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「中国悪妻残酷伝」-1

話題:最近買った漫画



■九天玄女娘娘
(きゅうてんげんにょにゃんにゃん)-グリム童話.『ヘンゼルとグレーテル』-

九天玄女は中国の女神。
西王母から黄帝に遣わされ、兵法や術・経典を伝えたそうです。
ギリシャ神話の戦いの女神アテナのようですね。

読まなくなってしまった、「創竜伝」(田中芳樹.著)にも、出演されていた気がします。


内容的には――、
継母の差しがねで老人の妾にされそうになった少女が、お堂に祀られた九天玄女のお陰で幸せになるお話。



■継母の心
-聊斎志異.『細柳』-

若く美しい女性が後妻に入った先の継子を厳しく育て上げたが、実の息子はグレてしまった……
というのが原作らしいです。


才媛と評判の良家出身の娘が結婚したのは、子供(男の子)のいる家。
自分の子供(娘)も産まれたが、先妻の子を大切に育てる。
主人が亡くなると息子は勉強を怠けるように…

勉強もダメ農業もダメ、それなら商売は?
お金を持たせて都会に行かせたら、遊ぶことを覚えて家に帰れなくなるというダメっぷり



■殺す影
-閲微草堂筆記.『鬼影』-


昔 ある男がともしびの前で自分の姿を振り返って見ると、壁に映っていたのは自分の姿とは異なる形だった…


旧中国では結婚は親同士が決めるもので、本人の好みや意志はまったく問題にされなかった。
だが、男性の場合は妻を選ぶのに好き嫌いは言えなかったが、妾を入れる時は好みの女を選ぶことができた――


ある家に年頃の姉妹がいた。姉は器量よしな上に家事も得意だったが、妹はそうでもなかった。

墓参りの折りに会った親族の息子と姉娘に縁談が持ち上がるが、姉娘は急死してしまう。

姉の代わりに妹が…というのは、日本でも昔には結構 あったようだがこのお話でも妹が嫁いだ。

嫁ぎ先の親族の息子は、姉に比べて見劣りする妹に見向きもしない。
やがて、姉によく似た娘を妾に入れてしまう…。





とりあえず、3編のご紹介です。


旧中国は大家族主義で、両親の兄弟・姉妹は言うに及ばず、従兄弟・従姉妹も親族扱いしていたようです。


困っている親族には援助の手を差し伸べたり、自宅に住まわせたり、と。


第一次・第二次大戦前後の日本にも、そんなところがありましたよね…


「九天玄女娘娘」も「継母の心」も登場人物は、最後に幸せになりました。
めでたし、めでたし…となったので、読んでいてホッとしました。

因果応報や『天網恢恢(かいかい)疎(そ)にして漏らさず』もよいですが、少しホッとする話も嬉しいものです。


今回の「九天玄女〜」は、そんな感じのお話でした。




連休中 放置状態、5月最初のブログが読書感想文(^_^;)

少しでも、興味を持っていただければ幸いです





遅くなりましたが、
5/ 2の拍手、ありがとうございますm(__)m

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