スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

小学生日記5

わたしは学校に行かなくなった。
学校の制服なら着ていたけど
もう行こうとはしなかった。
そのうち制服も着なくなって
着飾って、髪をといたら外に出た。
ママは窓からそれを眺めることが多くなって
わたしがママに手を振ることは少なくなった。
わたしは見られることに満足していたけれど、
だけど皆の、わたしを見る目が、今まで浴びてきたそれとは違うことを敏感に感じていた。
だから、わたしはますます自分を完璧に磨くことに夢中になって
町を歩く中学生や高校生の前を颯爽と歩いて、
時には並んで、
精一杯、舐められないように背伸びしていた六年生の春。
続きを読む
前の記事へ 次の記事へ