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君の傷を癒やしたい。そう思うのは傲慢ですか?(D灰/ラビュ)



※jump今週号ネタバレ含む












君が抱いた闇を知ったのは、付き合い始めて少し経った頃だった。此処でも今でも無い、遠くを見つめて興味なさげに話してくれた。



『俺は造られた存在なんだ』



その意味を理解するには、自分は余りにも知識を付け過ぎていた。なのに、かける言葉は見つからず、ただ黙って冷たい手を握り締めた。



(嗚呼、何で)



自分を縋るように見つめる瞳は、いつもよりずっと幼くて、何故だかオレが泣きたくなった。



『泣くなよ?』
『泣いてないさぁ』
『嘘吐き兎』



抱き締められるべきは、彼であるはずなのに、オレが彼に抱き締められた。無我夢中で抱き締め返した体は、思った以上に小さくて、この体に背負わされた運命が憎らしかった。



『俺は平気だから、お前が気にする必要は無いんだ』



優しくオレを見つめるその瞳に見える世界が、背負わされた運命に負けず、綺麗なものであれば良いと、そう願って、また抱き締める力を強くした。



(なんてオレは無力なんだろう)



end


++++

久しぶりに本誌を見たら、まさかの展開で切なくなりました…。
ユウちゃーん…(泣)

なのに、来週から休載とは、有り得ないです、先生…


ユウちゃーん!(泣)
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