金欠病。

同じ姿勢でたち仕事ばっかりしていたから足がパンパン。魚の目も痛い。手術した膝も時々すりむいたような痛さを感じる。

仕事場の近くのマッサージ屋に予約して足の血流よくしてもらおう。

名前は「ラフィネ」。とにかくマッサージがしたい。このままほっとくと疲れるか。怪我をしていないのに接骨院の電気マッサージしに行くのも気が引ける。

「ラフィネ」いきたい!足楽にしたい。疲労もストレスも解消がしたいよ!

サイゾウの観察日記

「サイゾウ。シノノメの前で俺のことを話す時は様をつけるな。白夜王族と気づかせるな。」

とリョウマ様の命令で様をつけずに話をするのに抵抗があった。シノノメ様自身白夜王族。ひいてはお世継ぎの子供で王子であることも気づいていない。シノノメ様はただ産まれた弟と妹に夢中。

「俺がそこの槍術師に負けないくらい強ければ弟も妹も俺と同じ秘境にいさせてくれるんだろう!」

シノノメ様は自己主張の強さも。俺を見る意思の強い瞳。リョウマ様の子供だと思えた。

結局のところシノノメ様は母カムイと話をして折れた。双子の兄妹を離さず。シノノメ様と別の秘境にいさせることにした。その代わり弟と妹に兄がいるという目印を残すことで落ち着いた。



「カンナとカナはサイゾウを見ても泣かないな。誰に似て肝っ玉があるんだ。」

赤ちゃんはサイゾウのマスクを掴む。これにはサイゾウは顔を動かしながら抵抗した。

「リョウマ様雷神刀はどうしたのですか?」

「カムイに預けた。雷神刀をもっているとカナが泣き出す。」

暗夜で育ったカムイをリョウマの妻になることにはサイゾウは反対した。カムイについては知らない。白夜王国の王族として産まれたもののとある事件に巻き込まれ暗夜王国浚われたことで長いこと白夜王国に帰らなかったから。

「サイゾウと俺誰が好きだ」

「パー」

「お父さんか好きか。嬉しいぞ」

豪快に笑う父に対してはしゃぐ双子。カムイと結婚が出来てよかった。長男のシノノメにめぐまれ。次男と長女を二人も授かった。王族に双子が産まれるのは初めてなことだ。二人の顔は愛妻のカムイとよく似ている。

「成長したら誰に似になるか。カナは成長したら母親に似たら父さん嬉しいぞ。」

「リョウマ様はカナ様がお好きのようで。」

「カンナは好きだ。二人とも赤ん坊の頃のカムイとよく似ている。」

「きゃっ。きゃっ。」

「ばぶー」

リョウマ様の笑顔はサイゾウが見たなかで暖かいもの。人の親になった喜びの顔をしている。

「あっ。おとうさーん。」

「おかえりなさい。お父さん。」

「ただいま。カンナ。カナ。」

駆け寄る双子を受け止めるリョウマ様。もちろん雷神刀は俺サイゾウに預けている。

「おとうさーん肩車してー。」

「あぁいいぞ。」

「ねぇ僕に雷神刀を見せてよ。」

「カンナ刀に興味が出てきたか。」

「うん。お父さんの刀すごく強いってナジャが言ってたから見てみたい。」

無邪気に話すカンナと対照的にカナは泣きそうになった。

「カナ刀が怖いか。目の届かない範囲なら」

「カナも雷神刀見る。王族は怖いものを見て泣かないもん。」

羽織の襟を掴みながら涙目で言うカナ。

「流石お父さんとお母さんの子供だ。」

「ねぇお父さん雷神刀のことを聞かせてよ。白夜王族と縁のあることとか」

「カンナお父さんのこと独り占めする気でしょ!ねぇお父さん兄妹と結婚した感想を聞かせて。」

「お父さんの体は1つだけだぞ。」

困ったように言うリョウマ様。カムイ様似の双子はなかなか会う時間も少ない父を独り占めをしようと躍起になったのは言うまでもない。でもリョウマ様は子供達と戯れて楽しそうであった。

サイゾウの観察日記終わり。

観察対称

次期白夜国王リョウマ様。

息子で次男のカンナ。

同じく長女のカンナ(愛称カナ)←双子の名前別々にしなかったのは何故だ。









家族が揃った。双子サイド

カンナとカナが両親にしがみついたところからの続きです。リョカム一家です。

「お父さんお母さん行かないで。」

「カナ?」

カンナが耐えきれず泣いて。続いてカナも泣いてしまった。大きな瞳から大粒の涙が流れた。父リョウマと母カムイに連れて行ける言葉を探したけど思いつかない。でもリョウマとカムイと兄シノノメと一緒にいたい。しゃくりながら声を出した。

「もうお父さんとお母さんとシノノメが無事に帰ってくるのを待つのはいやだよ。これを最後にお父さんともお母さんともシノノメとも会えなくなるのはいやだ!」

「シノノメお兄ちゃんから武術学んで強くなるから!竜石を使いこなすように頑張るから!」

リョウマは驚いた。武器が怖い娘が右手に竜石を。左手で雷神刀の鞘を握りしめている。カナは覚悟を父リョウマに示していた。

「カナ?戦場は厳しいところだ。怖い人もいればシノノメより強い人も来る。自分の身を守ることは出来るか?」

リョウマは娘カナの目線に屈みながら厳しいことをカナに探りを入れた。

「カンナお腹が空いても。カナとはぐれて一人になっても泣きませんか?」

カムイは泣き虫な息子の目線に合わせ穏やかに尋ねた。

カンナとカナは口ごもりながら答えに迷った。ほんのすこししてから明るい笑顔で両親に言った。

「「連れて行ってくれるなら頑張る!」」

双子ユニゾンで答えた。

「では今日からカンナもカナも白夜王国軍の仲間入りです。」

「これから俺は父として子供を守っていこう!」

「ありがとうお父さん。これから一緒だね。」


カナがリョウマに抱きつく。リョウマは応えるようにカナの背中に腕を回した。

「シノノメー。こっちきて。」

カンナがシノノメの元へ走ってくると裾を引っ張った。両親の元へ連れていかれる。

「お母さん。お父さん。シノノメ。僕とカナを離れて暮らさないでいいだよね。」

「はい。シノノメもカンナもカナも一緒です。」

「うぉ。」

「やったー!」

鳩尾に体当たりする形でカンナはシノノメに抱きついた。痛いけど兄として威厳を守ろうと笑顔を作った。

「弟と妹と一緒になれる夢が叶えられて嬉しいぜ。」

カンナは笑った。この日白夜王国軍に仲間が増えた。

大将カムイの双子の子供。一人は息子のカンナ。もう一人はその妹カナ。すでに入っているシノノメからすれば可愛い弟と妹だ。

リョカム一家の家族が揃いました。カンナに双子の妹としてカンナちゃんを追加させました。カンナちゃん可愛い。またお話を出していきます。



















暗夜王の長子ジークベルト

「おとうさーん。お兄ちゃんおとうさんどこ?」

「カンナ。国王陛下と呼べ。父上は、即位してから色々忙しいだ。」

カンナの頭を撫でた。

「カンナ父上の部屋に入るな。」

マークスの部屋に入ろうとするカンナを慌てて止めた。

「どうして?お父さんの部屋に入ってはいけないの?」

「あの部屋に父上の宝があるからだ。もしカンナが宝にうっかり触ったことを父上が知ったら大目玉喰わされるよ。」

「でもあの中に僕が作った竹トンボが入っちゃったし。ねぇ宝を見ても触らない。竹トンボを取りに行ってもいいでしょ。」

「カンナはここにいってくれ。ぼ‥私がとってきてあげる。」

言うが早いがジークベルトはマークスの部屋に入った。マークスがいたら部屋に入っていいか許可を取ろうとしたかったのにいなかった。代わりにいるのはジークベルトだけ。部屋に入って竹トンボ取っても時間はかからない。普通なら。マークスの部屋に入ることが出来る人は一部限られている。どうして一部かと言うと少し前使用人がマークスの部屋にある宝に傷をつけたことでマークスを怒らせた。そしてマークスが使用人を異動させた。それは表向きの話でマークスが怒りに任せ使用人を無限峡谷の谷底に落としたという噂がある。本当かどうかは知らない。

「カンナ竹トンボ取ってきたよ。これだろ。」

「ありがとうジークベルト。ねぇジークベルト遊ばない?前みたいに木でオモャ作ろうよ。」

ジークベルトsaid

カンナの竹トンボはテラスにすぐに見つかった。テラスにつくまで父の宝が無くてほっとした。父もいないと言うことは父が宝を持っいや連れてフラりと出掛けたみたいだ。

「前みたいに遊ぼうよ。」

いつのことをいっているのだろう?白夜と暗夜が戦争を始めた頃。苛烈だった頃?どちらもカンナと遊んだ時のことが覚えていない。それでも弟は目を光らせて私の袖を引っ張って見に覚えがない遊びをしようと誘ってくれている。これは兄として弟の遊ぶに付き合お。

終わり。














































家族が揃った シノノメサイド

双子が竜化したあとの続きです。

見えない兵隊を倒し秘境を安全にさせた。カムイは竜に変身して双子のカンナとカナに近づいた。耳元?でに何か言うと弟と妹のまわりに煙が上がった。煙が晴れると双子が姿を現したら。

「お母さん僕どうしたの?」

「先の見えない兵隊は?」

竜になったあとの記憶がない双子は戸惑っていた。

「二人とも竜になっていたのです。」

「へ?竜に?僕はただお母さんが傷つけられて悲しくなっただけなのに。」

「お父さんがもうダメだと思ったらとっさに身体が動いて。変だよね人から竜になれるなんてー。」

「否。カンナもカナもお母さんと同じ竜の姿になっていた。カムイと同じ血を継いでいるからおかしいことではない。」

双子に近づくとさらっと告げるリョウマ。

「そうなの。お母さんと同じ竜に。」

「二人とも私とリョウマさんを守ろうとして竜になれたのです。お母様が目の前で殺された悲しさが爆発した時と同じように。」

激しい感情が人から竜になれることを初めて聞く。小柄で年端のいかない双子は母カムイの子供で。シノノメからすれば弟と妹になる。先の戦いは数の暴力だった。あのとき双子はシノノメから飛び出して竜になったとき戦局が変わった。心強くて強い戦力にもなれた。そう思った途端にシノノメは双子にすることがあった。双子の目線に合わせて屈んだ。

「カンナ。カナどこか怪我はしてねぇか?」

「あなたは誰?どうして僕とカナの名前を知っているの?」

「カンナとカナ会うのは初めてか。シノノメと言う。お前たちからすれば兄だ。」

「へ?シノノメお兄ちゃん?」

「わぁやっと会えたね。初めましてシノノメ。」

カンナがシノノメの首に手を回し抱きついた。

「早く教えてほしかったよ。シノノメお兄ちゃん」

カナも続いてシノノメの背中にしがみついた。暖かい。双子が産まれた時しか兄として過ごす時間が短かった。今こうして無邪気に懐いてくれてまんざらではなかった。

「二人とも心強かったくて助けられたぜ。」

「本当!」

「強かったー?」

「あぁ強かったぜ。ただ二人とも親孝行もいいがいきなり敵の前飛び出すなよ。」

「えっ?わぁ。」

「痛ぃ。」

双子を交互に拳を作って拳骨した。

「シノノメ何をするのです!」

双子の元へ行こうとしたらリョウマが止めた。

「カムイ双子に竜石を作らせるぞ。」

「子供用の竜石をつくれるのですか?」

「大丈夫よ。さぁこの二つの石に念じて。」

「はい。」

アクアの言う通り竜石を作っている間シノノメは双子と話をしていた。

「二人とも護身術はつけているか?」

「うん。僕もカナもお母さんから剣術を習っているよ。でも今日は練習用の竹刀
持ち歩いてない。」

「お父さんとお母さんが来るのを楽しみにしていたから竹刀邪魔だと思ったの。」

秘境は安全で平和な場所。時間の流れが現実と同じだったらカンナもカナも赤ん坊のうちから見えない兵隊からすでに命を失っていた。

「二人とも歳はいくつだ?」

「カンナと同じ八歳だよ。」

カナが指を八の数でシノノメに見せた。二人とも大人と戦えるほどの力がついていない。

「戦場に飛び出したらあぶねぇだろう。」

「ごめんさい。」

「謝って欲しいわけじゃねぇ。それでも無事でよかった。」

シノノメはカンナとカナを抱きしめた。

「お願いだ。自分で死に行くことをもう二度とするな。本当に死んだら父さんも母さんも俺も悲しい。先のは両親の分の拳骨だ。」

「わかったよ。シノノメお兄ちゃん。」

「よし!カナは素直だな。カンナは?」

「お父さんお母さん守って戦うのがだめなら僕はどうやって戦えばいいの?」

渋らせる顔で言う弟の頭をシノノメは撫でる。カンナはカナよりも親思いの良い子だ。

「俺の近くにいろ。俺は槍には自信がある。剣聖の一人だろうと。同じ槍聖一人だろうと。槍なら負けはしない!」

「シノノメの隣にいてもいいの?迷惑じゃない?」

「そんなことねぇよ。俺の近くで戦うということは俺が弟と妹を守れる。カンナもカナも戦い方を俺から学べる一石二鳥じゃねぇか。ただし腕に自信がつくまで一人で戦場に飛び出すなよ。」

「それなら僕も戦えるね!」

カンナの顔が明るくなった。抱きしめた時震えていたシノノメを見てカムイは思った。親の見えないところから兄としての貫禄をシノノメは発揮するようになった。

「カンナ。カナ。竜になっても暴れることがないよう竜石を作りました。これは肌身離さずに持ってください。」

「わぁー。綺麗。」

「母さんそんなに竜って危ないのか?」

「えぇ。人の身体で竜の力は強すぎてコントロールができないのです。竜石をもつだけで竜になっても理性を保つことができるものです。」

「これで秘境の外へ出られる?」

「すいません。カンナもカナもまだ子供。危ないところへ行かせたくありません。」

「シノノメの許可入っているのに。」

「カンナ。カナは秘境の外が平和になるまで一緒にはいられない。わかってくれ。」

「父さん」

「シノノメ安請けするな。子供を危ないところへ放り込められない。」

「あっ。そろそろ時間です。次は二人の好きな果物をたくさん持ってきますね。」

「「いやだ。」」

リョウマにカナがしがみつく。カムイにカンナがしがみつく。

一区切り。



























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