スクアーロ先生の体育は剣術だと補習で分かった。
「そんなもんか!!動きが遅せぇ。」とか「オラ!どうした!!打ち込みがあめぇ」スパルタ。スクアーロ先生の動きが俊足で追いつかないし攻めが鋭い。少年と思えない。

「うぅぅ…イタい」

「おい。へばってねぇで。とっと再開しようゃ」

打たれた所を冷やしていると鋭い眼でこちらを睨んでく。

「スクアーロ先生。私もう動きたくない…。もう打たれた所が痛い。やりたくない」
冗談じゃないわ。ただでさえスクアーロ先生がもう苦手。夢に出て来た少年と瓜二つにしても似過ぎだし。子供相手に大人気ないし。容赦なしだし。
「とにかく。もう動きたくたくない〜。」
しまいに私は、大の字に寝転がった。後ろから舌打ちをしているけどムシムシ。諦めが肝心だもん。

「ボンゴレの御令嬢様がふて腐るようじゃボンゴレの行く末が暗くなる。9代目がいかに育っての悪さが分かるぜぇ。」

「スクアーロ先生おじいちゃんを知ってるの?」

「あぁ。平和主義の腰抜け狸爺だ。」

「おじいちゃんの悪口言うな!!」
思わず起き上がる。

「起きたな。始めるぞぉ!!」

「じ……」
グゥーーギュルルル。

「……………」

「……………」

「おい。俺の授業に出ろ。今日の補習終わりだ。ぷっ。」

上等って言い返そうとしたのに私の腹の虫が歌ったからスクアーロ先生に笑われた。おじいちゃんの悪口言われて悔しい。でもそれよりも腹の虫をスクアーロ先生に聞かされたことが恥ずかしい。

「笑うな!!明日スクアーロ先生の授業に出ってやる!!」

めちゃくちゃ調子が狂う。よりによってこんな…デリケートのなさそうな白髪少年に。


屋敷に戻ると黒い小さなものがドアの前にいた。

「チャオっす。学校楽しかったか〇〇お嬢様」

「赤ちゃん?」

「俺は、赤ちゃんじゃねぇ。テイモシーの友人リボーンだ。」
おじいちゃんに赤ちゃんの友達いたっけ?

「〇〇が帰ってきたら。食堂に連れていくようテイモシーに頼まれたんだ」

「出迎えありがとう。赤ちゃん。」

「リボーンだ」

リボーンの後ろについてく。食堂に着くとおじいちゃんと客人だろうか知らない成人した女性と知っている人が一人いた。

「あれ?ユニじゃない」

「〇〇さんおかえりなさい」
どうして此処にいるの?と聞いたら女性が割り込んだ。

「あなたが〇〇ちゃん。初めましてユニの母アリアよ。」

「姉妹じゃないの?」

アリアは、お姉さんだと思ってくれていたの。嬉しいわといった。

「母と私は、テイモシーさんに招かれたんです。」

おじいちゃんの友人だろうか?仕事柄おじいちゃんは、よく人に会うために屋敷にいないことが多い。母親とユニとどうゆう関係なのか知りたい。

「ニャー」

ベスターは、アリアとユニのすねをスリスリしてた。ベスターが懐いてる。

「あなたの猫」

「うん。」

「ふわふわして綺麗な猫ね」

「ベスターよかったね」

ベスターを抱き上げる。そうすると腕を引っ掻かれる。補習で痛くなったところを引っ掻かないでぇ!!

「…いたたたぁ。」

「〇〇さん。痣があるけどどうしたの?」

「あぁ。これ帰りに暴力先生に叩かれたたんだ。もうおかげで…。いたたた。あの先生お嫁さんに逃げられるくらい凶暴だし。デリカシー0」

「嫁が根性ねぇだけだ。」

「いやいや。嫁でも婿にデリカシーがないことされでば、逃げる。しかもあの先生ならそうゆうことに…」
後ろから低い声が聞こえ後ろを振り向けば、ゲッと漏らした。おじいちゃん隣にスクアーロ先生がいたからだ。なんでここにスクアーロ先生がいるんだ。

「おかえりなさい。〇〇ちゃん」

「おじいちゃん護衛係ならスクアーロは、嫌だよ。」

「スクアーロも帰ってきたな一度席に座れ。」
赤ちゃんが食事に使う長方形のテーブルに座るよう促す。真ん中におじいちゃん。左側にアリア、ユニ、私、スクアーロ先生。右側に獄寺、山本が座る。

「アリア、ユニちゃん、スクアーロ、天界からボンゴレに来てくれてありがとう。」

おじいちゃんは、頭を下げた。天界?話しに追いつかないでいた。でも獄寺も山本は、落ち着いていた。
「スクアーロ昨日孫を餓獣(がじゅう)から助けてくれた。ありがとう。」

「ふんっ。俺らを処刑させた奴が礼なんかいうじゃねぇ。役目が終わればまた俺らを天界に使い捨てにするんだろうが。」
スクアーロ先生の素っ気ない態度と9代目に向ける眼が冷たかった。

「テメェーの孫は、別に助けたわけじゃねぇから。何時でも…。」
スクアーロ先生が剣を抜くと9代目に投げつけた。
「おじいちゃん!!」
テーブルの上に足をつけておじいちゃんの元に走った。あぁ。ダメ投げた剣が早くって間に合わない!!

金属の音が聞こえた。リボーンが9代目に向けて投げた剣を弾いてくれた。私の頬を温かい感触がした。
「痛い。私の血が」
私の血が腕に抱いていたベスターに落ちてた。
「あーぁ。テメェーもすっかりヒゲジジィに甘やかせれたんじゃねぇか。何時でも警戒しろ。俺は9代目の命令で動くが時々牙を向けるぜ。」

スクアーロ先生が嘲笑う声が食堂に響いた。

続く。