あなたに会いたくて。

伝えたいことがあって。

でも本当に伝えたいことほどうまく言えなくて。

私は怯えながら躊躇した。

優しい言葉ならいくらでも紡げた。

欲しい言葉ならいくらでも与えた。

けれど独りで私はあなたを見てた。

灯をともした心には、影が落ち。

白い月には輝きしか見えない。

涙すらこぼれないほどあなたを愛した。

それを周りは真実と思わない。

でもそれでもいい。

あなたが分かってくれるなら、他はどうでもいいよ。

この淋しさから連れていって。

例えそれが戦場でも構わない。

この孤独を消して欲しい。

命を燃やしているのに、月は白く輝くのに、私は黒こげになることも叶わぬままくすぶってる。

だから命を落としても構わない。

だからあなたが欲しい。

強さなんかいらないから、過去なんかいらないから、全て包むその手が欲しい。

みんな脆弱で構わない。

虚勢が滑り落ちて、素のままの私があなたに出会いたいと願う。

昨日を愛し続けた。

未来に夢描いてた。

けれど私が生きるのは現在だから……。

拘りよりも、ただ純粋に、白い月の日に、あなたに会いたい。

もう一度抱き締めて欲しい。