※原作設定
(つまり、傑はいません)
どうして人は失ってからじゃなければ、大切なものを認識出来ないんだろう。
確かに大事にしようとしていた筈だったのに、いつの間にか、そうして在ることが当たり前になって。
そうやって忘れていくのだろうか。
『明日も在る』なんて、誰が決めたんだ。この世界に別れなんて星の数程溢れているのに。いつの間に『別れ』は特別な存在になったのだろう。
「兄ちゃん…」
喧嘩したって、明日もこの世界にいるなら仲直りなんていつだって出来ると、どれだけ羨んだって、本当はすっごい尊敬をしてるんだって、伝えられると信じてた。
胸の内、鼓動がひとつ。
「此処にいるの…?」
失わなければ気付かない。どれだけ想われ、想っていたかを。伝える相手がいなくなってから、伝えられない想いが溢れてくる。
「………好き、だよ」
この鼓動はあなたが拍つべきものなのに、どうしてあなたが居ないのでしょうか。どうしてこの胸の奥で鼓動を刻むの。
「ごめん、なさ…っ」
気付けなくてごめんなさい。本当は大好きです。いっしょにサッカーしたかった、あの日の夢、叶えたかった。
こんなにも切ないぐらい愛してた、って伝えたかった。
「兄ちゃ、ん…っ!」
でも、どれだけ呼んでも、もうあなたはどこにも居ない。
end
今日の夕方2匹いる猫のうち1匹がいなくなりました。夜には無事に見つかったんですが。
前に病気で死んだ飼い猫に、ひどい態度をとっていて、死んでしまってから「もっと優しくしてあげれば良かった!」って後悔したんです。
なのに、今の猫にも同じようにしてしまって。反省して優しくしようと思っていたのに。
存在が当たり前過ぎて忘れてしまったんですね。
いつでも失くしてから気付くんです。大切なものって。
そんな気持ちを込めて、エ/リ/ア/の騎士、駆君に代弁させてみました。
ちなみに傑駆にはまってます(どうでも良い)
長くなりました。では、おやすみなさい
あ、拍手レスしなくちゃ。