くもりぞら、なくな

どうしようかな、と思っています

何事も、というか

こんな事くらい

自分でしっかり決めなくちゃならないのに

なんど決めても

こころに誓っても

あしたになると

よるが来ると

思い出すのはなぜか

やさしさとかかわいさとかで

苦しいな

君がやさしいか、不器用かは

わたしの感じ方次第だった

こころに余裕があるときや

やさしくいられるときは

君のいいところを抱きしめて

愛しくおもうことができた


君は

であったとき

はるのとき

なつのとき

あきのいま

わたしのことをどう思ったのか

おしえてほしいけど

君はなぜか

声がちいさくて

わたしはいつも、聞き取れない

終わりそうで終わらないようでそれでも終わってしまう恋

どんな出会いだったっけ

どんな声で君は話しかけたっけ

どんな

どんな思いでわたし

君のうでのなかに入ったんだっけ

おぼえてる?

わたしは

おぼえてるけど

忘れたくないけど

忘れなきゃいけないよ




すきなところが

きらいなところを上回っていて

だから愛してた

きらいなところも愛せてた

君のこと

愛してたとおもう

わたしは

ほんとは





愛してしまった

しあわせだった

また

愛されていた

そう思っていた

しあわせだった

愛をくれて

ありがとう

好きなままで

さようならって言う

たまに苦しくなって

だきしめるとおもう

好きだよ

好きだったよ

ほんとうに

好きだった




この街

会えたよ

1.5ヶ月ぶりだった

待ち焦がれた今日だった



君の住む町がすき

君のきれいなところがすき

君のすなおなところがすき

だけど

やっぱり

このままじゃいけないのかって

そう思った



わたしが帰るときになっていつも

頭痛がして動けなくなる君

治るのを待って

いつもは遠くの駅まで送ってくれるけど

今日は遠慮して歩いて帰るねって言った

お大事にねって頭をなでて

おやすみって言って靴を履いた



歩いた先は遠くの田舎の駅で

いつも送ってくれるちょっと都会の駅は

そこからだとまだだいぶ先

わたしの家までとなると

3時間くらいかかるのかな



ベッドの前で

ばいばいって言ったら

ばいばいって言われて

ドアを閉めようとしたら

ベッドから手をふる君の手だけが見えた

その手を見て

わたしは何て思えばよかったのかな







さみしいって気持ちは

前からなくなっていたはずだけど

そのときはさみしかったのか

かなしかったのか

感情がなくなった気分だった






歩くのは好き

田舎の風景を見ながら歩くのはしあわせ

夕暮れに染まる空も

田んぼの匂いも

全部

何にも変えられない

素敵な風景

だけどなんか

ひとり取り残されたような

すべてから見放されたような

そんな気持ちになった


そして

わたしはもう

君に会うためにここへ来るのは

やめておくねって

思ったよ





だいすきな町が

きらいな町になったらかなしいから

そうなる前にさよならしたい

またあのパンを食べたいな

あのカフェに訪れたいな

きみに会う予定がなくても

3時間かけても

行きたいと思える町だった

住みたいと思える町だった

君が教えてくれたギターも

エピフォンも

きれいなうたも

わたし一生大事にする

だから今日は泣いて眠る

君がだきしめてくれた今日も

君が手を振った今日も

おなじ日なんだって月が言う















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