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世界の終わり

付き合ってくださいとか、好きですとか、ましてや愛してるなんて言葉、彼に言われたことはない。
ただ何となく彼と一緒にいるわたしも、そんな言葉を望んではいなかった。
望んでいないどころか、そんなことを言われた日にはもう世界は終わると思っていた。
どっかーんと、地球が爆発するのだと。
言わなくてもわたしは彼が好きだし、彼はわたしを愛している、それで十分なのだと、大人な彼もそう思っている。
そう、わたしは子供で、彼は大人なのだ。
だって彼には守るべきものがあったから。
だけどある日、彼はそれを捨ててきたと言って泣いた。
泣きながらわたしを抱いて言った。
「愛してる」
ああ。
どっかーん。
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