スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ばとん


暇潰しバトン


久しぶりにバトンなぞ。


●名前は?
→ゆきおといってます


●最近見た夢は?
→昨日は某ヒゲのおじさんの夢を見ました。
「よぉバニー」言うてました。かなり末期らしいです。


●今着ている服はどこで買ったの?
→……思い出せないくらい前にadidasで買った…ジャージ…です……
下はユニクロで買いました。おされってどこの国の言葉ですか。


●今何か音楽聴いてる?
→Gorillazの「Last living soul」
この曲すごく好きです。
うちこみとかクラッチとかね…ハウスっぽいんだけどオルタナ!


●今後の予定ある?
→もー眠いので寝るくらいです


●部屋は何色何系?
→あえていえば白とブラウンかなぁ。
茶色は濃いめのチョコレート色。
部屋のほとんどを占める本棚がそんな色なので。


●暇になる前は何してた?→家族に付き合ってテレビみてました。でも飽きたのでテレビ消して音楽かけてゴロゴロ。


●好きな人はいる?
→わたしのまわりにいてくれる人はみんなすき!あいしてるよ!


●よく嫉妬する?
→……びっくりするくらいしないです(笑)


●言われて嬉しかったことは?
→このブログもサイトもですけど、「いつも見てます」と言われるのがとても嬉しいです。


●今期のアニメどう?
→今期というか前クールから引き続きタイバニにキャーキャー言ってます。
青エクも楽しい。
あと、今期からは夏目みてます*
最近漫画から入って2期までは未見だったので不安もあったのですが、自分のイメージしていた夏目の世界そのもので、ちょっと感動しました。いいアニメだなぁ


●最近見た映画の感想は?
→昨日あたりにハリーポッターの6章見ました。
ハリーとスネイプ先生の絡みが好きなので、半純血のプリンスのくだりにはワクワクしました。


●今行きたいお店は?
→昨日、行きたかったお店には行ったからなー…
久しぶりにCDショップに行きたい気がします。


●集めてる漫画は?
→膨大すぎてここには書けません。
自分でもいま連載中で集めてる漫画がいくつあるのかの把握はできてない。


●あなたの好きな曲でアルバムをつくって!
●アルバムタイトル「ロックバラード的な」

01:Leave Out All the Rest/Linkin park
…なんでこんないい声なの!と叫びたくなる

02:Is this the day?/Hoobastank
…この物静かな入りだけでドキドキする

03:I still haven't found what I looking for/U2
…歌詞もすごく好きな曲です。まだ探してる、胸に響きます。

04:Safe/Travis
…アコギの刻み好きにはたまらないです。voの声のかすれ具合とか、すべてがいい

05:Norwegian Wood/Beatles
…ちょっと前に映画の挿入歌になって取り上げられて嬉しかったです。

06:Too much love kill you/QUEEN
…クイーンの曲でバラードの名曲はたくさんあるので迷いましたが、一番ストレートなこれで。

07:I don't want to miss a thing/Aerosmith
…ロックバラードといえばこれ!って感じすらする大好きなナンバー

08:Rooftops/Lostprophets
…さりげなくPVも好きです。インパクトあったなー

09:Wonderwall/Oasis
…ライブバージョンが特にお気に入りです。

10:Desperado/Eagles
…最後はクラシックなのでしめてみました。


●前略プロフィールある?
→さりげなくあります。


●ありがとうございました。



------------------
エムブロ!バトン倉庫
mblg.tv
------------------

魂には魂を以って応えるべし



今日、ふと家の郵便受けを見たらこんなものが入ってました↑


藤子F不二雄大全集第3期のおしらせ


昔々にちょいっと書きましたが、私 藤子F不二雄先生のガッチガチファンで 漫画フリークである前にF先生を愛するファンであるってくらい、先生は私の中で特別な作家さんです。


幼少期からドラえもんやらキテレツ大百科に親しんできたことももちろんありますが、先生のもうひとつのライフワークだったSF短編の作品に強い衝撃を受けたのも大きいかなぁ、と自己分析してます。

まぁ、簡単にいえば
「先生はわたしの神様!大好きすぎて 辛い…。先生がもうこの世におられないなんて…」
と思って早10年以上過ぎた、大変痛いファンである ということです。


で、私の神様F先生の作品は一昨年から「全集」として順次刊行されていまして、今回我が家にやってきたのはそれの第3期刊行のお知らせだったのでした。

もうこの全集を買うのも今年で3年目なのですが、毎年 この全集を申し込むのはとても感慨深いです。

定価で手に入る先生の作品はこの全集が刊行される前からとっくに全て持っていたのですが(さすがのフリーク魂)、この全集何がすごいって 「今まで正規に買える本をコンプリートしている私でも読んだことのない作品がザックザク読める」!これに尽きます。


F先生の作品の殆どは「ドラえもん」同様に1話完結形式だったので、とかく単行本未収録が多くて多くて(話のつながりとかないのではしょりやすいんだろうな)

先生の作品でもっとも有名なあの「ドラえもん」だって、1冊全集を紐解けばドラファンのバイブル・てんとうむしコミックスに収録されていない作品が5作以上なんてザラです。

一作 単行本未収録の作品が載っているからと文庫も買って読んだ私としては「全集無双だな!」としか言いようがない。


また、全集で刊行されている分を除いて全て絶版、オークションで一時一冊5000円以上という鬼畜値段で取引されていた先生の名作「オバケのQ太郎」も、私は全集で初めて手に取ることができました(版権とか差別用語の関係でオバQは文庫刊行すらなかった)

私が物心ついた頃にはもう手に入らなかった作品だったので、これはもう感動!

毎回涙しながら読んだものです(内容はドタバタコメディなのにね!)


……とまぁ、そんなFフリークの私はフンフンとビラを読んでおったのですが、すると後ろから家族の影が。

「…何読んでるん?」

「え、藤子F不二雄大全集申し込み要綱的なビラ?」

「あーあれ。今も本棚占領してる…」

「今年も申し込もうと思って!」

「あ、そう」

(家族は私の漫画オタクぶりに特に興味はないです)

スルーしてどっか行こうとした家族の目にきっとビラに書かれた文字が飛び込んだんでしょうね。ええ。


「ごまんはっせんよんひゃくはちじゅうごえん!?」



響き渡る家族の叫び。

きょとんとする私。

「……それが何か?」

「ごま…っお前、五万っつーか もはや六万やん!」

「ええ、存じておりまする」

「……コレ、毎回こんくらいの値段やったん?」

「はぁ…だいたいこんなんでした」

「ほんまか…アカン、頭痛なってきた……」

「ええやん!先生の魂のこもったこの全集事業に6万めっちゃ安いで!」

「…さよけ」


家族は呆れ顔でしたが、私としてはさっきの台詞、大マジです。

先生の魂の作家生活に今まで全集購入に使ってきた15万(多分 本気で計算したら17万くらいになるだろーなー)は安い!安すぎる!

この全集事業を行ってくれた藤子プロには感謝してもしきれない。

本当にありがとうございます… このまま私、社会人続けてたらそのうちオバQを一冊5000円以上かけてオークション購入しちゃいそうでした。

その前に全集として、先生に還元できる形で商品にしてくれて本当に感謝。



……とまぁ、私の恐るべき金銭感覚を書きましたが これを読んでいる方の中に高校生以下の方がいらっしゃれば、希望を持ってください。

「社会人になって働くと本気で欲しいものや愛するものには15万くらい平気で(平気かどうかは微妙ですがね!)捧げられる」からね!

それが大人になるということです。

働いているってスバラシイ。

そんなわけで、家族に白い目で見られながらF全集の申し込み要項を書いたのでした。



煩悩ツアー2011 夏 キャラ誕生フェア編



今日はキャラのコミックスを買ったら書き下ろしの小冊子をもらえるという例のフェアのために久々に遠出ってやつをしました。


私は普段 家の半径2キロ以内にあるものですべてを済ませるというネクラこの上ない生活スタイルを満喫しているので、電車に乗ることすら久しぶりという社会人にあるまじき野郎なので、たかがBL本の小冊子を貰いにいくだけで一大イベントです。


化粧もしたし服も気に入ってるやつを着たし、時計もしたブレスレットもしたネックレスだってしてやったゼ!と気合いは十分(普段はアクセサリーとか耳につけっぱなしのピアスくらいしかしてない。残念)


駅ついて一目散に某大型書店へ(方向音痴なので寄り道をすると帰れなくなる危険性がある)


恥を忍んで山のようにいる家族やら友達連れの皆さんの波を掻き分け、お目当てのコーナー(当たり前のようにBLコーナー)に向かう。


「あ!あったぁ〜」


今回のキャラフェアは対象商品にオビが巻いてあって、それを買うと三種の小冊子のうち一冊もらえるという アライヤンラッキー!なフェアなのです。

キャラコミックスなら全部いいわけではない。

これは気をつけて買わねば。

とりあえずオビがついてるもので好きな作家さんのまだ読んでない作品がないかチェック。

うーん… これは大好き!って人はもう買ってしまってんな…


↑ここで割と重大な情報なのですが 私なんか買うときは店員さんの目が気になってゲロがでそうになるというかなり残念な小心者のチキンハートだったりします


そのためこの腐女子の巣窟BLコーナーにいるだけで なんかもうグロッキーで倒れそうな気分。


ああ 早く決めて帰りたいー!一刻も早く「うわ、アイツ腐ってる奴だわ、キモー」の目から逃れたい…!(案の定被害妄想です。誰にもそんなことを言われたことはない)


しかし同時に私の頭の中のシ●ジ君は
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」と繰り返す。


たぶん私の本屋滞在時間はおよそ5分にも満たなかったと思います。

普段 フツーの漫画の棚の前ならば何時間でもいるくらいのガッツが私にはあるのですが、ことBLになると「腐っててホンマすみません…ごめんなさい…お願いですからイジメないでください…」という卑屈な気持ちが頭をもたげて消えちゃくれないわけです。


……とまぁこんな卑屈気分に苛まれながらも、およそ5分の表紙+オビ確認により一目散にレジに向かう権利を手にした(三種あるというので素直に三冊買いました)のですが…レジ!


今回はレジにトラップがあった!


すなおーに三冊のキャラコミを差し出す私、レジはクールなお姉さん。

こんな時でなかったらクールなお姉さん大好き人間の私としてはニヤニヤしてしまうところなんですが、なんせグロッキーなので、クールなお姉さんにディスられてる気分です。


「うわ、コイツ腐女子かよマジありえねぇな!しかも三冊とかwガチすぎて痛いww」

↑私にはクールなお姉さんの無表情がこう見えるわけです。



しかしお姉さんのディスりに耐えながら(妄想)なんとかお金を払い終える私。


お姉さんが袋にBLを詰めてくれて これにて退散…と思ったのですが、そのとき私の頭を過ぎる最悪の事態


お姉さん、件の小冊子入れてくれてなくね?


私 それ貰うためにはるばる電車に乗ってこの書店にきたのに…!


私の胸の動悸、臨界突破。


しかし無情にもお姉さんの「ありがとうございましたー」が…っ


いやぁぁぁ、待ってお姉さん!マイナーフェアだろうけど忘れないで!

お願いだから私には小冊子を、ください(平伏)



……しかし このまま黙っていてもどうしようもない。


「あ、あの…」(ちょう小声)

「はい?」


「あの、これ…なんか小冊子がもらえるフェアやってるってきいたんですけど…」(どんどん声小さくなる。胃潰瘍並の胃の痛みがわたしのチキンハートを襲う)


ところがわたしのこの苦しみをお姉さんは何一つ理解しないまま、お姉さんは


「ああ、もうはさんでありますから」(笑顔)


と言ったのでした。


…えっ マジですか… オビには三種のうちどれが入ってるとか書いてなかったから

もしやコレ、まさかの
ラ☆ン☆ダ☆ム?



私の思考停止状態。


しかしこれ以上お姉さんに何かを尋ねる余裕が私にはありませんでした…orz(たぶん、あと一分でも長くあそこにいたら私脳卒中起こしてたな!)


レジからそそくさと立ち去った私はエスカレーターで本にかかるビニールの隙間から手を突っ込んで当たった小冊子がどれだったか確認しました。


「お願いだ、お願いだから日高ショーコさんのが当たってますように…!」

↑今回の1番の目的は日高さんの小冊子だったらしいです






……結果。


日高さんの「憂鬱な朝」など掲載の小冊子二冊


木下さんの「うちの王子いりませんか?」の小冊子1冊でした。


日高さんコイコイをしたせいで日高のやつがダブってしまうという結果でしたが、欲しかったものは手に入れたのでとりあえず満足。

よ、よかったぁぁぁぁ!


しかし、私の行った本屋だけかもしれませんがランダム封入ヒドイですね(-ε-)


要項には「選べる」って書いてたのになー。


無用な恥をかいた上にそこはかとない生暖かさをクールなお姉さんに向けられてちょっと鬱になりつつも、小冊子を手に入れて まぁ、勝敗五分五分ってとこでした。


日記おわり。

近況報告


誰にも尋ねられてませんが近況報告!
ブログのほうでだけ見てくださってる方には「お前なにやっとんじゃ!」って感じだったとおもうので…。

というわけで報告です。

1.毎日小説ばっか書いています。
…私はこのブログとは別に小説を書いてインターネットの片隅にのっけてるんですが、ここ数ヶ月は完全にそっち中心でやってます。

2.ツイッタはじめました。
…これがブログ登場回数の激減のいちばんの原因かもしれないですすみませんorz
遊びでくだらないこと呟いてます。
漫画の感想とかも簡単でいいやーってときや思いついてすぐ言いたい!みたいなときはコッチで言ってしまってますね。
遊んでばっかりでひじょーに申し訳ないです。

3.最近 マイブームで読んでいる漫画と最近買って良かった漫画リスト

そのうちレビューを書きたいです…とどの口が言う。

(一般)「ジゼルアラン」笠井スイ
「こいあじ」西炯子
「真空融接」びっけ
「GATE7」CLAMP
「魔剣X」林田球
「HUNTER×HUNTER」28巻 冨樫義博
「BASARA」田村由美
「蟲師」漆原友紀

(BL)「グッドモーニング」夏水りつ
「運がいいとか悪いとか」館野とお子
「今夜彼のベッドで」梅太郎
「エイジコールドブルー」「ショーが跳ねたら会いましょう」えすとえむ


…いろいろあるのにね…。時間の有限さが悔やまれます。

「赤の世界」びっけ レビュー






びっけさんの新作短編集。
私はこのITANコミックスっていうのを初めて買ったのですが、なんでも去年に新創刊された雑誌らしく。
「ITAN」は新創造系漫画雑誌 というコンセプトで、BL方面でも活動されている阿仁屋ユイジさんや雲田はるこさん南国ばななさんなども描かれているようです。
雑誌のカラーとしては女子の好む絵柄のきれいな方がちょっとファンタジックな…パンチの利いた王道からちょっとズレたお話を描く、みたいのを売りにしているようです。
ゼロサムなんかに近いようですが、あそこまで長編主義じゃなくてコミックス2巻くらいで綺麗にまとまるようなものも多いようですし、そこはBL作品に近いコンパクト感。
そんなITANでびっけさんが新たに描かれた連作短編が一冊にまとまり、「赤の世界」となったようです。

…とまぁ、ワケ知り顔で書いていますが この本を手に取る前はこんなことは知らなかった私は実はオビを見て度肝を抜かれました笑

「"戦争"が自由を奪っても大切なひとを守りたい!」

戦争…!?びっけさんと戦争?
…正直想像つきませんでした。びっけさんという作家さんをご存知の方ならわかっていただけると思うのですが、びっけさんは頭身低めのかわいらしい絵柄でトーン多めのやさしい画面づくりをされる方で得意なジャンルはヒューマンドラマの作家さんでして。
そんなびっけさんと戦争はかなり遠い場所にある事柄なんじゃないかと私には感じられたのです。


けれど、恐る恐る読み始めたら もうあっという間でした。
「赤の世界」で描かれるもののバックボーンには確かに「戦争」が付きまとっているのですが、物語として描かれているのはびっけさんの本質である「ヒューマンドラマ」でした。

やさしく、しかし戦争というものを後ろに置くがゆえに時にかなしい 愛とつながりの物語です。
読みながら涙が出てしまって、ページに涙が零れないようにするのが大変でした。

確かにびっけ作品としては「ITAN」な部分もありますが、読み終えて思うのはびっけさんらしすぎるぐらい「らしい」、ど真ん中直球の短編集です。


以下、各話のかるいあらすじと簡単な感想を。


■赤の世界

夏休みを利用してサマーキャンプに参加させられることになったレグルス。
しかし内向的な性格のレグルスはどうにもサマーキャンプに前向きな気分になれない。
そんなレグルスと同室になったのは明るく、おしゃべりなミラン。
ミランは事あるごとにレグルスに構うけれど、レグルスはそんなミランに困り顔。
そんなある日、サマーキャンプ参加者のひとりが部屋中を赤いペンキで塗りたくる、という狂気じみた事件が起こり…?

(感想)
ミステリータッチの物語。
ストーリーの筋書き部分の感想は正直「ゾク」って感じでしょうか。
世の中には決して触れられないものがあるのかもしれないなぁ…。
そんなコワイ筋書き部分を補完するように、サマーキャンプに参加している二人の少年…レグルスとミランの様子は非常に可愛らしくて、びっけさんならでは。
このバランス感覚がびっけさんだな〜。



■朗読時間

戦時中。
リディアとテオは将来を誓い合った恋人同士。
テオは大層な読書家で、リディアは彼に本を読んでもらうのをいちばんの楽しみにしている。
しかしある日、テオは戦争へ。リディアは電話の交換手の仕事を続けながら彼の帰りを待っていた。
そしてついにテオが帰ってきた、との一報が。
けれど帰ってきたテオは片足、そして目の光を失っていて…

(感想)
涙が出て止まりませんでした。
深い愛の物語です。
リディアの仕事が「電話交換手」だということ、テオが読書家であること、そしてもうひとり物語に登場する人物…すべての要素がやさしく、かなしく物語を紡いでいきます。
戦争がふたりにもたらしたものはなんだったのか…変わってしまったことと変わって出会ったもの、そして繋がっていくこと。
「赤の世界」が描こうとしているもののかたちがこの作品にすべて凝縮されているような気がします。
個人的にいちばん好きなお話。


■鳩の翼

アロイスは優秀な鳩の訓練師。
彼は鳩と話すことができるのだという。
軍に勤めるコンラートは機密を運ぶ伝書鳩としてアロイスの鳩を貸してもらえるよう直談判にやってくる。
戦争をよく思わないアロイスは渋るが、時代の波には逆らえず、大切な友達である鳩たちを一羽、また一羽と軍にとられていき…

(感想)
このお話も涙をしぼりとられました。
動物と人間の愛の物語。
びっけさんは鳩を描かれるのがいろんな意味でお上手です。
ラスト付近ではそのコマ割やカメラワークにも思わず息を呑みました。
1ページの中に風や空間まで感じるような巧みな画面。
びっけさんはお話も絵もほんとうに素晴らしくて、読みながら「ほんっとズルイ!」と思っちゃいました。



■掌の花

終戦直後。
残留兵を探すため霧深い村にやってきたマルクス。
そこでマルクスが出会ったのは触れた人を石にしてしまうチカラを持った少女・ニーナで…

(感想)
いままでのお話よりもファンタジックな要素の強い短編。
前2作品がの哀しみを含んだラストに対し、「救い」の部分の強い優しくも力強い終わりでした。

ネタバレになりますが


ラスト付近でマルクスがニーナを抱きしめるシーンはほんとうに感動でした。
ニーナは彼を抱きしめ返したい、と思うのですがニーナは自分が触れると石になってしまうから抱きしめかえせない。
震える手と触れられることへの恐怖心からか 少し腰を引いたまま抱きしめられているニーナがせつなくも愛しかったです。
マルクスも素敵な好青年ですしね。

このお話もさりげなく他のお話と繋がっていまして、感動的なラストになっています。



いろいろと書きましたが、ほんとにオススメです〜 びっけさんのお話は読んだことないよって方もぜひぜひ。


前の記事へ 次の記事へ