久しぶりに黒の誓いを更新。FE覚醒劇場でヘンリー×スミアのお話。本編の覚醒で、ヘンリーがお気に入り。

好きな所は笑っているのと影のあること。子世代が出るとこれがまた支援会話が面白いので是非プレイしてみてね

さぁ「黒の誓い」スタート。

私は、今スクアーロ先生を介抱しています。まさかベスターが実は、神獣の化身だと初めて知りました。私の血がベスターに当たり大きなライオンに変身したのを見てからです。

数分前。

さっきまで私に抱っこされていたベスターは、ライオンになりスクアーロ先生に襲い掛かった。

「GAA!!」

「アダーベスター!!」

ライオン?になったベスターは、スクアーロ先生を組み敷いた。リボーンがベスターの顎に飛び蹴りしようとした。でもベスターにはたかれてリボーンは、床に着地した。

「おい〇〇。ベスターを子猫に戻せ。」

「えっ?どうやって?」

「昨日のことを思い出しやがれ。あと傷見たのか?」

そういえば、今朝から手のつけねが痛かった。気になって見ると何故か切ったような跡がついていた。

スクアーロ先生の身体に引っ掻き傷から鮮血が流れていた。

「ぐっ。……。ベスター。安心しろ…俺は、迎えに来た…だけだぁ。」
ベスターには、スクアーロの声が届かない。ただ怒っているから。

「あっ。ベスターダメ!噛み付ちゃダメ!!」
スクアーロ先生に牙を出すベスターの首に手を回して止める。ふわふわした毛並みに獣特有の立派な骨格に触れる。でも無防備になる部分を間違って触ったからベスターは左脚で〇〇に振り下ろした。

「キャアア!!」
固く目を閉じた。いつまで経っても痛みが来ないから恐る恐る目を開けたら。

「ニャー」
白い紅い眼の子猫ベスターのフワフワした身体が私の顔に落ちてきた。何が何だかわからなかった。さっきまでベスターは、ライオンだったのに子猫になった。

「お嬢様ご無事でよかった。リボーンさん本当にベスターは、〇〇お嬢様に攻撃が出来ないっすね。」

「あぁ。」

スクアーロ先生の周りには、血の海が床に広がった。

「スクアーロ先生!スクアーロ先生!おじいちゃんスクアーロ先生がっ!」

「わかっているさ。」

担架の上にスクアーロ先生を山本と獄寺が持ち上げて乗せて医務室に運ぶ。ベスターを抱いて私も一緒に行く。シャマル先生男は診ない人だから。

「アリアさんの弟」
って言ったら、治療してくれた。もぅ。おねえさんに目がないだから。治療が終わって一命を取り留めたスクアーロ先生の寝顔をしばらく眺めた。切れ長の眼で閉じられた形。スラリとした小さな鼻。薄い唇。スクアーロ先生は、静かになると綺麗な少年。起きると喧しいのとデリカシーのない人。

ピクッとスクアーロ先生の瞼が動いた。夢でも見たのかな。起きたらスクアーロ先生とお話ししたいなぁ。ベスターの飼い主のこと聞ける。