所変わって聖並盛初等部で私は、木の上にでのんびりとしていた。新しく来たスクアーロ先生が体育の授業があるけど私は決まって体育をサボる。理由は、めんどくさいから。それに眠い。

「ふぁぁぁ〜。眠い。あの先生声がでっかすぎるし頭がグワングワンしちゃう。」

木の上は、気持ちいいそのまま眠る。しばらくすると暖かい感触に目を覚ました。

「りす?」
つぶらな黒い眼で見つめてくる小さい小麦色のりす。野生のかな?りすは〇〇の膝にちょこんと乗ってきた。

「キィキィ」
よしよしするとリスは満足げに私の肩に走り回った。
「くすぐったい。」
リスは、私のいる木の上に降りていた。

「〇〇さん」
名前を呼ばれ思わず返事してしまった。
「見つけた。ねぇ私とお昼食べない。」

木の上から声のする方を見れば、今朝の転校生ユニがいた。肩には、先のリス。

「今行く。」
木から降りてユニとお昼

「そのリス、ユニの?」

「えぇ。コスモっていうの」

「キィキィ。」

「ユニは、何処から来たの」

「遠い所から。お母さんの転勤でボンゴレに来たの」

「んじゃ明日街案内しようか。学校休みだし。」

「ありがとう」
大人びた女の子の笑顔は花が咲いたよう明るい。

「さぁ帰ろ」
廊下を歩いていると肩を掴まれた。振り返ると顔をしかめた 。そぅ。スクアーロ先生が切れ長の眼で〇〇を睨んでいたから。

「よぉ。サボり。俺の授業に出なかったよな」

「あれは、腹痛で体育に行こうにも辛かったんです。あっイタタタッお腹痛い。」
身を縮こませながらスクアーロ先生の手から離れるいつでも逃げる体制を整えるけど。

「嘘を言え。テメェーは先昼ごはんに肉をパクパク食ってたろうが。」 腹痛なら肉は、食わねぇよな。
「さようならスクアーロ先生って腕離してください」

「バァーカ。元気になってならほらテメェーは、補習だ」

〇〇は、嫌がった。体育が苦手じゃなくてスクアーロ先生が厭なのだ。今朝見た夢に出て来た少年がスクアーロ先生と似過ぎって厭なのだ。

「いやだ!!私体育なんか出なくっても健康だもんっ!!」

もはやジタバタスクアーロの手から抜けようとした。途中で大声で通りかかる先生に助けを求めるのに先生が素通りする。

「ほかの先生から補習の許可降りてるぜお嬢様。」
低い声小ばかにするような声を耳元で言われると抵抗がなくなる。

「サボるとお前の祖父に言い触らしてもいいんだぜぇ。せっかくおじいちゃんが頭を下げて俺にお前を鍛えられるように臨時教師にさせたんだ。それをお前が俺の授業出ないことを聞いたらおじいちゃん泣くぜぇ」
大好きな家族の八の字の眉を下げる祖父の顔が浮かぶ。

「わかったよ。言い触らさないで。補習受けるから」

「よぉし。行くぜ!」

半ば強制でスクアーロの補習を受けることになった。

続く。