愛されて育たなかったこどもたちは

大きくなってからも

人を愛することができないらしい

それから自分を愛することも

できないらしい



ノートを用意して

毎日かかさず

今日がんばったこと

自分がえらかったことを

書き並べていくことが

その改善策になりえると

だれかが言った




こんなブログを見に来てくれるひとがいて

たしか10年以上もまえに

そのなかのひとりのひとが

わたしにそう言ったのを覚えている



それからわたしは

周りの

愛することが上手なお母さんたちを

慕うようになった

慕っていると

我が子のようにとはいかないけれど

すこし、特別なかんじで

わたしのことを愛したり

手をかけてくれたりするようなきがした


そのたびにわたしは満たされた

優しい言葉や行動や

合わせてくれる目にもなみだが出た

このひとが自分の

お母さんだったらよかったのになと思った

それとともに

その子供にあたる友達に

すごく嫉妬したのをおぼえている

嫉妬というか

ずるいなって

愛されて育ててもらってよかったねって

思ったよ




もう愛してもらえないわたしは

パートナーにそれをもとめるしかなくて

頭を撫でてもらったり

すごいねってほめてもらったり

なにかをしてもらうことが

心を治してくれるきがした



こどもがだいすきだけど

いつかは産んで育てたいけど

わたしにそんなことが出来るのかなって

ずっと不安しかない