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うたの手紙

そういえば数年前
なぜだか「うたの文通」をしていたことがあった

うたの文通っていうのはね
自分がすきな曲たちをMDに録音して、自分アルバムを勝手につくって
それを手紙に入れてポストで送りあうというもの。
もちろん、手紙も一緒に。

アーティストもばらばら 順番も自由

でもどうせだから って
たしかテーマを決めていたっけ

「夜アルバム選曲集」「朝アルバム選曲集」とかね。
そういうのわくわくしない?

夜のイメージにそって
自分の好きな曲を集めていって、
その「夜」を交換するの。



遠く離れたその子とは会ったこともなかったけど
その子、「教授」が作ってくれたMDは
何年たってもずっとずっと聴いていた。

ほんとうにそれが
わたしの日課になっていて
わたしの必要不可欠な音楽になっていて

夜これを聴かなきゃいや!
朝はこの曲とコーヒーがなきゃいや!
なんて変なこだわりさえあって。

フランスに来るにあたって、もうその頃にはMDプレーヤーじゃなく
ipodになっていて
わたしはそのMDを聴ける本体を持っていけなかったから
そのうたたちとはしばらくおわかれだったけど

最近、夜のアルバムに入ってた、一曲を久々に聴いて
ああ、やっと、やっと本当の夜がきた、
なんて想った。

このメロディがわたしを包んで
この声が夜の群青をより深くしていって

なんだか海底にいるような気分になる。


歌手名さえ知らないような曲もあったっけ
夜のアルバムの終わりは「ランドリー」の映画の
under the sunだったな

お気に入りの部屋で
お気に入りのお香をたいて
もう世界はずっとずっと音楽に満たされるの。


あのアルバムだけはずっとこれからも聴き続けるんだろうなあって
そう思うよ。

うーん

無性に聴きたくなってきたけど、
11時間先の場所だから、 今は我慢。



おやすみなさい、
帰ったらきっとまた毎日聴くんだからね

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