※貞本版 渚死亡後


ふとした瞬間に目が君の姿を探してる。
向かいのホーム、乗り込んだ電車の車内、一度だけ歩いた学校までの道、君と出会った場所、ネルフ内の廊下、シャワー室、泊まった君の部屋。


君がいなくなってから、気が付けば目が探してる。
そんなところにいるはずも無いのに。何度も何度も、期待を込めては裏切られ、それでも君の姿を探してる。



「なぎ、さ…」



ただもう一度だけで良いから、姿を見せて、名前を呼んで。
…僕を独りにしないで。


++++

(僕は君の願いを叶えた、だから君も僕の願いを叶えて)