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小学生日記3

ママはわたしがまだ小さい頃から、わたしをあらゆるところへ連れて行った。
ママはわたしを自慢するように見せびらかして、
そして例外なく、誰もがそれを賞賛してやまないものだから
ママはますますわたしを外に連れ出して
それはますますわたしの自尊心を増幅させた。
だけど。
人々は皆、わたしを撫でてわたしを誉めてわたしを愛でたけど
その羨望の眼差しは間接的にも確実に、わたしの手を握っているママの方に注がれていた。
繋がれている限り、わたしはママのものとしか見られていないことを知って恥じた。
わたしの美しさを自分の一部に取り込もうとするママに腹を立て
ただ自分一人だけを誉めて欲しい、自身の確かな欲望に気付いた五年生の春。
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