「弟王子が幼児に!」短編 キサラギとシノノメ

注意ー。元ネタはゼロとエルフィの支援会話です。

キサラギが黒いです。

それは、シノノメと狩りに行っていたときのこと。

「なぁキサラギ。先から外してねぇか。」

「うーん。今日は、少し調子が出ないだ。」

「そういうことじゃなくって。あれのどこが調子が悪いだ。キノコを真ん中に当ててるだろう。」

シノノメが親指で示した。キノコは小さいから当てることは難しいのにキサラギは、難なくキノコの真ん中に矢を当てている。

「あれ持って帰ろうか。あれれ凍ってる?」

「キサラギいつのまに冷気を出せるようになった?」

「え?僕冷気を出した覚えがないよ。」

スコップでキノコの根本を抜いた。

「シノノメだって知ってるでしょ。僕は生まれてこのかた冷気が出せないだ。」

氷の部族の出であるフェリシアを母にもつキサラギは冷気を出したことがない。

「今日のキサラギ楽しいそうじゃなかったぜ。他の獲物とかは冷気はない。にもかかわらずキノコは別だ。特にしいたけが。ゼロと喧嘩でもしたか?」

シノノメが凍りついたしいたけをキサラギに見せた。少し前ゼロがタクミのことを悪く言っていたからキサラギは目の敵になるようになった。



「父上への悪口じゃないよ。少し前。」

区切り。











マークスVSタクミ

ドン。訓練に区切りをつけようとしたらタクミ(5)がマークスに体当たりしてきた。

「嘘つきな兄。」

タクミが走り出した。

「キャア。タクミさんまたマークス兄さんにイタズラを」

カムイにアッカンベーするとまた走り出した。

「もうタクミさん全然言うこと聞かないだから。」

「反抗期が来たのだろうな。」

「一言じゃありません。元に戻る薬を飲もうとせずタクミさん暗夜軍を困らせてばっかり。」

「元はと言えばカムイが

「あー分かりました!私がマークス兄さんと昼寝をするところをタクミさんが見てへそ曲がりにさせましたー。私がわるいでーす。」

カムイはふて腐る。






「弟王子が幼児に!」アリスごっこ。

ちょこんと回想が入ります。


「レオン昔はあんなにお人形遊びが好きだったのに」

「男の子は成長するに従って女の子のような遊びはしなくなるものだ」

「うーん。私にはわかんないや。あんなにお人形がないと泣く弟だったのに。」

「心の変化は男女で違いがある。」

回想終了ー。

「マークスさんは不思議の国のアリスのナレーターでアリスのお姉ちゃん役ね。」

カムイがレオンの八歳の誕生日プレゼントにあげたシロウサギのぬいぐるみはタクミの物になっていた。

役が揃うと「不思議の国のアリス」ゴッコを始めた。

カムイがアリスウサギのぬいぐるみを持ってアリスの役。

タクミがシロウサギのぬいぐるみを持ってシロウサギ役。

ジョーカーとディーアは、お茶会の紳士の役。

双子のやくは、ヒナタとヒサメ。

公爵婦人の母子にベロアとキヌ。

女王役はカザハナ国王役がサクラ。

ラストシーンに出るアリスのお母さん役はリョウマになった。

登場人物が多いので色々割愛する。

女王のカザハナは

「バラでなく桜に変えよ!」と言ったりもした。不動に桜が好きな彼女らしい。


「アリスこんな所で寝ると風邪を引くぞ。」

「お母様。」

「さぁ白夜王国に帰ろう。今日の夕飯はカムイの大好物なちらし寿司だ。」

真顔でセリフを言うお母様役のリョウマに何人かおいおいとツッコムものもいた。

「お母様。今日は不思議な夢を見たの。」

カムイが手短に不思議の国で体験したことを話した。

「それは、嘘ではないなあ。アリスの近くにタキシードを着たシロウサギがいるではないか。」

リョウマが少し強引にシロウサギのぬいぐるみを抱っこして眠るタクミをカムイに見せた。

「シロウサギも連れて帰りましょ。(裏声)」

「ちょっとまってー!!」

「どうした?」

「セリフが違う!アリスの母親はそんなこと言わない!」

「アリスを迎えに来たお母様が言いそうなセリフに脚色をいれただけだ。」

「原作丸無視しているだろう。シロウサギを連れていくな!」

「これは違う。可愛いぬいぐるみという設定だ。アリス暗くなる前におうちに帰りましょ。」

「はいお母様。」

がしん。カムイの手を繋いでいるリョウマの手をマークスが掴む。

「さりげなく自分の設定をいれるな。シロウサギはアリスの見た夢だったという設定だ。」

「いやお母様が迎えにきて夢おちだったの終わり方もつまらない。」

「不思議の国のアリスはそんなものだ。」

ばちっ!ばちっ!と長兄の目線に火花が散った。カムイの手を離そうとしないリョウマ。離させようとするマークスの握力が食い込むもののリョウマは離さない。

「う〜ん。」

右手がリョウマに掴まれているため左腕だけでタクミを抱き抱えていたタクミの首が仰向けになった。

「リョウマ兄さん手を離してくれますか。タクミさんの頭支えられない。」

「すまない。それなら俺が抱き上げてやろう。」

タクミが顔をカムイの鎧のない胸元に擦り付けた。

「タクミさん。」

タクミが子供に戻っているとはいえカムイは顔をあからめた。

「カムイお姉ちゃん。」

「何ですか。」

「‥‥おかえりカムイお姉ちゃん。」

「ただいまシロウサギさん。」

こうしてアリスはタクミを抱き抱えてマイルームに帰っていきましたとさ。終わり。
















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弟王子が幼児に!三つ巴

泣きじゃくるタクミさんが頭に血を流すマークス兄さんを睨み付けて。

「カムイお姉ちゃんのバカバカ!うわきものー!尻軽!」


ほんの数十分前のことを説明しよう。

「マークスを呼びつけるのはカムイくらいだ。」

カムイが柔らかな手のひらで撫でた。

「こら。兄をからかうな」とか「いつまでたっても子供のようだな」困ったように言えばカムイは、嬉しそうに笑顔でいた。カムイが小さい頃にマークスを帰ろうとするとよくマントを掴まれて帰らせようとしなかった。そういう時にマークスがカムイの頭を撫でて。

「また来るから。いい子にしているだ」

と言って帰らせるように促したりした。カムイが老若男女問わず招待させてスキンシップを取るのはほとんどマークスのせいでもある。部下に対する愛情と敬愛をするコミュニケーションなら止めはしなかった。

「お前は、私の大切な兄妹だ。なにかあったら兄に頼るのだぞ。」

突然カムイがマークスの胸に倒れた。すんでのところキャッチはした。

「カムイ眠いのか?」

こっくんと頷く。ベットに運ばせて寝かそうとしたら袖をぎゅっと掴まれた。涙で潤んだ瞳で

「マークス兄さん帰らないで昼寝に付き合ってほしい。」

「だが「軍師として命じます。」甘えん坊め」

折れてマークスは、ベットに入る。添い寝してものの数分でカムイがマークスの隣に寝息をたてた。カムイの寝顔を見て時間の流れが早いと感じた。純真無垢で小さかったカムイは、いつのまに気品にみち溢れた美人に成長した。マークスは、カムイの隣で眠りについた。

フェリシアとキサラギとのピクニックの帰りタクミは、花を持ってマイルームに向かっていた。


「タクミさん花ありがとう。」

喜ぶカムイのことを想像した。きっとカムイお姉ちゃんなら喜んでくれる。ドアを開けてタクミは、驚いた。目の前にベッドで昼寝をするカムイ。の隣に暗夜の第一王子マークスが昼寝をしていたからだ。

どうして?カムイお姉ちゃんがマークスと。カムイお姉ちゃんからすれば義兄で。リョウマお兄ちゃんと同じ第一王子の肩書きを持っていて。とっさにコップに水を注いだ。水を飲むでも。カムイに渡す花にさすこともせずにマークスにかけた。

「なっ!冷たい」

マークスが飛び起きた。バシャン!もうひとつ用意したコップの水をマークスにかけた。

「タクミ王子やめなさい!カムイに当たるだろ。」

「うるさい!うるさい!うるさい!!ケダモノ!」

次に空のコップが飛んできた。いけないとカムイの上に覆い被さった。コップがマークスの頭に命中し床にガシャンと音を立てて落ちた。

「う‥?あれマークス兄さん?血が出てる!」

「お姉ちゃんのバカバカ浮気者!尻軽!」

カムイが辺りを見るとマークスからすり抜けるとタクミの所へ来る。


ゴッツ!!

頭が痛い。頭をカムイが拳骨されたことに気づくまでタクミは、呆然としていた。

「タクミさんマークス兄さんになにをしたのです。」

「知らない!知らない!」

そっぽを向いたらパシッ!と左頬に痛みが走った。

「人に向かってガラスのコップを投げては、いけません。頭に血が流れたら痛い。」

カムイがガラスの破片を拾うとタクミの肩を強く掴み。

「分かりますか!ガラスは、刺されると痛い!」

破片を持った右手をタクミの頭に振り上げた。タクミは、とっさに目を閉じた。いつまでも痛みが来ないので目を開けた。破片を持ったカムイの手に血が床に溢れた。

「血が出たら痛い。破片で切れたら痛いのですよ!」

破片をタクミの手のひらに当てると血が出た。次にカムイがタクミの血が出ているところを握る。

「痛いよ!カムイお姉ちゃん!手を離して!‥‥バイ菌入っちゃう」

泣きながら消え入りそうな声でカムイに訴えた。

「頭をガラスで切られたらもっと痛いのです!マークス兄さん謝まるまで離しません。」

「うっ。うわぁぁぁん!」


「泣いても駄目です!自業自得です。」

タクミが嫌々とカムイから逃げようと首を横に振る。

「タクミさん!いいかげんに」

マイルームの床から林檎の樹が生えてきた。幹が意思をもったようにタクミを掴んでいたカムイの手に絡みついた。林檎の樹に引っ張られるようにカムイは、タクミを離した。

「この魔法まさか!」

マイルームの扉の開く音が聞こえ。振り反ると。

「静かにしてくれるかな。外まで聞こえてるよ。」

低めの呆れた口調でレオンが入ってきた。

「レオンさん。でも身体が子供のまま。」

「うるさいな。」

カムイがレオンに気を取られている間にタクミは、扉に手をかけ抜けようしたら。マークスが止めに入った。

「どうして。魔力が一定になれば子供から元に戻っいるはずじゃ。」

「元に戻る薬が出来たよ。オウジサマを連れて女王の呪い師の所へ行くよ。」

「えぇ。」

続く。




































































「弟王子が幼児に!」更新してから一月半です。

「弟王子が幼児に!」更新してから一月半です。ブログ「戯れ泉」の小説を観覧してくれる人ありがとうございます(^_^)v(^_^)v

そろそろ「弟王子が幼児に!」シリーズも大詰めになりました。ファイアーエンブレムifがジャンルを弟萌えと覚えてからと言うもの婿になったタクミとレオンが可愛くてゲームのセーブデータを新しく上書きして消すことがもったいなくて出来なくなってます。白夜と暗夜が連合軍となること王族全員生存可能。第三ルート恐るべしΣ(゜Д゜)

なんといっても弟王子を婿にしたら本編進めるよりもパレルで可愛がるとゲームの設定に乗っ取り背徳的なセリフが聞けるからそっちが楽しくなる。

「弟王子が幼児!」話の筋がずれましたね戻します。

ひょんなことから幼児に戻ったことで記憶も子供になってしまった妻子持ちのタクミとレオン。

カムイ姉に慕う無邪気で嫉妬深いタクミ。
大人しく口数が少い生意気で抜けているレオンがはたして元に戻ることが出来るのか。

子供になったタクミとレオンの性格が表現できるように試行錯誤しながらもう一月半くらい連載しております。初期設定忘れないように書くことでめざせでばいいと思っています。
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