村人の話じゃ化け物は、海から出てきたことから始まった。化け物の近くで漁をしていた漁師が腰を抜かし陸に上がろうと逃げたものの化け物に拐われたり行方不明になったものは、陸に上がることがなかった。遠い所から見た村人の噂じゃその化け物は、巨大だといっていた。それから漁師は、自分の命を助かりたいがゆえに船を出せなくなったという。

「正体不明となると船が出せねえとなりゃ困るぜ。後一ヶ月でお嬢様の七回目の誕生日に出す料理が出せねえ」

村人じゃない男の名は、山本剛。彼は、ボンゴレの料理長を務めている男。少し前村の特産品を頼んだはずが村から急に特産品を届けることが出来ないといわれた。ところが山本剛の料理に火がつきボンゴレから離れてこの村にきたのは、三週間くらい前だ

「坊主。向こうは、どうだ!」
今は、化け物を待ち伏せしているものの化け物が現れず。上空から見回りしていたアーロが戻ってきた。

「そうか。アーロも見つからないか。」
化け物の特徴が抽象的で村人の話でいまいちピンっとこない。寝ずの番を夜の3時までしていた山本剛は、欠伸が出た。

「そろそろ寝てもいいんだぜ」

「いや。俺は、化け物を見つけたら、捌いて寿司のネタにできるか確かめたい。」

「料理人の魂なこった。化け物退治したら、食わせろよ。」
マグロの餌に引っ掛かったスクアーロは化け物を待っていた。ポトッポトッ。水が肌に当たり雨が降ったことに気づく。小降りの雨が本降りになってきた。雨ガッパを取りだそうとしたら、ドシン!ドシン!地面が揺れた。
ドシン!ドシン!
「うぉぉぉい!お出ましか。おやじ早く逃げろ!!」

「えっ?坊主何が出るっていうだ?」
うぉぉぉい。山本剛には、分からねぇのか?
「決まってんだろ。足音が聞こえないのか?」

「全然」
山本剛を気絶させアーロの背に乗せた。アーロに山本剛を安全な所に連れていけと命令した。アーロが山本剛を運ぶ。俺は、化け物と退治に構える。村人にもらった刀でな。
続く