毛蟹の選び方は比較的はっきりしています。
何点か挙げてみます。
毛蟹がもっとも出回るのは冬です。
大きく成長し、身が詰まっているのは冬で活がにならベストのシーズンです。
その次に重視したいのは新鮮そうな色、大きさ、そして手にして重みがあるかです。
つやつやで色のいい、手応えのある毛蟹を選んでください。
身が詰まっているかには、やはり手応えが違います。
購入する前に販売店の評価を調べ、高い評価のお店へ行けばはずれは少ないと考えられます。
活かには下ごしらえしてから茹でましょう。
きれいに洗ったら、30分程度水につけます。
軍手が必要です。
着用したら腹の三角形部分に指を入れて取り除き、関節の柔らかいところに切れ目を入れておきます。
甲羅と半身を分けます。
それぞれをしっかり持って、半身の一方を外し、さらにもう一方を外します。
外したところで現れた黒いものをきれいに除き、かに味噌は取り分けておきましょう。
脚は茹でる前に一本ずつ外し、食べやすい長さにします。
さらに切れ目を入れ、殻の一部を薄くしておくと、食べるとき身を出しやすくなります。
まずは習うより慣れろ、数をこなしてください。
詐欺の罠というのは、恐るべき巧妙さで法律や取締りからの抜け道を編み出し続けており、実際に先日危うく騙されかけたのが、かにかに詐欺などと一部では呼ばれていたりするそうですが、つまりは、かにの注文をだしにお金を騙し取られる詐欺です。
オレオレ詐欺のように自分は大丈夫と思っていても、アンケートと言われるとつい警戒心を解き相手の術中にはまってしまいます。
日本人の悪い癖が出て、相手に気を遣い、断りの言葉を言えないでいると、幾日後かに、宅配便でたくさんのかにが届き、中に入っている請求書にあ然とします。
返品しようにもクーリングオフの対象外と断られ、泣く泣くお金を払うことになってしまいます。
また、通販会社の中には、大きさも品質も最上級の品揃えと保証しながら、まるでどこかの国で発覚した杜撰な食品管理の話のような、衛生的とは言えない品質のものを送ることまであるそうです。
これも立派な詐欺です。
美味しいかにを食べるつもりだった期待を裏切られ余分なお金まで取られるなんて、ひどい話です。
通販は、相手も商品も見えないものだけに、信用できる会社を見つけることこそが、いいものに出会えるかどうかの境目なんですね。
これからの時期が最も美味しい蟹。
旬の蟹を最も楽しめる食べ方は、たっぷりのお湯で茹でる茹で蟹、そして蟹鍋を推させてもらいます。
蟹好きの食通たちの間では常識です。
中には、蟹しゃぶや蟹刺しを推す人もいるかもしれませんが、漁獲地のお店で出される場合など、きわめて新鮮でないと美味しくありません。
私が茹で蟹や鍋をお勧めする理由はそこにあります。
これなら、鮮度の劣化によって味が落ちることもなく、いつでも美味しく食べられます。
もし風味が足りないと感じたときには、土佐酢や柚子胡椒など、付けダレを変えればご自宅でも蟹専門のお店のような味わいが堪能できます。
丸のままの冷凍かには大きいので、外に出しておけば解凍できると思う方もいるらしいですが、解凍はおいしく食べる決め手の一つなので解凍は十分時間をかけましょう。
かにをおいしく解凍するために忘れず行いたいのは室内に出して解凍するのではなく冷蔵庫に入れて解凍することです。
これをきちんと守れば差は歴然なので、だまされたと思ってやってみてください。