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「言の葉の庭」感想



見てきました、新海誠監督最新作「言の葉の庭」

予告編の時点でわかっていた情報「主人公は靴職人を目指す高校生の男の子」「年上の謎めいた女性との恋のお話」「主な舞台は新宿御苑」「ふたりは雨の日に逢瀬を重ねる」にもう既にときめいて「これは絶対大好きな作品になるぞ!」と思っていたのですが、やっぱり大好きな作品になりました。

新海監督の過去作品である「秒速5センチメートル」と比較しつつ、わたしなりのちょっとした考察と感想になりますので、今作「言の葉の庭」と「秒速」のネタバレ要素を含んでいます。お気をつけください。
(ネタバレしてても作品楽しめる派の方は気にせず読んじゃっていいと思うのですが、一応ご注意でした)



いきなりになりますが、私が今作「言の葉の庭」を最後まで見て最初に思ったことは、「秒速5センチメートルに限りなく近い雰囲気の中で全く別の結論、在り方を提示した物語を語った映画、言ってみれば秒速のA面」ということでした。

新海監督の代表作である「秒速5センチメートル」という映画の中で描かれたのは、「幼い恋のはじまりと、時間と距離に翻弄されてふたりの想いがいつしか離れていくまで」という、ハッピーエンドを基本としているはずのアニメ映画の中である種の異彩を放つ結末でしたが、細部まで描き込まれた背景のリアリティも手伝って、「たぶん普通の人にとって、秒速≠ナ描かれた結末こそがリアルな、普通の恋の物語なんじゃないだろうか」という強い衝撃を与えたように思います。
恋する二人が困難を乗り越えて幸せに一生一緒にいました、というアニメ映画で描かれる恋物語の結末とは真逆の、ある種残酷な「現実」を描ききった。

わたしはそんな「秒速」の物語を、「カセットテープのB面」にあたるものだと解釈しています。
とか言ってもわかりにくいので、ちょっと噛み砕いて説明しますと、新海監督の永遠のテーマとわたしが勝手に解釈している「繋がり」というものを軸に考えたときに、「秒速」は「繋がりを失う物語」です。
「こんなんじゃ繋がれないぜ」という、「こうだったら駄目だ」の物語。
けれど、「言の葉の庭」で監督が描いたのは、「繋がりをつなぎ止める」「こうしようよ」の物語でした。
つまりこの作品は「秒速」で書かれた同じテーマを、今度は「A面」から描いたものだと思うのです。

「言の葉の庭」は雨の日、お互いに誰にも口には出せない悩みを抱えて、逃げるように雨の新宿御苑で時間を過ごしていたふたりが出会い、静かに心を近づけていく物語。
根底にあるテーマは「秒速」と同じですが、よりあたたかな気持ちで最後まで見られるのはまちがいありません。

けれど、そんな「A面」の物語にも関わらず、監督がチョイスしたロケーションが「雨の日」であることが大変ひねくれていて、監督は自分のメッセージを眩ませる天才だなぁ、とちょっと微笑ましく思いました(笑)
雨というのは、言うまでもなく殆どの人にとって憂鬱で「暗い」イメージのシチュエーションで、古今東西の作品に「悲しい」シーンの演出のために登場しています。
雨の中、恋人がどこか遠くに離れていく、とか定番ですよね。
けれどそんな「雨」を、「言の葉の庭」のふたりは待ち望むのです。
その日だけ、ふたりは「会ってもいい」と決めている。どちらがそう言ったわけでもなく、自然に二人の中でわきあがった「取り決め」として。
次に彼女に会える雨はいつだろう、と彼は待ち望み、彼女も「今度の雨には会えるだろうか」とどこか期待する。
雨はふたりにとって、息苦しい日々の中で幸福を感じられる「恵みの雨」です。

そんなあたりが「秒速」で決定的な「別離」の瞬間を美しい桜の描写とともに描いた監督らしい。
桜の咲く季節は4月で、日本では「始まり」の季節。
入学式といえば桜。なのに、監督は桜を最後に別れの象徴として描いている。
あのシーンはとても美しいですが、同時に捻くれていて、そこが監督らしさだなぁ、と。普通「別れ」を「雨」で、「はじまり」を「桜」で描くところだと思うのですが。

また、新海作品の背景の美しさは自主制作映画だった「ほしのこえ」から綿々と続く重要な要素ですが、今回もそのあたりは爆発していて、ほんとうに綺麗です。
パンフレットの解説によりますと、背景となる色を人物の陰にも反映させる「反射色」という技法を使った表現を試みているそうで。
人物の陰の中に緑が置かれていたり、光の中に黄色が混じっていたりしているのですが、ものすごく自然でかつ独特の美しさのある映像になっていて、絵のことは素人のわたしでも感動しました。
また、個人的な感想ですが今までの新海作品でいちばんキャラクターデザインが好きです。
人物のタッチが「星を追う子ども」よりも大人っぽく、かつジブリにも通じるクセのない絵柄に変化しているのが好きです。
この絵柄で「秒速」や「ほしのこえ」を見てみたいなぁ、なんて妄想してしまう。

加えて、新海作品を見るといつも思うのですが、新海監督の描く「美しいもの」はわたしたちの身近にいつも存在しているのに、その美しさを普段忘れてしまっているもの、ですよね。
パンフレットの中で「秒速」のノベライズを手がけてらっしゃる加納さんがおっしゃっていた「美しいものがあるのではない、美しいものの見方があるだけなのだ」という言葉に激しく頷きました。
わたしたちは美しいものに囲まれて生きているはずなのに、普段は心の目を曇らせていて、美しいものを見逃しているんでしょう。
こんなに美しい世界に生きている幸せに感謝しないとなぁ、としみじみ思いました。

もの悲しい雰囲気なのに、どこまでも優しい・暖かな映画ですので、興味のある方はぜひ!そして新海作品にはまってしまってください〜* そしてあわよくば誰かと語り合いたいわたしです。ソワソワ。



※本作には同時上映の「だれかのまなざし」というショートもありました。
これも素敵だったのですが、感想を書くとオールネタバレになるので自重です。
こっちもあたたかな気持ちになれますよ。
家族って素敵。


エヴァンゲリオン新劇場版Q感想


※またしてもネタバレに配慮していないです。そして独断と偏見によりカヲル君とシンジ君はホモで両想いという結論に達しています。あらすじにもやんわり触れていますが、かなり主観に寄っています



ぽかんとなった。
先日の金曜ロードショーで流された6分38秒も含めて、冒頭からいきなりポカン、だった。
今までの「エヴァンゲリオン」の物語には一切出てこなかった新しい「エヴァの辿る世界」がそこにはあった。
映画の冒頭、ミサトさんが激しい声で指示を飛ばす中、アスカとマリは共同で何か黒い物体を強奪する作戦を行っている。
いきなりアスカとマリの共闘!と胸が熱くなりはもちろんしたのだけど、「???」という気持ちのほうが強かった気がする。一体いつからアスカとマリは仲間になったの?
なんで?どうして?何が起こった?
Qを見ていて、これは冒頭から最後のシーン、恒例の予告に至るまでずっと感じていたことだ。
いろんなひとの感想を見てみても、みんな口を揃えてそう言っていたので、これは今回のQを見て皆が感じたことのようだ。とにかく今まで一度も説明されていない新しい要素が次々と矢継ぎ早に映像の中で描かれるので、それを自分の中で想像し、つじつまを合わせて理解しようとする作業を自分の頭を常にフル回転させてやっていた気がする。ただ画面を見て台詞を聞いていれば楽しめた「破」とはそこがまったく異なるものだった。
この感覚を旧劇場版2作品を見たときの感覚になぞらえて語る方も多いが、リアルタイムでエヴァンゲリオンを追っかけているファンにはよくわかる比喩だろう。
とにかく、首を傾げることばかりなのだ。説明されないことがものすごく多い。でも、それは当然なのかもしれない。主人公のシンジくんがわたしたちと同じ「何が起こっているのかわからない」状態なのだ。

冒頭、アスカとマリが強奪した「黒いもの」の中から助け出されたシンジくんはミサトさんやリツコさん、ネルフでミサトさんに従っていたスタッフたち(マヤちゃんとか日向さんとか)が新たに作った「ヴィラ」
という反ネルフの組織の船・ヴンダー(海空両用のスーパー戦艦。コアは初号機のものが使われているらしく、ATフィールドの発生も可能。この船で使徒をやっつけることができるくらい強い。よくわからんが初号機がトランスフォーマーみたいに変形しているとわたしは解釈して見た。でもトランスフォーマーのように初号機の姿には戻れないのかもしれない。わからん)に乗せられ、ミサトさんの命令によって首に自爆装置つきのチョーカー(DSSチョーカーという名前)をつけられる。
ミサトさんたちとしてはシンジくんはエヴァのパイロットとしてはもう必要ないけど、「目を離すとフォースインパクトのトリガー(原因)になる可能性がある」ということで監視下にはおきたいと考えている模様。そこでシンジくんは自分の覚えている「レイを助けようとしたあの日(破のラスト)からなんと14年もの時間が経過していたことを知る。14年てシンジくん人生の長さと同じ時間寝てたんかい。
アスカやマリなどエヴァのパイロットたちは「エヴァの呪縛」なる不思議現象により年をとっておりませんが(ちなみにアスカの眼帯についての説明は「あんたには関係ない」と拒絶され、Qでは解明なし)、一応ミサトさんやリツコさんには経年経過が感じられるので(髪型変わったくらいのマイナーチェンジに見えるのでわかりにくいけど)「まじで14年経ったのか」という感じ。やっぱり混乱しますね。
いろいろ状況説明がないままシンジくんは「あなたはもう何もしないで」とミサトに冷たく言われ、ヴンダーの中で飼い殺し状態に。
「なんでだよ、僕だって戦いたい」と思うシンジくん。そんなシンジ君を乗せたヴィラの船を零号機みたいなエヴァ(エヴァのマーク9らしい)が強襲。
聞こえてくる綾波の声に「僕は綾波を救えていたんだ」と嬉しくなるシンジくん。マーク9に誘われ、ミサトさんやアスカのいるヴンダーを離れることを決意する(このときリツコさんがミサトさんに「DSSチョーカーを使って」と言われるけど、結局できない という描写があって、表面上ミサトさんはシンジくんに「もうなにもしないで」とか冷たくなっていましたが、いろいろ思うところはあるんだなぁ、という葛藤が見えてよかったです。うるうる)
ヴンダーを離れ、綾波の声に誘われてシンジが次にやってきた場所は現在のネルフが本拠地として使っているまるで廃墟のような建物だった。
そこにいた綾波はまるでごく初期の心のない人形のレイ。
絶望するシンジくんの前に姿を見せたのはピアノを奏でるカヲルくん。廃墟の中で巧みにピアノを弾くカヲルくんは非常に格好良かったです(わたしはピアノ弾く人がだいすきだ!)以前に大変な批判を浴びた「ずっとピアノのCGが流れるだけのエヴァQの予告編」の謎がここにつながりました。
破から14年の今、破の頃のネルフはほぼ壊滅。残ったメンバーはゲンドウ、冬月、レイ、そしてカヲルでだけあった(破から何があったのかよくわからんのでいつカヲルくんがネルフに加入したのかとかは不明です)
そこからシンジくんとカヲルくんの心の交流が描かれるのですが……あのふたりは一体なにをやっているんだ……どう考えても両想いですありがとうございます。
ふたりで連弾したり、一緒に寝転がって星を見たり。…デートですか。逢引ですか。
そしてカヲルくんのトドメの告白台詞「僕は君に逢うために生まれてきたんだね」
(…泣いた)
しかし、物語はうつくしいホモ世界では終わりません(わたしはこうしてシンジくんとカヲルくんは美しいホモ愛とともにいつまでも幸せに暮らしました≠ナ終わっても良かったが男性観覧者や腐ってない女性の皆さんはぶち切れてしまうよ!あたりまえだね!)
「世界の真実」の謎について知るためにカヲルくんの案内で「現在の世界」を見に建物の外壁を歩き、今の世界の姿を目の当たりにするシンジ。
目の前に広がっていたのは真っ赤に染まってしまった大地。そしてカヲルいわく「旧人類が人工的に進化しようとインフィニティー(エヴァに似てる巨人)になろうとしたなれの果て」が大量に横たわる絶望の風景だった。
シンジが初号機を覚醒させたことで(破のラストで起こったアレです。カオルくんが槍を刺して止めたやつ)「ニアサードインパクト」なるサードインパクトに限りなく近い壊滅が起こり、人類の殆どは死滅。強制的な「進化」を迫られた人類の殆どは「インフィニティー」という人類でも使徒でもないよくわからんエヴァみたいな気持ち悪い巨人になってしまった(生き残った一部の人たちだけが今までの姿を維持しているようです)この人類が行ったインフィニティーになろうとする人工進化の儀式こそが「人類補完計画」ということらしい。
世界がこうなってしまったのはシンジがキッカケだった、と語ったカヲルにシンジは動揺の色を隠せない。
「そんな、自分のせいだなんて…僕は綾波を助けようとしただけなのに」
そりゃそうだ。よかれと思ってしたことでほぼ人類壊滅だなんて、あまりに救いがない。
でも、こう考えるとミサトさんたちが冷たかった理由もわかりますね。シンジくんは彼の行動が一体どう世界に影響するのかまったくわからない危険人物になってしまっていたのです。本人の意思とは無関係に。
ふたたび絶望するシンジくんにカヲルくんは「償えない罪はない。希望は残っているよ…どんな時にでもね」と意味深な言葉で慰める。
絶望の中のシンジの唯一の希望は「レイを助けた」ということ。シンジは何故か初期の人形のような性格に戻っているレイにせっせと本を持ってくる。
「前はよく読んでたでしょ?」
しかし、レイはその本に手を触れようとはしない。
「自分はほんとうに綾波を救えたんだろうか」疑惑を深めるシンジの前に冬月が現れる。そこで冬月はシンジの母親が初号機の制御システムに取り込まれてしまったこと、レイはシンジの母親の情報の複製(要するにクローンってことかな?)でいまのレイが以前のレイとは違う存在であることを教えられる。シンジが助けたはずの「ぽかぽかしてほしい」のレイちゃんはもういないのか……。
当たり前のようにシンジくんの絶望はマックスに。脳内風景が大変なことになっていて、わたしも見ながらちょっと気持ち悪くなってしまったくらい。
しかし、そんなシンジのもとにエヴァ13号機完成の知らせが。
もう何もしたくないと泣くシンジにカヲルくんは「君の希望はドグマに残る2本の槍だけだ。それが補完計画発動のキーとなっている。僕らでその槍を抜けばいい。そうすればネルフもフォースインパクトを起こせないし、エヴァ第13号機と一緒に使えば、世界の修復も可能だ」と語る。
ここでカヲルくんの告白二回目「僕はいつも君の事しか考えてないよ」
…ホモォ… ┌(┌^o^)┐
今回のカヲルくんはいつにもましてシンジくんを広い心で愛しておりますね。カオシンが捗りますね。
…ゴホン。話が戻りましてカヲルの語る「希望」の言葉にすがるシンジ。
エヴァ13号機はダブルエントリーシステムのため、シンジはカヲルとふたりで13号機に搭乗することになる。
こっからクライマックスで、13号機でドグマの槍を抜こうとするシンジ・カヲル組とそれを邪魔しようとするアスカ・マリのヴンダー搭乗組でバトル、の展開です(このヴンダー組がどんな考えからシンジくんのすることを止めようとしているのかは不明なんですよね。一応アスカはシンジはなんにもわかってない、また」サードインパクトを起こす気か?と言ってますが何を根拠にそう思うのかはワカラン)
なかなか熱い戦いが繰り広げられるんですが、もう少しで槍、というところになってなぜかカヲルくんが「やめようシンジ君…あれは僕らの槍じゃない!」と。
わたしとしては「いきなり何を言うんだカヲルくんよ…」と言いたいが、まぁ言ってもどうにもなりません。
もうここまで来たら後には引けないシンジくんは激高。シンジのスタンドプレイによるエヴァ制御でついに槍に到達。槍を引き抜くと、近くに転がっていたエヴァマーク6が動き始める。これが第12使徒らしい(どういうこっちゃ)
13号機を侵食しようとする第12使徒。
そしてカヲルくんは「まさか第1使途の僕が13番目の使徒に堕とされるとは…始まりと終わりは同じというわけか…さすがリリンの王、シンジ君の父上だ…」と呟く。するとカヲルくんのチョーカーがパターン青に(これがカヲルくんが使徒になった、という証拠?)
第12使徒は急速に縮み、13号機に噛み砕かれて消滅。そして光りながら空へ…(わたしの???マックスによりなんかもう状況説明しかできないです。なぜ第12使徒が縮んだのかもわからん)
このあたりでアスカとマリが「あいつ…疑似シン化形態を越えている!」「覚醒したのね…アダムスの生き残りが!」というような会話をしていたようです。意味がわからんかったので「???」状態で聞いてた。
その後、ガフの扉なるものが開いた描写があって、インフィニティのなりそこない と以前説明されていた進化しきれなかった人類の残骸がその中に吸い込まれていった気がします。
呆然とするシンジくん。「これは僕が槍を抜いたから…?」
カヲル「フォースインパクト……その始まりの儀式さ」
ここでミサトさんの船ヴンダー登場。13号機を攻撃するが歯が立たないわ制御を失うわで仕方なくアスカの乗る二号機が自爆で13号機を攻撃。ヴンダーは制御をなんとか回復して退場。でも13号機はとまってない。
13号機の中ではフォースインパクトを起こしてしまった自分を責めて泣きじゃくるシンジが。
カヲル「君のせいじゃない。僕が第13の使徒になってしまったからね。僕がトリガーだ」
シンジ「カヲルくん……僕はどうしたらいい?」
カヲル「ごめん……これは君の望む幸せではなかった。ガフの扉は僕が閉じる。シンジくんが心配する事はない」
シンジ「……っカヲルくんが何を言っているかわからないよ!」
カヲルは13号機に槍を突き立てる。
カヲル「シンジくんは安らぎと自分の場所を見つければいい。縁が君を導くだろう」
カヲル「そんな顔をしないで。……また逢えるよ。シンジ君」
シンジ「……っカヲルくん!!」
カヲルくんのDSSチョーカーが爆発。カヲルくん死亡(たぶん。とりあえず首ぶっ飛んでカヲルくんの乗ってたエントリープラグ血まみれでした…)
カヲルくんを失ってもなおもフォースインパクトは止まらない。
シンジがエントリープラグにいることがゼーレの保険だったと言うマリ。マリの8号機が13号機をなんとか止め、ガフの扉は閉じ、フォースは止まった。
しかし、大地はさらに荒廃してしまい、またもや「僕のしたことって…」な状態に。
なんか、シンジくんが何かするたびに事態が悪いほうに向かっているのは気のせいでしょうか。こらミサトさんでなくても「なにもしないで!」って言いたくなりますね。
ショックを受けるシンジくんはまたもや小さくなっております。すると、エントリープラグが蹴破られ、アスカ登場(さっきの自爆前にちゃんと脱出していた模様)
「ガキシンジ……。助けてくれないんだ私を。また自分の事ばっかりね」
アスカに蹴っ飛ばされて、真っ赤な荒れ果てた大地にたたき出されるシンジくん。
そこに新しいレイも合流。
「ここじゃL結界密度が強すぎて助けに来れないわ・・・リリンが近づける所まで移動するわよ!」というアスカの一声で三人はまた歩き出すのだが… という感じで終わりました。

最後に流れた宇多田ヒカルの「桜流し」が綺麗で、この人はやぱりすごいなぁと感動。映画館で映画見ると映像はそこまですげぇって思わないけど、音には感動します。低音の響きがいい。

後半はただみたものの羅列になっていたことからもわかるように、ほんと複雑怪奇でした。
破のときにあったラブコメ的要素やロボットアニメとしてわかりやすい「敵を倒す」描写も殆どなし。世界観の説明も不十分で、さっき出てきたあたらしい言葉を次のシーンで覚えていられたらなんとかわかる、想像できる…?くらいのムチャな感じ。
いままでのエヴァを知っていることはなんの役にも立たないレベルで新要素の雨あられでした。
たぶん、いままでのエヴァ史上最も設定を読み解く「推測班」が捗る作品だったと思います。
カヲルくん好きのわたしがフツーに楽しんで見られたのはカヲルくんとシンジくんの「心の交流」という名のホモとしか思えないシーンだけでしたヨ……。あとは筋を追っかけるのに必死だった。
次の「シン劇場版」なる完結編でこの投げられた複線がどう回収されるのか、そしてエヴァがどんな結末を迎えるのかによって今回のQの評価は変わってくると思うので、今はもうなんとも言えないですが、一本の映画として見終わって素直に「面白かった!」と言えるものでないことは確かです。
個人的には「つっかれた…」が感想でした。
映画を見終わった後は「面白かったねー☆」って笑顔で感想語れたらいいよね、って思う方や破のようなエンターテイメント色の強いエヴァをお求めの方はおそらく一年後に出るだろうDVDを待っておいてもいいかも(カヲルくんが素晴らしくホモなのでホモカヲルくんをお求めの方はどんなに複雑怪奇な物語に振り回されても劇場で見たほうがいいがな!)
そんな感じで非常にエヴァらしいといえばエヴァらしい作品でした。エヴァらしいというか、庵野さんらしいというか。
見終わってこんなに疲れた映画は久しぶりでした。ああ、これ見た後に「悪の経典」っていうスケジュールにしなくてほんとうによかったぜ……。
見た方、良かったら感想教えてください。

2011年秋アニメの視聴予定を考えてみた。




アニメの視聴予定をかんがえてみた、というタイトルをつけたくせに難ですが 実は私 「アニメそこまで夢中になって見るタイプじゃない」デス。
1クールのアニメ視聴平均数 2くらい。ヘタすると何も見てないことすらあった。

……なんですが。最近(というかここ2クールくらい)まー真剣にアニメを見てまして、律儀にブルーレイ買ったりしているわけです。
けれど、その楽しみにしていたアニメ群も今期で終了。
このアニメ好きになりつつある私としては涙でそうに寂しいわけです。
と、いうわけで アニメの視聴予定を早くも考えてみた。



■ぜったいみる

「ペルソナ4」
……ゲーム知らない方は「123知らないのにアニメ見れないよ!」と思ってしまわれるかもしれませんが、そんなことはないです。ノープロです。
ペルソナシリーズはナンバリング同士に話の繋がりは特にありません。
設定とかも微妙に違うので、各シリーズは似た能力が出てくる別の世界 と考えて問題ナシ。
声はゲームでもついてたので、個人的には声に違和感がある恐れがないのが一番ホッとしてるところです。
OP、EDともにペルソナシリーズのカリスマ音楽担当 目黒さん書き下ろし楽曲だし、いつものあの方が作詞参加だし4と同じ彼女が歌い手だしで 音楽も非常に楽しみです。


「HUNTER×HUNTER」
……もーこれはグチャグチャ言う必要なし!
私がこの世で一番楽しみにしている漫画と言って過言でないハンタが制作会社と声優陣を新たに朝アニメになるらしい。
これはみるしかないぜ。
前のアニメもすごく好きだったので寂しさもありますが、まーこういうのは楽しんだもん勝ちだと思うので楽しむ。
今の原作の進行を思うと、新アニメ1話のゴンに泣くかもしれない。



■たぶんみる■

「ちはやふる」
……原作が好きなんだもん!
でも、アニメの絵にしちゃうと原作の絵の繊細で力強い感じがあんまり出てなくて絵的には劣化したかんじだなー。
いや、仕方ないんですけどね。
常々思ってますが、末次さんみたいな、ほんとに綺麗なスッとした線を引かれる漫画家さんの絵はアニメにするとどうしても劣化したように見えちゃうのが難点ですよね。
「バクマン」や「デスノ」のときも、小畑さんの線ってすごく綺麗なんだなって感じがした。
逆に綺麗ってよりは力強い線を描かれる「ドラゴンボール」の鳥山さんとか、「AKIRA」の大友さんとかの絵はアニメ絵とも親和性が高くてそこまで気にならないんだけども。


「バクマン」
……さっき話に出てきましたが(笑)
二期ってことで、一期のデキもなかなかよかったので見ようかな〜と思っています。
でもNHKにはバクマンじゃなくてジャイキリの二期作ってほしかったよぉぉぉぉ!(GK厨の悲痛な叫び)


「ギルティクラウン」
……原作知ってるものばっかり挙げてきましたが、これは原作を知らないです。というか原作はないようです。
オリジナルアニメ!
見る理由はIG製作だから!これに尽きます笑
えらい中二な設定群とキャラデザ。
これはIGの本領発揮だと思います。
そしてこの声優さんに微妙に疎い私がさりげなく好きな声優さん・中村悠一さんがメインキャラを演じられるのでそこもコッソリと楽しみにしています。
「友達を武器にして戦う」とか「罪の王冠」とかね……ほんとどんな中二世界なんでしょう*


あとはガンダムAGEがなにをやってくれちゃうんだ、とかFate/zeroってどんなんだろーとか思ってますがこのくらいでしょうか。
というかこの5本見るのできっと限界……。

TIGER&BUNNY  DVD1巻感想

朝、起き抜けで ぼんやりとしていたら突然 玄関のチャイムが鳴った。


なんだろー、と思ったら佐川急便。


「ゆきおさん、お荷物ですー」と言われて受領書に判子を押し、早速 ダンボールを破壊←すると、やってきたのが、コレ






おおおおおっ ついに来た来た!

ついったで呟いたので知ってらっしゃる方もぼちぼちいると思いますが、やたら話題の「TIGER & BUNNY」が気になると家族に言い続けていたら、私のしつこさに降参した家族が「しゃあない。そんなに気になるなら一回見たらええんとちゃうかー」と言ってくれ、私はこのブルーレイを手にしたというわけです。


人間 粘りが大切です(ちがう)


あ、ちなみに私 この「TIGER & BUNNY」一回も見たことがないです(我が家にはBSは映らない+Ust配信時期にはチェックしそこねたため、途中から見るのは憚られ見送っていた)


…というわけで、今回 初めて 話題のタイバニを体験したというわけなのですが…


とりあえず一話を見た感想を。状況を説明しつつ個人的な感想を書くので、読み進めると確実にネタバレをします。

気をつけてどうぞ!


と、その前に…先に一番いいたいことだけまとめておきます


「な に こ の かわいい ひと たち。」



※ところどころに腐った視点が感じられるのは否定できないので、無理そうな方はやめておいたほうが無難です

続きを読む

エイリアンの頭文字はEじゃなくてA




ブログで触れてませんでしたが、冨樫義博御大の隠れ?てもないけど名作と言われている「レベルE」が2011年1月からアニメになる…ということまでは結構前から囁かれてましたが、このたびなんと!主要声優さんが大発表されちゃいました。


王子=浪川さんはえこさんのところで知っていたのですが…


クラフト=子安さんだと!?


な、そんな…そんな素敵キャストがあっていいんでしょうかー!!


クラフトの出番がめちゃくちゃあることを願うしかないですね、こりゃ!


レベルE、製作ぴえろだよオイオイと思っていた自分、ナメてましたぴえろを。


1月スタートのアニメは君届とレベルEで決まりですね。


以下コミナタさんの情報引用。


詳しくはこちらをどうぞ〜


2011年1月よりテレビ東京ほかにてスタートする冨樫義博原作のアニメ「レベルE」のキャストやスタッフが、本日11月15日発売の週刊少年ジャンプ50号(集英社)にて発表された。

王子役を浪川大輔、クラフト役を子安武人、筒井雪隆役を細谷佳正、江戸川美歩役を明坂聡美、サド役を高塚正也、コリン役を朝比奈拓見が演じ、ナレーションを立木文彦が担当する。アニメーション制作を手がけるのは、ぴえろ×david production。監督は加藤敏幸、シリーズ構成は花田十輝、キャラクターデザインと総作画監督は竹田逸子が務める。

今号には王子役の浪川大輔、クラフト役の子安武人のコメントが場面写真とともに掲載。また冨樫は「1話目を一足お先に見せてもらいました。続きが楽しみです。なるべく関わらない事で原作とアニメで違う味が出せれば、と今までの作品で思っていましたが、今回も出しゃばらなくて良かった。S氏(担当)、2話目出来たらすぐください。」とコメントを寄せている。

「レベルE」は地球にやって来たドグラ星の“バカ王子”が暇つぶしに起こす騒動などが描かれたオムニバス形式の物語。週刊少年ジャンプ(集英社)にて、 1995年から1997年まで連載された。




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