最近 だめだーを連呼してますが、ほんと最近ダメ人間になりつつあります。

レ、レビューがとてもとてもままならない…っ

しかし、紹介したい漫画は湯水のように増え続けています。

今日は最近買って「これは…!」と息を呑んだ素敵な作品をご紹介。

青年誌に載っている漫画ですが、女子にも物凄くオススメ!






■あらすじ■

小説家と探偵、二つの顔を持つクロエは吸血鬼の少女・ミサキと静かな二人暮らしをしている。

吸血鬼は陽の光のもとでは生きられず、闇を好む。

自らの血を人間に飲ませることで相手を隷属させ、操るチカラ(レンフィールド)や一時的に相手を操る魅了の能力を持っている。

しかし、ミサキは夜にしか出歩けないことを除けば、普通の少女と変わらない外見、振る舞いをしている。

ミサキがクロエに抱くほのかな恋心のゆくえは、クロエが追い続ける吸血鬼「真実の眼」とは何か…?

吸血鬼と人間のストレンジラブストーリー。


■レビュー■

あらすじを書くのが本当に難しかった!

基本的には、クロエと彼に恋する吸血鬼の少女・ミサキのラブストーリーです。

クロエは小説家だけあって、静かな優しい男性。

ミサキのほうは少々お嬢様なところがありますが、一途でクロエをとても想っている可愛らしい少女。

二人が静かな共同生活を送る日常にはさまれるようにして、吸血鬼たちが起こす奇怪な事件やクロエが追い続ける二人の宿敵?「真実の眼」の謎が描かれていく、という体裁をとっています。


この作品は「吸血鬼」というものの設定が深くて、吸血鬼に関する様々な特殊用語(上述したレンフィールドや魅了の眼、ファルメクなど)が出てくるのですが、それらが作中 キャラ同士の会話をぶった切って説明されるということはありません。

キャラ同士が会話する中でそういう用語がポンとでてくる。

「なんだ?どういう意味だ?」と思いながら読み進めていると、「そういう意味か」とわかるようなシーンが出てきて、「レンフィールドは吸血鬼が自分の血を分け与えて 自身に隷属させた半不死の人間なんだな」とかわかる、という具合です。

この「特殊な世界観なのにその説明を欄外やナレーションでしない」というのは非常に高度な技術で、けれど今作はそれをするりと…優雅な感じすらする語り口でやってのけているので、「うまいなぁ」と読みながら思わずうなってしまいました。

また、そういう語り口のため まだハッキリと全貌がつかめない事柄もたくさんあるのですが(例えば、クロエとミサキがどうして二人暮らしをすることになったのか、とか二人の宿敵と思われる真実の眼とは一体どんな吸血鬼か とか)それが物語の大きな流れ、謎になっていて 二人の静かな生活のスパイスになっているように思います。

現在本作「BLOOD ALONE」の原型となった作品「EARLY NIGHT」を収録した豪華版が3ヶ月連続刊行中。

いまは1巻と2巻が発売中で、今月下旬には3巻と4巻、来月下旬には5巻と6巻が出るようです。

今ならとても手に入りやすいと思いますので、気になる方はぜひ!