この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。
ログイン |
メメント、モリ伝えたい気持ち。いつも飴玉になってくゆりと、甘く淡く、溶けてしまう。ララバイ、すやすやとついった |
---|
小麦の海原が広がっていた。黄金色が風に吹かれ波打ち、世界を彩っているようだ。その中腹に廃れて久しい古城が聳え立つ。すでに所々が朽ち果てていようとも、そこにある威厳はいまだ衰えぬことのないまま、そこに凄然と佇む。蔦がその壁を這っても、朽ちおちて城壁が形を失くしても。静謐があった。
さよなら。さよなら。 貴方へ、さよならと何度呟いたでしょうか。 肺の裏側の背骨との間。鎖骨より少しした辺りで渦を巻く棘の痛いこと。 穴があいて、さむくてくるしくて。 何かを埋めて置きたいけれど、私はこれ以上もう持てなくて。 ロボットのような肺を持ちたかった。
贄の哭[緇衣の先に]