カンナの甘えん坊が発揮します。それに対してリズは?
カムイの夫のリョウマの出番は短いです。
リョウマと娘のカンナの会話。リョウマはカンナ♀のことを目を痛い程に可愛がっている。
祭りの出し物にもリョウマニキ。
白夜王国の催し物(捏造)の話が出ます。
ガロン王がじじばかになります。激しくキャラ崩壊です。
ジークベルドを抱きながらガロンはまじまじと赤ん坊を眺めていた。
「マークスの赤ん坊の頃とそっくりだ。」
ガロンはマークスとジークベルドを交互に眺めながらそう言った。
「あっ目が開いた。」
「じぃじでちゅよ。ジークベルド。」
ガロンは微笑みながらジークベルドに言った。
赤ん坊のジークベルトから見たガロン王の顔はと、言うと。両眼がない。黒い穴が開いた泥人形のような不気味な顔に見えた。
「ひっぐ。びぇぇぇえん!」
ジークベルドが泣き出した。おもむろにガロンの髭の黒い部分を掴んだ。
「痛っ」
「ジークベルト様この御方はあなた様の祖父であらせます。怖くありません。」
マクベスがジークベルドの前で声をかけた。
ジークベルドから見たマクベスはワカメの怪物。
「アァァァン。」
「痛いです!?引っ張らないで!」
赤ん坊の身体はおもむろに動かしてマクベスの髪を引っ張り回した。
「うるせぇな。ピーピー泣くな。」
ガンズが顔をジークベルドに近づいた。
「だ!」
小さな足がガンズの顔の鼻に蹴りを入れた。
「躾のなってない赤ん坊だなアァーン?」
「アァァァン。アァァァン。」
ガンズが脅すとジークベルドが大音量で泣き出した。ガンズが耳を塞ぐ。
「う‥‥うるせぇ!」
「アァァァン。アァァァン」
さらに泣き出し身体をねじたり。ガロンから離れようと身体を反り返らせた。
ブチッ。
切れる音とともにジークベルドのもみじの手に白い毛が握られていた。
暗夜王国国王ガロンとガロンの臣下が凍りついた。マークスも凍りついた。
何故なら白い毛の正体はガロンが蓄えた白いひげだったから。
区切り。