サイゾウがリョウマの子供の観察日記を書きます。

月×日

リョウマ様の娘のカナがコスプレをして帰ってきた。リョウマ様はカナの格好を訪ねたら

「商人のおねえさんがただで魔女にクラスチェンジができるプルフをくれた。」

とカナが言った。母親カムイに似て娘は知らない人から物をもらわないことを知らぬのか。警戒心が無さすぎる。

母と娘も揃いも揃って「サイゾウ」の名を間延びして呼ばれて不快だった。「サイゾウ」とちゃんと呼べ!

月△日

カナは竜石の他に遊べるものが増えたことで嬉しいのか。ワープでイタズラをし始めた。

リョウマ様は後ろからの不意打ちが苦手なことを知っているのか五回もリョウマ様を後ろから驚かせた。

リョウマ様は驚いた後にカナに笑いかけていた。それも五回も。


リョウマ様はカナに甘い。カナはカムイ様に幼い頃にそっくりだからか。

リョウマ様は暗夜王国に拐われたカムイに注ぐことの出来なかった愛情を娘のカナ向けているように見える。


サイゾウは観察日記を書ききると巻物を懐に隠した。

誰が見ても微笑ましい観察日記の内容。だけど最近になってからカナはリョウマよりもシノノメと遊ぶに行くことが増えていた。それには

「サイゾウおるか。」

「オロチどうだ?パラレルプルフの調子の悪い原因がわかったか。」

「それについて話そう。とその前にお代じゃ。」

「これだろ。」

サイゾウが包みをオロチに渡す。オロチが包みを開けると笑った。

「おぉ用意をしてくれたかサイゾウ。ぷぷ」

欲しがっていたお面を見てオロチは喜んだ。

区切り。