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ネジ

わたしにはたくさんのネジがささっていて
それをみんなは
「人間を構成するネジだ」
と言う


抜いて欲しいな

って

今日 すごく思ったんだ

もう、抜いてください




人間じゃなくていいや



こんなに泣くなら
抜いてくれ


もう、感じなくていい

痛みも、悲しみも



わたしにはたくさんのネジがささっていて
それをみんなは
「人間を構成するネジだ」
と言う



抜いてください




私が空から落ちて
月を壊さないうちに


私が水に溶けて
世界を溺れさせないうちに





抜いてください


ねえ


わたしは、わたしは


きれいごとであってもいいから


優しく生きたいの




わたしは


優しさがすべてでありたい




それが愚かだと言われて
殺されても

もう、いいんだと思うよ



望まない、もう何も




誰かをきらいになるくらいなら
誰かにきらいになられるくらいなら

わたしは死んだほうがましだ



わたしの好きな女の子

優しい君が わたしはすき。


惚れたのは君の絵をみたときでね

むかし むかしに
ある人の描く絵をみて
わたしに雷が落ちて
到底片思いの恋をしたことがあった、
まあ
絵や想像とは恋愛できないからね
それでよかったんだけどさ


それで、わたしは毎日彼女の絵を見に
そのページを訪れていたんだ

ほんとうに ほんとうに惹きつけられて
その数日後には
わたしは中学校の美術部に入部していた


廃れた部だったので
放課後美術室で
ただ何をするでもなく
みんなのんびりしていたんだけど

わたしはずっと彼女の絵を想っていて
そんな世界が描きたいと
想っていたんだ

彼女に話しかけることはなく
いつのまにかそのページは
削除されていたよ

とても悲しかったのを
今でも覚えてる


それでね

それでさ

数年後
君の絵を見たとき
わたしは君が彼女だと思った

君の描く世界は
本当に素晴らしくて
わたしはまた以前のように
心底惚れてしまったんだ

優しくて寂しい絵を描く君を
本当に好きだと思った


君の世界に触れるたび
呼吸ができる気がしたんだ


それはきっと
わたしが到底持ち合わせることができないもので
近づけないものだったからなんだろうって、思う。


君は写真を撮るのがすきで
その裏に
小説の一端を書き写していた、

なぜかと聞くと
「この文がすきだからね
 そしてこの写真に写っている彼は
 この文にとても合う気がしたんだ」

と楽しそうに云っていた


わたしはそれを聞いて
やっぱり君が好きだと思って

君のことは
一生好きなんだろうと思った


辛い恋をしてる君は
それでも優しく笑ってて
おもしろおかしくその話をわたしに聞かせてくれて

もし
わたしが神様にお願い事ができるなら
もう君が 泣くことがないようにって
願いたいと思ったんだ





優しさに触れたら
わたしは泣きたくなる

きっとわたしは
そんな人間とは
到底かけ離れていて
「優しくなりたい」って
思ったって
やっぱりいつも
不完全でしかないからだ


わたしを
少しでも 優しい人間にしてくれた君を
やっぱり今でも 大好きだと思う

前に進まなきゃなあ

今住んでいる世界は狭すぎて
呼吸なんてずっとしちゃいないよ

なんでもかんでもに
すぐ敏感になってしまって
やっぱりだめな人間になっているよ

後悔ばかりして
泣いてあとで気づくんだけどさ

どうしようもないことを
笑い飛ばせる勇気は
わたしにはまだないよ


君みたいになれるかなあ
少しでも近づけるのかな


ねえ



おやすみ
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