君はわたしが守るよ
「じゃあ、いつまで君は守るの。」
どれくらい、の長さを説明しようか。
君が歳を重ねて
わたしも歳を重ねて
歳月がどんどんわたしたちの手のしわを増やしていって
いつか君は走ることができなくなって
いつかわたしは歩くことができなくなって
そうだねえ、誰かにごはんを食べさせてもらうことにもなるかもね
そして
いつか君は手が冷たくなって
わたしは君の名前を呼ぶだけの声が出なくなって
君は目を瞑ったままになって
わたしは夢の中で君の声を思い出すようになって
いつか世界がわたしたちの名前を忘れていって
世界はまたどんどんへんてこな雪を降らせたりして
ああ、そうだなあ
それでもまだまだ続くよ
2014-6-21 16:23