「ボスー準備が出来ましたぜぇ」

「あぁ。今行く」

デイーノが花嫁の待合室に入ってくる。花嫁衣装を着た〇〇〇は、ディーノを見ると嬉しそうに駆け寄った。

白く足元まで隠れるほど長くない肩のストライプがリボンの飾りのワンピースタイプ。父スクアーロゆずりの銀髪をフワフワなお嬢様風に結って白百合の冠をウェールの上に飾りつけていた。

「ディにぃ。私 綺麗?」
ディーノは、日だまりのような笑顔で似合うぜって言った。
そう言ってくれると〇〇〇は、嬉しそうに笑った

「お父さん 来てくれるかな?」

「招待状を送ったんだろう」

「・・・うん。」

「スクアーロ探しに行こうか」

ディーノは、小さな〇〇〇を抱き上げた。
〇〇〇は、ディーノの首にしがみつく。

広い教会の手入れの行き届いた庭を歩く。教会にしかない空気は、