続き。シノノメが一話から振り替える話です。カムイ母。
2017-7-24 17:53
ドラゴンスレイヤー26
母カムイを泣かせてしまった。カムイを初めて泣かせたのは、シノノメが子供の頃初めて母に会って第一声で泣かせた。
『お前誰だ?』
その頃のシノノメは、親がリョウマしか知らず。母と過ごす時間が極端に少なかった。
「お母さんがシノノメのもうひとつの弱点のことを教えればよかったのですよね。そうしていればシノノメは、ドラゴンキラーを振る賊に深手を負わせることもなかったのに。」
母が涙目で言った。失言だった。
「母さん教えていてもいなくとも俺は、賊を深追いしていたことぜ。」
「どうしてですか?」
「賊のなかでリーダーがいるなら罠とわかってても追っていた。そいつが強いと分かれば追わずにいられねぇ。」
「シノノメバカですか。身体に傷をつけて白夜国王になる気ですか?ただでさえシノノメは、賊に間違われる見た目をしているのに。」
「母さんだって王族でありながら指揮官していて。戦士の一人として戦場に赴いてるじゃねぇか。」
「母さんは、軍に所属する人達を危険をさらさないように指揮官をしているのです。シノノメのように自ら死にに行かせる指揮を執っていません。」
シノノメは、ぐぅの音を出なかった。
「シノノメ、お願いですから。ドラゴン殺しを持つ敵を倒そうとしないでください。貴方がそれのせいで二度死にかけたのですから。」
「そういう母さんは、ドラゴンキラーの前でも果敢に向かっていただろう。」
パシンっ!シノノメは、頬を叩かれた。叩いたのは、母カムイの方。
「シノノメが深手を負うからです。母さん背筋がゾゥッとして、身体が動いて!敵がドラゴンキラーを持っててもシノノメのことを心配したのです!」
母親としてさぞ当然だというように睨んできた。子供を守るために母は、強くなるもの。
「シノノメが致命傷を負った時。母さんは、シノノメを囲む賊のことが憎くて堪らなくなって攻撃しました。賊を倒さないとシノノメを安全な所へ運ばせる余裕がなかったのです。」
怪我人の安否は、大切なことだ。
「シノノメを医務室で早い処置をしていなければ今頃あの世行きでした。」
「おわっ。」
母カムイがシノノメの手を握りしめた。
「息が吹き返すまで母さんは、何度も手を握ったり。名前を呼びましたよ。そうじゃないと戻ってこないと思ったからです。」
カムイのぬくもりがシノノメの手を包んだ。でも痛い。
「それを三日繰り返しているうちに貴方は息を吹き返してくれたときどんなに嬉しかったことか。」
そういってカムイは、笑顔になった。
それからカムイの説教は、シノノメが「もうタンマ。」と言っても三時間は、終わらなかった。
区切り。
『お前誰だ?』
その頃のシノノメは、親がリョウマしか知らず。母と過ごす時間が極端に少なかった。
「お母さんがシノノメのもうひとつの弱点のことを教えればよかったのですよね。そうしていればシノノメは、ドラゴンキラーを振る賊に深手を負わせることもなかったのに。」
母が涙目で言った。失言だった。
「母さん教えていてもいなくとも俺は、賊を深追いしていたことぜ。」
「どうしてですか?」
「賊のなかでリーダーがいるなら罠とわかってても追っていた。そいつが強いと分かれば追わずにいられねぇ。」
「シノノメバカですか。身体に傷をつけて白夜国王になる気ですか?ただでさえシノノメは、賊に間違われる見た目をしているのに。」
「母さんだって王族でありながら指揮官していて。戦士の一人として戦場に赴いてるじゃねぇか。」
「母さんは、軍に所属する人達を危険をさらさないように指揮官をしているのです。シノノメのように自ら死にに行かせる指揮を執っていません。」
シノノメは、ぐぅの音を出なかった。
「シノノメ、お願いですから。ドラゴン殺しを持つ敵を倒そうとしないでください。貴方がそれのせいで二度死にかけたのですから。」
「そういう母さんは、ドラゴンキラーの前でも果敢に向かっていただろう。」
パシンっ!シノノメは、頬を叩かれた。叩いたのは、母カムイの方。
「シノノメが深手を負うからです。母さん背筋がゾゥッとして、身体が動いて!敵がドラゴンキラーを持っててもシノノメのことを心配したのです!」
母親としてさぞ当然だというように睨んできた。子供を守るために母は、強くなるもの。
「シノノメが致命傷を負った時。母さんは、シノノメを囲む賊のことが憎くて堪らなくなって攻撃しました。賊を倒さないとシノノメを安全な所へ運ばせる余裕がなかったのです。」
怪我人の安否は、大切なことだ。
「シノノメを医務室で早い処置をしていなければ今頃あの世行きでした。」
「おわっ。」
母カムイがシノノメの手を握りしめた。
「息が吹き返すまで母さんは、何度も手を握ったり。名前を呼びましたよ。そうじゃないと戻ってこないと思ったからです。」
カムイのぬくもりがシノノメの手を包んだ。でも痛い。
「それを三日繰り返しているうちに貴方は息を吹き返してくれたときどんなに嬉しかったことか。」
そういってカムイは、笑顔になった。
それからカムイの説教は、シノノメが「もうタンマ。」と言っても三時間は、終わらなかった。
区切り。
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プロフィール
性 別 | 女性 |
誕生日 | 7月20日 |
地 域 | 埼玉県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | その他 |
血液型 | A型 |