※ネタバレ要素少しあり
■あらすじ■
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という過酷な現実が直貴の前に立ちはだかる。人の絆とはなにか。いつか罪は償えるのだろうか。 (文庫版より)
■読みながら、罪を裁くことの難しさについて深く考えさせられました。
「犯罪者の家族が差別されるのは犯罪者となった人の罪の一部である」という考え方が正しいのかはよくわかりません。
そうだとしても、差別するなんて…と思う気持ちもある。
でも、否定はできない。
世間というのは、見た目よりずっと狭くて、「普通」の道筋から外れると、途端に差別にあったりする。
普通の人が溢れているのに、わざわざ特殊な境遇の人を迎え入れる必要はない。
道筋を外れた奴を切って、普通にすげ替える。
それだけでいい。
幸せはとても脆いものの上に立っているんだと思います。
皆が当たり前に持っている幸せも、少しだけ道を踏み外すと決して手に入らなくなる。
いつか、直貴さんがお兄さんに会える日がくることを祈らずにはいられません。
休暇を兼ねてやってきた日本でぷち貧乏生活をしている仏教の祖・ブッダとご存知救世主・イエス。
ちょっとお気楽で大雑把なイエスと、マメでオカンな性格のブッダは、宗教が違うとは思えないほど(笑)ナイスコンビ。
彼らの弟子たちが遊びに来ちゃったりして、なかなか二人静かに…というワケにはいかない「聖☆おにいさん」5巻!
今巻収録内容は
・ブッダの弟子アナンダ、立川訪問の巻(港区芝公園4-2-8)
…天界の経理もやっているアナンダのお陰で、いろんなものが経費になって助かったり、東京タワーに対するブッダの天然すぎる勘違いだったりがほんわか+微笑。
個人的にアナンダ大好きなのでカラーアナンダに感激した。
・自転車が欲しいの巻(立川の風になれ!)
…自転車を購入した二人。調子に乗ったイエスが…?
いつかやると思った(笑)イエスの迷子。感覚だけで生きる人はたいてい方向オンチな件←
・拾ったストーブと闇鍋の巻(ぬくぬく大作戦!)
…悪魔の皆さん久々登場!この二人、ビジュアル系な雰囲気を醸し出している気がするのはわたしだけ?
・お正月の巻(お正月だヨ!全員集合)
…天使とブッダの弟子が全員集合!だってお正月なんだもん。 ラーフラまで来てくれて、嬉しいですv
あったかくて小綺麗なトイレもいいけど、寒くて芳香剤がキツイトイレもなんとなくいいよね…。わかる気がする(笑)
・火の用心行事参加の巻(SAINT FIRE MEN)
…エキゾチックジャパンに目がないイエスに付き合って、火の用心を呼びかける行事に参加することになったのだが…?
オチが好きです(笑)
彼らのルーチンワークだったのか、人助けは。
微笑ましい。
・イースターのお祭りの巻(HOLY SECOND BIRTHDAY)
…こっそりとイースタードッキリをしかけたいブッダだが…?
復活も、こう料理されてしまうとただの笑いになっちまいますね(笑)
・渋谷でお買い物の巻(いざ!渋谷)
…オーラに溢れた聖人ふたり、大学デビューに備えて服を買いにきたジミー君に「オシャレ上級者」と勘違いされ…?
聖人たちのオシャレ感覚の「パネェ」ぶりに笑いました(笑)
トレンドって一体。
立川もいいけど、聖人たちには渋谷がよく似合う。不思議。
何度だってきっと
次の文章から詩・イラスト・小説などをお書き下さい。
簡単に言うとお題です。
・絶対の絆だと思っていた→ものは脆くも壊れて、元のカタチを思い出すことさえ難しくなってしまった。それでも、これが絆だということを否定したくないのは、僕がまだ君を好きだから。すごく、単純なこと。
私(僕)は貴方の半身などではないのに→少しでも君に近づきたくて、君と同じになりたくて、僕は君の半身のフリをしていた。それを君が哀しそうに見ていたことを、知らなかったワケじゃないのに。
目が覚めたら、お前なんていないんだ→と君が言う。そんなことないよ、側にいると僕が言う。
君が目を閉じる。
僕が君の髪を撫でる。
本当は、目覚めたときに僕がここにいることを君は望んでなんかいない。
君の苦しそうな寝息が聞こえたら、僕は君の家を出るだろう。
それまでの短い時間、僕は君の望む誰かを演じる。
何度だってきっと→君を好きになる。
他の誰かじゃなくて、君だから僕は君を好きになったんだ。
…乙女チックだって、笑ってもいいよ。
■あとがき的なもの■
暗すぎてビックリした。いろいろな妄想が膨らみました。
配布元:honey bunch
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オタラボというアニメ漫画情報を流しているサイトさんをチェックしていたら、スタジオジブリ最新作「借り暮らしのアリエッティ」についての情報を発見しました!
オタラボさんによる情報
なにやら、前売り買うと「ミニ本」というオマケをもらえるみたいですね!
ほ、欲しい…!
でもまだ一緒に行く人決まってないのでちょっとだけ迷い中。
ひとり映画デビューをするにはジブリは家族だらけでキツイです…!
※BL漫画のレビューです。注意。
まず最初に。
寿さんは天才だと思った。
寿さんくらい強い個性を持った人を他に知りません。
絵も、お話も全部が「寿たらこ」にしか作れない唯一無二。
でも、ひとりよがりじゃなくて「わかる、理解できる、共感できる」
もう合わせ技一本食らった感じです。
前置きが長くなりましたが、以下「SEX PISTOLS」のレビュー。
■あらすじ■
事故にあい、ちょっとした九死に一生を得た主人公・円谷ノリ男。
彼は事故以来、人間が猿やクマなどの動物に見えるという不思議な感覚に悩まされていた。
そんなある日、ノリ男は偶然出会った男に突然抱きしめられる。
男の、頭がクラクラするような匂いに胸がドキドキしたのもつかの間、顔に男の精液をかけられてしまう。
混乱するノリ男の前に再び現れた男…こと斑目国政が言うことには、「人類の中には猿以外の動物の遺伝子が色濃く出た人々、通称・斑類がいる。人口の七割を占める猿の遺伝子を色濃く持つ人々・猿人には斑類のことは知らされていない。斑類の遺伝子は弱く、猿人と混ざると斑類の遺伝子は掻き消えてしまう。ノリ男は元は猿人であったが、事故をきっかけに斑類の遺伝子が目覚めたいわゆる"先祖返り"で、斑類の特性を持ちつつも猿人のような強い遺伝子を持つ子供を作ることができるとてもとても貴重な"プレミアもの"」なのだという。
国政はノリ男のプレミアものの強い遺伝子に目をつけ、「俺の子供を孕め」と言うが…?
■わかりにくいあらすじしか書けない我が筆力を呪います。・゚・(つД`)・゚・。
要するに、愛と繁殖の物語なのですv
斑類の皆さんは、貴重な遺伝子を残そうといつも躍起になっておりまして、貞操観念と性に対する常識が欠如している困った…だけど愛すべき人々。
ノリ男と国政の噛み合わない、スンナリいかない恋を軸に幾つもの斑類のカップルのお話が語られていきます。
「SEX PISTOLS」なんてタイトルですが、冷静に読むと致してるシーンやらは少ないのですが、登場人物がほぼ全員、「なにもしてないのにエロい」です(笑)
寿さんの絵は死ぬほどうまいわけでも、丁寧で綺麗なわけでもないのですが、「色気」がめちゃくちゃあります。
そう、なにもエロなことをしていないキャラまでも「エロ!」と感じるまでに。
あぁ〜読んでみないときっとわからないと思うので、もうなんでもいいから読んでみてください(笑)
クセの強さが気になる方も、読めばきっとそのクセの中毒になりますから。
ぜひぜひっ