3月になってましたね!

と、始まりまして、毎度の過ぎ去りしの近況報告です。

2月は長崎の五島に行って来ました。
きっかけは

「(建築探偵の)蒼くんが水攻めにあった場所のモデルになった教会があるはず」

というわけでこんな感じの発言をかました風華さんと一緒に旅立って来ました。

島入りは春一番の折、雨と共にです。
景観が謳われる場所としてはやや残念でしたが、逆に貴重なロケーションじゃないかとテンションが上がっていた方、ユズサワです。この名乗り方も懐かしさを覚えるようになりましたね(笑

教会と椿を訪ねに行ったこの度。
嵐の吹き荒れる中……静かに佇む教会に訪れるというのも味わい深い体験です。何だかその状況は物語の一片に出てきそうな感じだ、と思い耽っておりました。

冒頭のモデルとなった教会も訪れてきました。おおよそ小さい、質素な民家のようですが、好きです。何がどうこうよりこの姿が好きだな、と感じました。
和製の中に寡黙に隠れ偲ぶ教会造型がじんわり押し寄せてきます。
これから世界遺産候補に押されている場所ではあるのですが、賑わって欲しくはない、静かに見守りたくなる場所でした。


さて。今回の旅は、長崎市内で井上雄彦ガウディ展(二回行った)でサクラダファミリアの建築史に触れ、気の長さに感嘆しいの井上さんの凄さに感嘆しいので国外の教会の事に触れ、長崎で偶然、教会の修繕に携わる家の方に出会い、教会のことを聞き、五島で実際に教会を見て、最後に長崎歴史博物館でこの度のまとめのような企画展『聖母が見守った奇跡』を見てきました。書かれている内容がわかるって素晴らしい……、というのと、「繋がった」と思いました。

立ち寄ったアトリエや、とあるカフェ、ツアー担当の方にも事ある毎に出て来たのが「縁」という言葉でした。「縁が繋がった」何だか不思議な旅でした。おかげでちょっと教会の建築史に心揺れつつあります。


あと個人的なテンションの上がるポイントは椿です。
五島の2月は椿を見にいらっしゃいと、それに合わせて色んな催し事も設けられていました。
そんな中の押しの一手「玉之浦椿」が美人なんですよ!白く縁取られた花弁が清楚で。添付の椿ですが、実際に見た方が断然綺麗です。第一印象は白無垢でした。心踊ります。もちろん赤のキリッとした椿も美人で大好きですが。

晴れた日に陽を燦々と受けるステンドグラスと陰影、青の海辺、明るい時間帯の大瀬崎や夕暮れの渕ノ元など、見てみたい光景はまだまだ沢山あるのでまた五島には行きたいですね、と二人して心に誓いました。