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祈り

月の光が煩くて、うまく寝付けない夜は、舟の上で祈りました。
「先生、そろそろわたしを見て。わたしに気付いて」
だけどわたしの声は音として唇を割るのに、空気に触れると冷たい雫となって暗い海に落ちてしまいます。
その度にわたしは途方に暮れながら海に飛び込んで、わたしの祈りを必死に、必死にもがいて探そうとするのです。
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