ひとつ、ふたつと零れていくひかりがある。
あたたかくて、きらきらしていて、けれどそれは頼りないものだ。
ふっと吹けば消えてしまう誕生日ケーキの上の細い蝋燭にも
僅かな振動に耐えきれず落ちてしまう線香花火にも
それはひとしく、どうしようもないほど、零れやすいものだ。
些細な揺れにも、か細いゆらめきにも、
私たちは、とても弱く。
それでもその弱さを愛おしいと抱いて哭くのも
私たちだ。
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いくつ、ともしびを見送っても慣れるものではない。
愛おしいと思う限り、それは私が在るまでやめらないものだ。
自分のもっともげてものの部分はどうしたって変わらないわけで、受け入れてもあかんもので、
ならば、はやく、はやく終わらせたい。
淋しいのは嫌いで、だからぎゅうぎゅうと誰かに抱きつきたい。
けれど一人の時間もないと死んでしまう。
私とは、なんと面倒臭い生き物だろうか。
【巡音ルカ】 7/8 【オリジナル】
・ゆよゆっぺさんのルカ曲から一曲。
ゆっぺさんのこういった刹那的で儚く美しくて好きです。
ゆっぺさんの曲と言えばLeiaとかも好きですし、初期のHopeも愛してます。
透明感でいえば、一番きれいかなと思います。
硝子細工の世界はいつにでも壊れてしまいそうで。
そんなところがいいです。洗礼を受けた青のイメージ。