるのか?」

「うーん。最初からそうではないですよ。赤ちゃんは仲のいい夫婦の奥さんのもとへ来るものです。赤ちゃんができるまで時間をかけてお腹の中で育つものです。」

「じゃ先の水が出るのは?」

「もうすぐ産まれるサインです。でも今はまだお腹の中でそだつことになりますね。」

「まだ弟か妹に会えないのか。」

「まだまだです。」

少しがっかりした。シノノメは、弟か妹になる赤ちゃんが見たかった。

「おぃ。シノノメガッカリするな。」

「また母さん苦しくなるんだろう。だったら赤ちゃん産まれたら楽になるだろう。」

「まだお腹の中にいてほしいな。」

「どうして?また苦しくなるんだろう。」

「お腹の赤ちゃんにシノノメという兄がいることを教えたかったからです。」

「え?なんだそれ?お腹にいるあいだそんなことできるのか?」

「妊娠しているあいだ適度の運動も大事なことなのです。赤ちゃんに情緒教育になります。」

「胎教というものだ。カムイは、本当は安静するべきなのだがどうしてもシノノメに会いたくて来てくれたのだ。」

「へー。母さんお腹触っていいか?」

「どうぞ。」


膨らんだお腹を撫で回すと暖かい。この中にシノノメを兄にさせる弟か妹がいると思うとその子に会いたいと思ってしまう。

リョウマの意向でシノノメのいる秘境でカムイは双子を出産した。可愛い母親に似た男の子と女の子だ。

「シノノメ見てみろ弟と妹が同時に産まれたぞ。」

「しわくちゃだ。」

弟が紅葉の小さな手がシノノメの指を掴んだ。リョウマの髪をくいくいと妹が掴む。

「二人とも涙で顔がくちゃくちゃですよー。」

「カムイも無事に赤ん坊が産まれてくれた。これが嬉し涙を流さずにいられない。」

「そうだぜ母さん。これが感動して涙を流さずにいられないぜ。」

「白夜王族は涙もろいのですね。」

「へっ?王族?」

「俺の出身国だ。そこの白夜王国の人間は感情の起伏が激しいだ。むろん俺が仕えている王族も。」

「ひっく。ひっく。あら私もほっとしたら涙が」

カムイの援護もありシノノメからはぐらかすことに成功した。あとでカムイはリョウマから怒られそうだな。シノノメから白夜王族であることを悟られていけないと釘刺されているのに口を滑らせてしまったから。

暖かい春の日にシノノメは双子の兄となった。模範的な父と感情が珍しくシンクロした日となった。




















リョカム

リョカムです。カムイが某カフェアニメにはまるお話です。中の人ネタがあるので見たくない人はスルーです。

ツリーハウス。そこで休養をとっているのはカムイと夫のリョウマ。カムイはベットで寝転がりながら上機嫌でタブレットのニ動を見ていた。リョウマはというとカムイに構えてもらえず不満でいた。それも。

「リョウマ兄さんがグリズリーockを歌っていたと思うと似合うわー。」

カムイがキャラがシリーズで見つけたリョウマの出る動画を見ていたから。本物が自分の近くにいるのに編集動画を見てリョウマは面白くなかった。

「カムイ」

「んー。」

「カムイ。」

「もぅ。なんですかーリョウマ兄さん。今いいところなんですよー。」

生返事ばっかり繰り返すカムイが一度ヘッドホン外しリョウマに文句を言った。

「そんなのを見て楽しいか?」

「うん。兄さんも見る。」

タブレットを差し出され「グリズリーock」をイヤホンで聞く。これが自分の声と聞くと恥ずかしくなる。特に歌詞の「王者」と「蜂の巣」とか言う言葉が。

「どうですー。リョウマ兄さん」

「いやすまない。楽しいか分からぬ。」

「えぇー?そんなことないよー。普段と違うリョウマ兄さん見れて楽しいもん。」

「これかが?」

「うん。しろくまカフェのグリリー見ていると楽しい。」

カムイからしろくまカフェのリズリーがリョウマと共通点があるとアピールしてきた。

「だからんっ。んっ。」

カムイの口を口で塞いだ。一度は口を離すと次は深く口づけをした。

「カムイは俺とグリズリーのどっちらが好きなんだ」

「リョウマ兄さんです。」

これには即答した。嬉しくなりカムイの頭を撫でた。

「そんな編集動画よりも俺に構ってくれないか。その毛むくじゃらの歌よりも楽しいことをしよう。」

「リョウマ兄さん甘えん坊さんですね。ではなにして遊ぶます。」

「そうだな。お前がやっていることを逆にしてやりたい。」

「スキンシップだけそれならいいですよ。はいどうぞ。」

「とその前に」

ヘッドホンの栓を外しタブレットをいじくり。「拍手喝采合唱」を流した。

「では始めるぞ。」

和風の曲をBGMに妖艶を含んだ笑みをカムイに向けた。

「「ただいまー。」」

「帰ったぞー」

「しぃー。カムイが起きる。」

子供三人(内に双子の兄妹)に注意をするリョウマの膝にカムイが遊ぶ疲れて眠りこけていた。

「あっ。ろくまカフェだ。お母さん飽きないな。」

どうゆうことだと訪ねると。

「あのね。「グリズリーloc」歌っているのを見るとギャップが面白いだって」

「それじゃ。俺が物足りない言い方だな。」

オロチでさえもリョウマは実直で失敗話がないことで有名だと言うほどに面白みが少なかった。

「ねぇ。お父さんこれを歌ってよー。」

「俺がこれをか。」

「お父さんなら美声で歌っているところが見たい。駄目かな?」

「ダメー?」

双子にキラキラ目線されて

「わかった。歌ってみよう。」

「「わーい。」」

「父さんご飯食ったか?」

ぐぅぅぅぅ。

「取りに来てやるよ。」

「ありがとうな。」



































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