朝、たのしくばいばいして

ゆるりと過ごした昼下がり

しごとがいそがしくて

3ヶ月も行けてなかったいきつけのカフェへ

やっぱりおいしいなあ

ほっぺたがおちてしまうくらいおいしい

いつものクリームリゾット

おいしいですって言ったら

店主さんがわらってて

しあわせだなあと思った



そのあと

母が用事を作って会いに来た

あずけていたものが

かなしい姿になって返ってきた

お気に入りのものが

こう変わってしまっては

それに加えて

いらないものを渡されては

わたしも笑えない

わたしが忙しくしていて

言いそびれていたことがあって

それに困ることなどは何もないけど

腹をたてている母

わたしだって本当は

言いたいことがやまほどあって

空気を悪くしたくないから

それをひとつたりともつたえず我慢しているのに

なにも知らないで

言いたいことだけ吐き捨てて吐き捨てて

帰って行った

ああ、なんのためにわざわざ来たんだろう

愚痴を伝えに来たの?

なみだも出ない

鏡をみると

けわしい顔のわたしがいた

さっきまでの穏やかなものが

消え去ったことがかなしくて

こんなことのために

わたしの今日があるのかとおもうと

生きていること自体が悲しくなる



よる、あのこが

一瞬だけ会いに来てくれた

貸してくれたものを取りに

一瞬だけコンビニに行って

アイスとおかずを選んで

ポテトチップスをわけあって

じゃあね、ばいばいと

帰って行った

ふれてもいないし

すっぴんがはずかしかったから

そんなに目も合わせていない

だけど

そんなひとときが

汚くなった気持ちを

きれいに洗い流してくれたんでした

ねこになったら

ことばが喋られないから

わたしはただすり寄って

そしたらきみは

ずっと

かわいいって言って

なでてくれるのかなって

ねこになりたいなって

また、思ったよ